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時には無惨より怖い、『鬼滅の刃』の「お館様」! ゾクッとさせられるシーン5選

マグミクス / 2022年2月6日 9時10分

時には無惨より怖い、『鬼滅の刃』の「お館様」! ゾクッとさせられるシーン5選

■産屋敷耀哉は優しいだけの当主ではない

『鬼滅の刃』に登場する「お館様」こと産屋敷耀哉(うぶやしき・かがや)は、鬼殺隊の第97代当主です。自分より年上の隊士たちのことも含め、鬼殺隊士を「私の子供たち」と呼んでおり、個性派ぞろいの柱たちにも慕われ、敬われていました。

 そんな耀哉は優しくおごそかな雰囲気をたたえながらも、鬼の始祖である鬼舞辻無残を倒すためには、すべてを犠牲にすることも厭わないという、尋常ならぬ覚悟と思いの強さをもっています。そのため、彼の言動にゾクッとさせられることもしばしばあります。

 原作ファンのなかには、「無惨よりも耀哉の方が怖ろしく、異常ですらある」とまで言う人もいるほどです。逆に、その包容力やリーダー力、カリスマ性の大きさに、まるで飲み込まれるかのように感じてゾクッとすることもあります。この記事では、産屋敷耀哉の言動にゾクッとする5つのシーンをご紹介します。

●凛とした後ろ姿と不穏な言葉

 耀哉の最初の登場は、最終選別の後です。後ろ姿で描かれているため顔は見えませんが、切りそろえた髪や着物は中性的でミステリアスな雰囲気を漂わせています。そして、背景に描かれた美しく整えられた広い日本庭園からは、産屋敷家の底知れぬ財力をうかがい知ることができます。しかし、そこでの耀哉の言葉には、ゾクッとさせられるでしょう。

「5人も生き残ったのかい 優秀だね また私の剣士(子供たち)が増えた…… どんな剣士になるのかな」

 最終選別で生き残れなかった少年少女もいますし、剣士となっても鬼との戦いで命を落とすことも多々あります。それを知りながら、どんな思いでこの言葉にしているのか……。表情も見えず、きわめて厳しい命の話をしているにもかかわらず、連絡役の鎹(かすがい)ガラスをなでている指には優しさも感じ、耀哉や鬼殺隊とはいったい何なのかと疑惑の念を抱いた人も多かったのではないでしょうか。

●指1本で柱を黙らせるカリスマ性

 耀哉の顔を初めて見られたのは、柱たちが一堂に会する「柱合会議(ちゅうごうかいぎ)」の場面でした。初めて見るその風貌、左右対になって手を取る子供たち……やはりミステリアスです。それまで炭治郎と彼が連れている鬼にされた妹・禰豆子の処分について、騒然としていた場の空気も、彼の登場で一変しました。

 鬼殺隊を支える最上位の剣士であり、最前線で鬼と戦っているのが柱たちです。彼らはそれぞれ耀哉に心や命を救われているという経緯もあり、耀哉を敬い、慕う気持ちを強く持っています。炭治郎が無惨に遭遇したことがあると知らされ、彼を質問攻めにしていたときですら、耀哉が黙って人差し指をそっと口元にあてただけで、超個性派ぞろいの柱たちが一瞬にして静まりました。その絶大なカリスマ性に、ゾクッとします。

※本記事の後半では、『鬼滅の刃』でアニメ化されていないシーンの記述が含まれます。原作マンガを未読の方はご注意ください。

■天元の心の支えにもなった「お館様」

お館様を慕う柱たちが描かれた『鬼滅の刃 柱合会議・蝶屋敷編』ビジュアル(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

●音柱・宇髄天元の心に寄り添った言葉

 元忍の音柱・宇髄天元は、頭領である父のもとで個人の意思や命、心をまったく尊重されずに厳しく育てられました。命を賭けて任務を遂行するのは忍の世界では当然のことで、人の命の重さや個人の意思については考える必要もありません。幼い頃から、その価値観のなかで育った天元や妻たちにとって、そこからドロップアウトすることは、それまでの自分を完全否定することであり、先行きには不安しかなかったことでしょう。

 しかし、そんな彼らを丸ごと受け入れたのが耀哉です。「つらいね 天元 君の選んだ道は」と耀哉が言ったとき、天元はハッとした表情をします。そこまで人の心を深く理解してくれる耀哉のはかりしれない大きさに、天元もゾクッとしたのではないでしょうか。

耀哉は23歳、『鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録』を見ると天元も同じく23歳と書かれています。耀哉は4歳で父を亡くしてから、長きにわたって鬼殺隊の当主を務めてきました。悲しみと苦しみに満ち、それでも前を向いて歩んできた日々があるからこそ、天元の気持ちを深く理解したのでしょう。

●風柱・不死川実美を包み込んだ優しさ

 風柱・不死川実弥は、鬼にされた母を殺したことで、唯一生き残った弟の玄弥とも不仲になり、人一倍強い鬼への憎悪を抱いていました。家を出た後、自殺行為とも思える方法で鬼狩りをしていた実弥ですが、鬼殺隊の隊士、粂野匡近(くめの・まさちか)と出会い、鬼殺隊に入ります。

 ともに戦い兄のように慕った粂野を亡くし、自分だけが柱になったことで、実弥は当初、耀哉を憎んでいました。そして、実弥は柱になって初めての柱合会議の場で、耀哉に対して罵声を浴びせます。しかし、耀哉は怒ることもなく実弥の言葉に耳を傾け、自らの肉体的な弱さを認めて素直に謝り、当主としての自分の思いを語るのでした。ここでは強いだけではない、人の心に寄り添う耀哉のリーダーたる姿にゾクッとします。

 その謙虚で、誠実な物言い。実弥に「親が我が子に向ける溢れるような慈しみに 優しく頬をくるまれる気がした」と母親を思い出させる温かさ。母や弟たち、そして粂野の死、玄弥との別れなどで心に大きな傷を負っていた実弥は、嘘偽りのない耀哉の温かい言葉に心のわだかまりが溶けていくのを感じたのでしょう。以降、耀哉を尊敬し、心から慕うようになりました。

●最終決戦を前にした最後の言葉に……ゾクッが止まらない

 無惨との最終決戦がまさに始まらんとする場面で、耀哉は無惨本人と対峙します。無惨から「醜い」「すでに屍の匂いがする」などと言われる耀哉は、全身に包帯を巻き、目も見えず、生きていることすら奇跡という状態でした。しかし、彼は堂々と「永遠というのは人の想いだ 人の想いこそが永遠であり 不滅なんだよ」と、包帯で顔のほとんどが隠れながらも微笑んで告げ、自らの手で最終決戦の火蓋を切って落としました。

 鬼の始祖として極悪非道の限りをつくしてきた無惨にすら、「人間にあてる物差しでは測れない」とその度量を認めさせ、「あの男は完全に常軌を逸している」とまで言わしめた耀哉。その思いに、そして言葉のひとつひとつにゾクゾクが止まりません。

 あなたは、お館様のどんな言動にゾクッとしましたか?

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記

(山田晃子)

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