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ドラクエシリーズの「萎えるメッセージ」4選 無慈悲すぎる「じゅもんがちがいます」

マグミクス / 2022年2月18日 11時50分

ドラクエシリーズの「萎えるメッセージ」4選 無慈悲すぎる「じゅもんがちがいます」

■ハイテンションも一気に萎えるメッセージの数々

「ドラゴンクエスト」シリーズで遊んでいると、プレイヤーを勇気づけてくれるようなメッセージと出会うことがあります。たとえば苦しい戦闘中の画面に「かいしんのいちげき!!」の文字を見たときは、小躍りするほど嬉しいものです。一方で、高まった気分を一気に萎えさせるメッセージの数々もありました。今回は冒険者たちを絶叫させたに違いない、無情な「気分を萎えさせる」メッセージを振り返ります。
 

●「しかし まわりこまれてしまった!」

 モンスターとの戦いは、経験値を得てレベルアップするためは必須です。次のクエストに向かいたいのにレベルが追いつかない時など、冒険者たちは狩人の気分でひたすらうろうろとモンスターの出現を待つことでしょう。弱めのモンスターなら、飛んで火に入る夏の虫。バッサバッサと切り捨てて経験値をいただきます。

 なるべく効率よくいきたいので、回復用のMP残量ギリギリまで戦って町に戻るのが定石ですが、調子に乗っていると思わぬ反撃を受け、気づけば瀕死状態になっていることもあります。そんな時に選ぶべきコマンドは「にげる」なのですが、逃げ切れるかどうかは時の運でもあり、運が悪いとあのメッセージが現れてしまうのです。

「しかし まわりこまれてしまった」

 こうなると、一方的に敵からの攻撃を受けるターンを過ごすことになり、全滅一直線という悪夢の予感もしてきます。恥を忍んで逃げようとしたのに、恥の上塗り。状況にも自分にも、萎えてしまうメッセージです。

●「はぐれメタルはにげだした!」

 はぐれメタルといえば、倒せばとてつもない経験値が手に入るという、冒険者たち垂涎(すいえん)の的。ザコモンスターを相手にコツコツと貯めてきた経験値を、1匹倒すだけではるかにしのぐガッポリさです。

 作品によっては、はいて歩くだけで経験値が入ってくる「しあわせのくつ」や、歩くだけでMPが回復する「しあわせのぼうし」などを落とすこともあるボーナスモンスターなのですから、冒険者たちが目の色を変えるのは当然ですよね。

 ただしそれは、倒せればの話。はぐれメタルはHPそひと桁台と低いものの、メタル系モンスターゆえに守備力が高く、通常攻撃では1ポイントずつしか削れません。しかもすばやさも超一級なので、攻撃のほとんどはかわされてしまうのです。

 こちらも攻撃に耐えながら、コツコツと1ポイントずつダメージを与え続け、そろそろ倒せるかもと思ったその時、あのメッセージが!

「はぐれメタルはにげだした!」

 超一流のすばやさで、目の前から消えてしまいました。辛抱強く攻撃してきた時間が、一瞬にして思い出に変わる、このむなしいメッセージ。「倒せるかも」と淡い期待を抱いただけに、天国から地獄への落差は大きく、しばらくは放心状態となることでしょう。

 ちなみに「モンスター大図鑑」によると、はぐれメタルたちは「どれだけ長く冒険者の攻撃に耐えて逃げるかを競っているらしい」とのことで、もて遊ばれていた自分が情けなくなる、萎えるメッセージです。

■王様の無慈悲な言葉に泣く…

「ふっかつのじゅもん」に代わって「ぼうけんのしょ」が登場した『ドラゴンクエストIII そして伝説へ』。画像はAndroid版(スクウェア・エニックス)

●「おお○○○○! しんでしまうとは なにごとだ!!」

「ドラゴンクエスト」の世界には、厳密には「死」というものはありません。冒険者がモンスターにやられて倒れても、死んだというメッセージは出るものの、レベルはそのままで再スタートすることができるのですから(手持ちゴールドが半分になるペナルティはありますが)。

 初代『ドラクエ』では、勇者が力つきると、始まりの地であるラダトーム城に戻されます。そして、そこで王様からかけられるのが、このメッセージ。

「おお○○○○! しんでしまうとは なにごとだ!!」

 初めて死んだときは、復活できた喜びが大きくて気になりませんでしたが、二度三度と死んでいるうちに、なんだかモヤモヤとしてきます。平和のために戦ってきた冒険者にそんなことをいうなんて、こちらこそ「なにごとだ!!」です。

 ねぎらいの言葉くらいかけてくれても、バチはあたらないのではないでしょうか。家来の手前、王の威厳を保つために無理していった言葉で、心の中ではねぎらってくれていると信じたいものです。

●「じゅもんが ちがいます」

 初代『ドラクエ』と『ドラクエII』では、セーブしたところからゲームを再開するには「ふっかつのじゅもん(復活の呪文)』を入力しなければなりませんでした。つまり、『ドラクエ』界のパスワードです。冒険の終わりに長~いじゅもんを書き留めるのは、ゲーム中でもっとも緊張する瞬間だったかもしれません。なにしろ、じゅもんを間違えたら元のゲーム世界に戻れないのですから。

 なのに。なんの間違いか。「さぁ、冒険の続きに出よう!」とじゅもんを入力したときに、無情にも現れるこのメッセージ。

「じゅもんが ちがいます」

 幾多のプレイヤーがこの文字の前に固まったことでしょう。そしておそらく、すべてのプレイヤーが同じ道をたどったはずです。顔面蒼白ながらも「いや、まさか……」の気持ちでもう一度同じじゅもんを入力し、再び「じゅもんが ちがいます」といわれたでしょう。

 続いて、似ている文字の書き間違えかと、少しずつ文字を変えながら入力したでしょう。「め」を「ぬ」に。「ぱ」を「ば」に。……そして万策つきて天を仰いだことでしょう。レベル上げに費やした膨大な時間、はぐれメタルを倒した歓喜の瞬間、すべてが走馬灯のように思い出されます。

 ファミコンで発売された『ドラクエIII』からはバッテリーバックアップを搭載し、データを「冒険の書」にセーブできるようになったため、この絶望からは解放されるかと思いきや、「おきのどくですが ぼうけんのしょ○は きえてしまいました」(○には1から3の数字)という、新たなる萎えメッセージが立ちふさがることとなりました。

 何年たってもこんな恨みごとがいえるのも、「ドラクエ」ならではかもしれません。気分が上がるメッセージもあれば、萎えるメッセージもある。「ドラクエ」はそのアメとムチのバランスが絶妙だからこそ、ここまでのビッグタイトルになって愛されてきたのでしょうね。

(古屋啓子)

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