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殴り合いよりも緊迫? 『ジョジョ』の特殊バトル4選 ポーカーにジャンケン、虫バトルも

マグミクス / 2022年2月15日 19時10分

殴り合いよりも緊迫? 『ジョジョ』の特殊バトル4選 ポーカーにジャンケン、虫バトルも

■ドラマチックすぎる究極のジャンケン勝負

『ジョジョの奇妙な冒険』(著:荒木飛呂彦)では、3部からスタンド使い同士のさまざまな戦いが描かれています。そのなかには承太郎とDIOの真っ向からのスタンドラッシュのような勝負もあれば、相手の巧みな罠によって特殊な状況で行われたバトルもありました。今回はそのなかでも、普通の人もやるような遊びが緊迫感あふれる戦いに変わった特殊回を振り返ります。

●第3部…ダービー兄とのギャンブル勝負

 真っ先に紹介したいのは、第3部で登場した生粋のギャンブラーの強敵、ダニエル・J・ダービーとの三番勝負です。エジプトでDIOの屋敷を探すジョースター一行に対し、情報をちらつかせる形で登場した紳士風の男・ダービーは、情報を教えるかどうか「近くにいた猫が地面に投げたふたつの肉のうちどっちを先に食べるか」で賭けようと提案。

 そして、その賭けに軽く乗ったポルナレフが罠にハマり負けたことで、ダービーのスタンド「オシリス神」に魂を奪われます。そこから承太郎たちは、3部屈指の大ピンチに陥ることになりました。

 2部から抜け目のなさでは右に出る者はいない天才ぶりを見せていたジョセフが、「表面張力」のギャンブルでダービーのイカサマにより負ける衝撃、その後の承太郎とのポーカーでの息もつかせぬ戦い、『ジョジョ』屈指の名バトルと言えるでしょう。承太郎の圧倒的メンタルの強さとスタープラチナの目の確かさ、終盤のダービーの顔芸も見どころです。

 ちなみにその後登場したダービーの弟・テレンスは、承太郎たちにTVゲームでの対決で挑みます。彼はスタンドこそ強力でしたが、承太郎との対決で兄の足元にも及ばない洞察力のなさを露呈、みっともない負け方をしました。

●第4部…ジャンケン小僧vs岸辺露伴

 4部にて人気キャラ・岸辺露伴が小学生にギリギリまで追い詰められたのは、「ジャンケン」による勝負でした。吉良の父によってスタンド使いにされたばかりの少年・大柳賢は、最初頭の悪そうな表情で登場し、露伴につきまとって何度も「ジャンケン」をしてくれとせがみまくります。あまりのしつこさに耐えかねた露伴は、2回ジャンケンに応じて大人げなく勝利。

 しかし、あきらめない大柳少年は、執念で3回目にして露伴に勝ちました。とたんに大柳少年のスタンド「ボーイ・Ⅱ・マン」が発動、露伴の「ヘブンズ・ドアー」の3分の1を吸収してしまいます。「ボーイ・Ⅱ・マン」の能力の特性上、露伴は奪われた「ヘブンズ・ドアー」をかけて、あと2回究極のジャンケンをしなければならなくなり……。

 我々も日常的にやるジャンケンが、ただの運ではない頭脳と精神力、大きな運勢の動きまで関わる壮大なバトルになっていくさまが描かれ、手に汗握ります。運勢的には圧倒的に不利になった露伴が最後の決め手で見せる抜け目のなさや、大柳少年の短時間での精神力の成長も見逃せません。

■内臓を奪われる恐怖のキャッチボール

●第6部…「取り立て人マリリン・マンソン」立ち合いの恐怖のキャッチボール

 現在TVアニメが放送中の第6部では、暇つぶしにやっていたキャッチボールがまさかの命がけのバトルになります。徐倫とF.Fが運動場でキャッチボールをしていると、囚人のミラションが「そのキャッチボールが100回続くかどうかに100ドル」の賭けを提案してきます。

 表向きは現金の持ち込み禁止の刑務所において破格の大金を持ちかけられた徐倫たちは、怪しみながらもその提案に乗り、「3メートル以上離れて、ボールは10秒以上持たない」というルールでキャッチボールを始めるのですが……。

 黒幕・プッチ神父からの刺客だったミラションが授けられたスタンド「取り立て人マリリン・マンソン」は、「相手の心の負い目によって発動し、カネ目のものを取り立てる」という能力。「取り立て人」の存在はターゲットの心の影であるため、スタンドでその攻撃を防ぐことはできません。そして、キャッチボール中にスタンド能力を使ってピンチを乗り切ったエルメェスは、自分自身がその行為を「イカサマ」と思ってしまったために、「取り立て人」に体内に隠していた金と、金歯、肝臓を無理やり奪われてしまいます。そんな絶望的な状況で、徐倫はミラションに「もう1000球連続でキャッチボールを続ける」ことを提案し、エルメェスの肝臓を取り戻そうとします。

 ただのキャッチボールが、刑務所内というシチュエーションと、敵からの妨害で超困難なゲームに変貌する緊迫感、そして「取り立て人」があくまでも賭けを見守る公正中立な立場であり、本体・ミラションを守るわけではないという点に気づいた徐倫の反撃など、二転三転する攻防が見どころのバトルです。

●第8部…スケールは小さいが緊迫するクワガタ相撲対決

 8部では、子供時代の夏休みにやった人も多いであろう「昆虫相撲」での戦いが描かれました。東方家の長男・常敏が海外出張から帰ってきた直後、彼が驚異の治癒能力を持つ果実「ロカカカの実」に関わっているか探りを入れるために、定助は常敏に勝負を持ちかけます。

 それは、常敏の「クワガタ虫」のコレクションたちと、帰国時に定助が常敏からプレゼントとしてもらっていた珍しい「パラワンオオヒラタクワガタ」との「相撲対決」。定助はあくまでもほんの思い付きのふりをしてその勝負を提案しますが、常敏は予想以上にノリノリで勝負に飛びつき……。

 手製の土俵で行われるクワガタ同士の相撲という『ジョジョ』史上でも屈指のスケールの小さいバトルながら、その狭い場所のなかで定助と常敏の頭脳と互いのスタンドを駆使したさまざまな攻防が繰り広げられ、手に汗握ります。

 荒木先生の緻密な画力で描かれる「グロ注意」なクワガタ同士の残虐ファイトや、ためになる虫に関する豆知識、勝負に立ち会う常秀のアホみたいなリアクション、そして明らかになる常敏のエキセントリックかつ抜け目なく冷酷な性格など、8部のなかでも見どころが多い戦いでした。それにしても、クワガタ相撲で勝っただけで、ランボルギーニ……ちょっとうらやましいです。

(マグミクス編集部)

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