ポケモン『赤緑』で151番目にゲットできたポケモンは? 今では考えられない苦労も…
マグミクス / 2022年2月27日 6時10分
■ゲームシステムに苦労した『赤緑』
1996年2月27日に発売された、ポケモン最初のゲームソフト『ポケットモンスター 赤・緑』。この日を記念して2月27日は「Pokemon Day」として、日本記念日協会に認定されています。
『赤緑』というと、最初のソフトゆえにいろいろな苦労というか、まだシステム的に不便なところがありました。それが後々のシリーズ化でだんだんと遊びやすくなっていった感じがします。
しかし、基本的なシステムは『赤緑』の時点でほとんど完成していたといっても過言ではありません。それゆえに『ポケモン』が今日まで続くヒットとなったわけです。
みなさんは『ポケモン』でどんな遊び方をメインにしていますか? 筆者の場合、ポケモンをコンプリートすることを第一にいつも遊んでいます。しかし、最初のソフトである『赤緑』は、その点だけでもハードルの高いゲームでした。
まず、順調にポケモンたちをゲットできたとしても、ひとつのソフトだけでは全種類集めることが不可能なのが『ポケモン』です。同時に発売されるふたつのソフトで出現するポケモンが違い、それぞれのソフトで交換することが大前提。このふたつのソフトを同時販売するという手法は『ポケモン』が最初と言われています。
しかし、仮に両方のソフトを持っていたとしても、それだけでも全種類ゲットできません。なぜなら、最初の手持ちであるヒトカゲ、フシギダネ、ゼニガメといった御三家。1匹しかゲットできないイーブイの進化系が3種類あるなど、否応なしに3択を迫られることがあるからです。
これに関して、ソフトを3本購入する手段や、2本のうちの1本をリセットしてコンプ用にやり直すなどの方法がありました。しかし、一番簡単だったのは友だちと交換すること。この友だちとのコミュニケーションを必要とする仕様だったことが、『ポケモン』の認知度を自然と高めていき、ヒットにつながっていったと考えられます。
この点に関して、次作『金銀』でポケモンのタマゴが見つかるようになり、伝説や幻系以外のポケモンが増やせるようになったことで難易度はだいぶ緩和されましたが、『赤緑』ではこんな苦労もありました。今の子供たちはもちろん、最近の二十代くらいの人は味わったことのない苦労だと思います。
ちなみに初期の『ポケモン』の苦労といえば、最後に戦う四天王とライバル以外のトレーナーと再戦できないからおこづかい稼ぎができない、また1個しか入手できないわざマシンが多いので、ポケモンにわざをおぼえさせるのに悩む……といった苦労もありました。これらは後のシリーズで改善されていきましたが、最初の『赤緑』からポケモンを遊んでいた人だけが味わった苦労のひとつですね。
■「ミュウ」欲しさにイベント会場で抽選に挑む
当時のプレイヤーが抽選に殺到したポケモン「ミュウ」。画像は「ポケモンセンターオリジナル ぬいぐるみ Pokemon fit ミュウ」(Pokemon)
ポケモンのゲットに関して前述しましたが、これは「順調にいったとしても……」という苦労話でした。しかし、そもそも「順調」に事が上手く運ぶということはない。……『ポケモン』で遊んだことのある方ならみんなそう思いますよね? そう、『ポケモン』最大のハードルは、ゲットそのものが難しいポケモンがいることでした。
伝説のポケモンであるフリーザー、サンダー、ファイヤー。隠れボス的存在のミュウツーなど、捕獲が難しいポケモンが『赤緑』にはいます。しかし、これらのポケモンはボールに入りづらいだけで、位置が固定されているので失敗してもリセットすることで何度も挑戦できるという利点もありました。問題なのは、むしろ「遭遇率が低くて逃げ出すポケモン」です。
ちなみに筆者が最後にゲットしたポケモンが「ラッキー」でした。ゲットできた時、思わず「ラッキー」と叫んだことは言うまでもありません。ゲットできたことが「ラッキー」だったのか、思わずポケモンの名前を叫んだのかは筆者自身にも謎です。
ラッキーはサファリゾーンにしか出現しないポケモンで、この他にもケンタロスやミニリュウなど、ゲット難易度が高いポケモンはほとんどここに集中していたといっても過言ではありません。
サファリゾーンで見つけるにも難易度は高く、しかも途中で逃げ出すことが普通なので難易度はさらに高くなります。ストーリー的にはゲーム中盤にあたるこのサファリゾーンで進行が止まったという方も少なくないでしょう。
ちなみにアニメの『ポケモン』のサファリゾーンでは、主人公のサトシが大量のケンタロスをゲットしてしまうというコメディタッチの展開があります。この展開に、アニメスタッフはゲームで苦労していないだろう……当時の筆者はそう思ってテレビ画面にツッコミを入れていました。
後に解析サイトのデータで、固定ポケモン以外でもっともゲット成功率の低いポケモンがラッキーだったと知り、なるほどと納得したものです。その次が前述したサファリゾーンのポケモンたちでした。
ここまではゲームで登場するポケモンですが、みなさんご存じのように『赤緑』にはゲームには登場しない151番目のポケモン「ミュウ」がいます。しかも、このミュウをゲットするのも並々ならぬ苦労がありました。
ミュウは読者プレゼントとして用意されたポケモンで、最初は「月刊コロコロコミック」にて抽選で「20名」にプレゼントという発表がされます。それに対して応募総数は「7万8千人」。明らかに当選人数が少なすぎますね。
続いての抽選人数が「100名」で、それに対する応募総数は「8万人」を超えたそうです。その後も何度か雑誌での配布は行われましたが、同じような数字にとどまりました。これは、雑誌を使った方法ではキャパシティをこれ以上は広げられないという問題があったからです。
そして1年後にイベント会場で直接、抽選に当選した10万人にミュウを配信するという方法を取りました。筆者もここで当選して、ミュウをお迎えに上がったのでよく覚えています。ものスゴく並んだことと、親子連れ以外にも筆者と同年代の人がけっこういたことが印象的でした。
この、通常のプレイではゲットできないポケモンを配布するという方法は、「イベント会場」という方法から、『ポケモン』劇場版の「前売り券購入特典」という方法へと変わり、現在でも続けられています。
このように、ミュウはなかなか入手困難なポケモンでしたが、前述したように筆者の151番目のポケモンはラッキーでした。みなさんはどうだったでしょうか?
(加々美利治)
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