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『ジョジョ』に登場する「飛行機」は不吉の象徴か? 乗っても乗らなくても大惨事に

マグミクス / 2022年2月18日 18時10分

『ジョジョ』に登場する「飛行機」は不吉の象徴か? 乗っても乗らなくても大惨事に

■ジョセフは何度も飛行機で死にかけた

『ジョジョの奇妙な冒険』(著:荒木飛呂彦)では、「飛行機」にまつわる恐ろしい場面がいくつも出てきます。飛行機は閉鎖空間で、なおかつ落ちたらアウトな乗り物なので、他のマンガや映画などでもサスペンスを盛り上げる舞台として使われがちですが、それにしても『ジョジョ』での「飛行機」の扱われ方は異常なのです……。

●人生で4度墜落した男、ジョセフ・ジョースター

 第2部の主人公ジョセフ・ジョースターは本人もはっきり語っている通り、人生で何度も「墜落」しており、飛行機との相性が最悪な男です。最初は13歳の時、スピードワゴンの飛行機がハイジャックされた際に同席していたジョセフは、誘拐犯たちに殴られて祖母・エリナにもらった服が汚れたことで激怒し、波紋でパイロットを気絶させ、スピードワゴンと一緒にシートにくるまって、間一髪で飛行機から脱出しました。

 2回目は2部のクライマックスで、カーズに飛行機で捨て身の攻撃をして火山に突っ込んだ時。この時はシュトロハイムの助けがなければ、おそらく溶岩に飲まれて死んでいたでしょう。そして、第3部ではエジプトに向かうために承太郎たちと乗った飛行機が「タワーオブグレー」に襲われ、ジョセフ自身が操縦して何とか海面着陸しています。この時に墜落が人生3回目だと告白したジョセフは、実の孫から「2度とテメーとはいっしょに乗らねえ」と辛らつなひと言をもらいました。

 さらに第3部では道中、ジョセフが操縦するセスナ機で移動することになるのですが、花京院が同乗していた赤ん坊(マニッシュ・ボーイ)のスタンド「デス13」に夢のなかで襲われて大暴れしたために、飛行機は墜落の危機に。ジョセフは「ハーミット・パープル」で操縦して何とか機体を立て直すのですが、喜んで気を抜いた次の瞬間にヤシの木に衝突して、結局また墜落してしまうのでした。

 また、第4部では、ジョセフは電気のある場所ならどこでも潜めるスタンド「レッド・ホット・チリ・ペッパー」を「ハーミット・パープル」で捜索するために、杜王町にやってきます。その際、「レッド・ホット・チリ・ペッパー」の本体・音石明は、ジョセフの乗る船まで「ラジコン飛行機」を飛ばして彼を殺そうと画策。この企みはジョセフの息子・仗助によって阻まれますが、ジョセフはまたしても飛行機によってとんでもない目に遭うところでした。

 そんなジョセフは、第2部の青年期時点での将来の夢は「パイロット」。操縦の腕自体は悪くないようにも思えますが、あまりにも飛行機運が悪いのを自覚してか、結局不動産の道に進んで大成功を収めました。ちなみにジョセフの父・ジョージは英国空軍に属していましたが、司令官がディオによって生み出されたゾンビであることに気づいたために、殺されています。ジョースター一族は、飛行機には関わるべきではないようです。

■『ジョジョ』では乗らなくても飛行機は危険

●飛行機を利用する敵はみんな超凶悪スタンド

 前述の「タワーオブグレー」だけでなく、飛行機を利用する形で登場した『ジョジョ』の敵キャラはみな強敵でした。第5部ではブチャラティチームが、飛行機でサルディニアに飛ぼうとしますが、動くものに敏感に反応して攻撃する上に、本体もすでに死んでいる無敵の自動追尾スタンド「ノトーリアス・B・I・G」に襲われ、危うく全滅寸前に。トリッシュのスタンド「スパイス・ガール」が目覚めたことで何とか切り抜けますが、当然のように飛行機は墜落しました。余談ですが、スタンド「エアロ・スミス」自体が飛行機の形をしているナランチャは、5部終盤で鉄格子に突き刺さって死亡するという、チーム一の悲惨な最期を遂げています。

 また、現在TVアニメが放送中の第6部では、中盤から登場するDIOの息子3人のうちふたりが飛行機を利用。ウンガロは世界中のあらゆるキャラクターが現実に現れ人びとを無差別に襲うスタンド「ボヘミアン・ラプソディー」を発動させたうえで、徐倫たちに狙われないように旅客機ではるか上空に逃げました。ウェザーが機転を利かせなければ、フライトが終わるまでに世界が滅亡していたかもしれません。

 もうひとりのDIOの息子・ヴェルサスは、地中にあるさまざまなものの「記憶」を掘り起こして再現するスタンド「アンダー・ワールド」によって、徐倫とエルメェスを「過去に墜落した飛行機の記憶」のなかに閉じ込め、殺そうとします。もうすでに起きている飛行機の墜落という「事実」を変更することは不可能。この戦いも、エンポリオの助けと徐倫とエルメェスの能力の特性がなければ、敗北不可避だったと言えるでしょう。

●『ジョジョ』では「飛行機」は「厄災」の象徴?

 第7部は1890年に開かれるアメリカ大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」が舞台のため、飛行機が登場する余地はなさそうに見えたのですが……。ジョニィとジャイロが氷で覆われたマキナック海峡まで来た際に、鉄球使い・ウェカピポと一緒に襲ってきたスタンド使いのマジェント・マジェントは「この間発明された『飛行機』って機械」について言及します。

 それさえあればマキナック海峡まですぐ来られたとぼやくマジェントは、その後ジョニィたちに敗北して、ウェカピポに海峡に置き去りにされた際も「もっと早く飛行機が発明されてりゃあ…なあ…」とつぶやいていました。

 その後、マジェントはウェカピポに復讐しようとしますが結局敗北。防御スタンド「20th Century BOY」を発動させたまま川底に落ちて、半永久的に死ねない状態になってしまいました。直接の関係があるわけではありませんが、これまでの『ジョジョ』での「飛行機」の扱いを考えると「マジェントは『飛行機』について語ったせいで、7部で一番ひどい目に遭ったのか?」と考えてしまいます。

 そして、最新の8部ではラスボスが操るスタンド「ワンダー・オブ・U」が、またしても「飛行機」による攻撃を仕掛けてきました。端的にいうとこの能力は「本体やスタンドを追跡、攻撃、もしくは他人に教えようとしただけでも『厄災』が襲い掛かる」という、あまりにも無敵かつ凶悪なもの。そして、「新ロカカカの実」を巡るクライマックスの戦いのなか、ヒロイン・広瀬康穂が「厄災の流れ」のなかに入ったことにより、杜王町上空を飛んでいた旅客機の脱出用スライドパネルが外れて、彼女に向かって墜落してくるのです。読んでいて「ここでも飛行機?」と、驚かされました。

 ちなみに、3部の敵・ボインゴのスタンド「トト神」のマンガは、ある恐ろしい事件の予言をしたとして都市伝説界隈で有名です。その他、今回は割愛しましたが、『ジョジョ』ではヘリや船、車に潜水艦などの乗りものも恐ろしい事態を引き起こしがち。果たして今後連載される予定の第9部では、飛行機やその他の乗りものでどんな「災難」が描かれるのでしょうか。

(マグミクス編集部)

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