1話のモブ役・神谷浩史が1000話にも出演 長寿アニメの「粋な演出」はほかにも！

■制作サイドの作品愛が伝わる！　ファンサービスに感激

　長年放送されてきた「長寿アニメ」と呼ばれるTVアニメ作品では、時おり制作サイドの作品への愛が感じられる粋な演出がされることがあります。その内容は一見しただけでは気付かないような細かいものから、多くの人が感動できるものまでさまざまです。

　たとえば人気アニメ『ワンピース』では第1000話に限り、1999年の放送開始当時のオープニング曲「ウィーアー！」を新規作画の映像で放送しました。また第1話で「海賊A」を演じた声優の神谷浩史さんが、再び海賊Aとして出演したことも話題となりました。ほかにもアニメでおこなわれたレアで粋な演出をいくつかご紹介します。

　人気アニメ『こち亀』が一夜限りで復活した回にも感動的な演出がありました。2016年に復活版として放送された『こちら葛飾区亀有公園前派出所～THE FINAL 両津勘吉最後の日～』では懐かしのオープニング曲「葛飾ラプソディー」が流れ、登場キャラクターが続々と登場しました。なかには机に向かってマンガを描く秋本治氏と思われる本人そっくりキャラも！　また、最後には秋本氏描き下ろしの「両さんイラスト」が登場。「みんな！ 楽しんでくれたか！？　いままでありがとうな！　又な！」とファンへの感謝のメッセージが添えられていました。

　国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』では、30年以上にわたりナレーションを務めたキートン山田さんが2021年に卒業。卒業回ではキートンさんがある男の子の父親役で登場し、まる子に「ありがとう、まるちゃん」と言って去るシーンがあります。この演出には、視聴者から「こちらこそありがとう！（泣）」「キートンさんのナレーションをまねしたなぁ。これまでありがとう！」と感謝の声が多く上がっていました。ファンや関係者へ向けた感謝のメッセージになるよう、あえてセリフで終えたことが印象的です。

『名探偵コナン』からは、工藤新一と毛利蘭が結ばれたエピソードとして知られる『名探偵コナン 紅の修学旅行編』。そのエンディングではふたりの幼少期を写真で振り返るような演出がされており、こちらも感動的です。

（マグミクス編集部）