2/17は「ガチャ」の日・マンガ3選 中身は、生身の人間！？

■「ガチャ」の商品は人！？

　2月17日は「ガチャ」「ガチャガチャ」などと呼ばれるカプセルトイの記念日である、「ガチャの日」です。日本に初めてガチャを設置した株式会社ペニイが制定しました。

「ガチャ」は、回してみないと何が出るか分からない、一種の賭けごとのような興奮を味わえます。そんな魅力のある「ガチャ」に、もしも「人間」という商品が入っていたら、あなたはどうしますか？　人が「ガチャ」の商品として扱われるマンガを3作品ご紹介します。

●彼女、ほしいですか？『彼女ガチャ』

　とある洋館の一室。そこに存在するのは巨大なガチャの機械。中には、女性が入ったカプセルが大量に収められています。1回5万円で引ける「彼女ガチャ」。はじめは、美人な彼女に喜ぶ男性たちですが、引き当てられた「彼女」が、少しずつ本性を現していきます。その姿を目にした男性の多くは後悔します。「彼女ガチャ」によって結ばれたふたりは、幸せになれるのでしょうか。

　短話ごとにエピソードが分かれていて、もっと読みたい、と読み進める手が止まらなくなる作品です。壮大なスケールの伏線回収に、ド肝を抜かれます。

●Rだから返品って、ありですか！？『世界に一つだけのR』

著：飯島しんごう『世界に一つだけのR』第1巻（竹書房）

　魔族に家族を殺され、復讐を誓う戦士・ウルスは勇者が仲間を探す場所「ケルグの酒場」に赴き、そこで主従関係を結びます。しかし、この酒場の実態は10万人の転生者たちの「ガチャ魔法」の景品となる奴隷契約だったのです。しかも、ウルスのレアリティは最弱の「R（レア）」。ウルスは、ソシャゲっぽい異世界で復讐を遂げることはできるのでしょうか。

　ゲーム内のガチャのキャラが自我を持っているという、今までなかった視点が新しいです。「R」だったウルスが成り上がろうと奮闘する姿は、笑えるけれど応援したくなる不思議な魅力が詰まった作品です。

●理想のお兄ちゃんがほしい！！『お兄ちゃん、ガチャ』

原作：野島伸司、マンガ：千里みこ『お兄ちゃん、ガチャ』第1巻（講談社）

　今をときめくジャニーズたちの、初々しいJr.時代の姿を楽しめる、ドラマ『お兄ちゃん、ガチャ』が原作のマンガです。

　家族から家事全般を任され、うんざりする毎日を送る小学生・雫石ミコ。人並みにメルヘンな生活を味わいたいとバレエ教室に通いますが、ミコの気持ちは晴れません。ある日、「お兄ちゃんガチャ」の存在を知ったミコは、あまりにも冴えない現実に嫌気がさし、ガチャを回すことにします。

「お兄ちゃんガチャ」から出てくるお兄ちゃんの正体は何なのか、ラストが近づくにつれて明かされていきます。ただキャラがイケメンなだけではなく、命について考えさせられる作品です。

（マグミクス編集部）