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イケボ声優の「気味が悪い」キャラ3選 実力を実感!

マグミクス / 2022年3月2日 18時10分

イケボ声優の「気味が悪い」キャラ3選 実力を実感!

■ギャップで深みにハマる! 声優の意外性を感じられる不気味キャラたち

 TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』第7話放送時に、上弦の陸の正体、妓夫太郎役が声優・逢坂良太さんであったことが明かされ話題となりました。逢坂さんといえば真っすぐな主人公キャラを演じている印象が強く、ネット上でも「意外!」という声が続出。改めて声優としての実力を実感させられました。

 そこで本稿では、こうした意外性に焦点を当て、イケボ(イケメンボイス)声優が演じる気味が悪いキャラクターを3人ピックアップしてご紹介します!

●『Re:ゼロから始める異世界生活』ペテルギウス・ロマネコンティ(CV:松岡禎丞)

原作ライトノベル『Re:ゼロから始める異世界生活』第16巻(著:長月達平、イラスト:大塚真一郎/KADOKAWA)

 ひとりめは、『Re:ゼロから始める異世界生活』のペテルギウス・ロマネコンティ(CV:松岡禎丞)。本作は小説投稿サイト「小説家になろう」で連載され、MF文庫Jとして刊行されている同名の小説(著:長月達平、イラスト:大塚真一郎/KADOKAWA)が原作です。アニメは2016年4月~9月に第1期、2020年7月~ 9月と2021年1月~3月に分割で第2期が放送されました。

 本作品の主人公は、「死に戻り」というタイムリープ能力を持って異世界転移した菜月昴(ナツキ・スバル/CV:小林裕介)。スバルは見知らぬ世界で男たちに襲われ、そこをハーフエルフのサテラと名乗る少女・エミリア(CV:高橋李依)に助けられます。その後エミリアに恩返しをしようと彼女を探し、手がかりをつかみますが――そこからスバルの、「死に戻り」による壮絶な戦いが始まります。

 ペテルギウス・ロマネコンティは、嫉妬の魔女・サテラを崇拝する魔女教の幹部であり大罪司教。たびたびスバルたちの前に立ちはだかっては死に追いやってきた危険な存在です。見た目だけでなく、「脳が震える」「アナタ、怠惰デスね?」といったセリフ、自身の指をかみ砕くなどの狂人的行為と、どこをとっても不気味。この不気味さを損なわず最大限に引き出しつつも、なぜか気になってしまうキャラクターに昇華させている松岡さんの演技は必聴です。

●『ぼくらの』コエムシ(CV:石田彰)

『ぼくらの』 (C)2007 鬼頭莫宏・小学館/ゴンゾ

 ふたりめは、『ぼくらの』のコエムシ(CV:石田彰)。本作は「月刊IKKI」で連載されていた同名のマンガ(著:鬼頭莫宏/小学館)が原作です。アニメは2007年4月~9月に放送されました。

 本作品は、自然学校で海に来ていた15名の少年少女が、海岸にあった洞窟でココペリ(CV:東地宏樹)と名乗る謎の男性に出会うところから始まります。ココペリに“あるゲーム”に誘われた子供たちは、興味本位で彼の指示に従い契約を結んでしまいます。最初はただのゲームだと思っていた子供たちですが、敵との戦いが現実で、戦闘用ロボットの操縦者に選ばれると必ず死ぬことが発覚。しかしその時には時すでに遅しで――。

 コエムシは、戦闘や戦闘用の黒いロボット「ジアース」を管理し子供たちを戦わせる、不気味で正体不明のマスコット的キャラクター。操縦者をルーレットで決めるのも、このコエムシです。人の命がかかっているにも関わらず、苦しむ子供たちを見て楽しむ趣味があり、自分のことしか考えていないサイコパス的な性格の持ち主です。石田さんの独特な声質と演技力が、その底知れない残忍さ、狂った思考回路をよりゾッとするものに仕上げています。

●『魔法陣グルグル』2017年版 ギップル(CV:櫻井孝宏)

原作コミックス『魔法陣グルグル』第2巻(著:衛藤ヒロユキ/スクウェア・エニックス)

 最後は『魔法陣グルグル』(2017年版)のギップル(CV:櫻井孝宏)。本作は、「月刊少年ガンガン」で連載されていた同名のマンガ(著:衛藤ヒロユキ/スクウェア・エニックス)が原作です。現在は「ガンガンONLINE」にて『魔法陣グルグル2』が連載中です。アニメは初代が1994年10月~1995年9月に放送され、その後『ドキドキ伝説 魔法陣グルグル』が2000年4月~2000年12日に、リメイク版が2017年7月~12月に放送されました。

 本作品は、ジェムジャム大陸の小さな村「ジミナ村」で勇者募集が行なわれ、そこで勇者として育てられてきた主人公・ニケ(CV:石上静香)が無理やり旅立たされるところから始まります。その際、ミグミグ族という種族の生き残りである魔法使い・ククリ(CV:小原好美)が同行することになり、ニケはククリとともに魔王ギリを倒す旅に出ることになったのでした。

 ギップルは、道案内役としてニケとククリに同行することになった奇妙な形状の風の精霊。知識が豊富で、休む際には自身のマントを伸ばしてテント代わりになるなど何かとふたりの旅を助けます。しかし見た目の不気味さやマントの下がふんどし姿であることで、ふたりに嫌がられてしまう場面もしばしば。イケボキャラを演じることが多い櫻井さんですが、ギップルの特徴的な声も違和感なく演じていて、演技の幅広さを感じずにはいられません!

* * *

 以上、イケボ声優が演じる気味が悪いキャラクター3人をご紹介しました。イケボに癒やされるのもいいですが、普段の役とのギャップを感じることでより声優のすごさが感じられます。不気味で気味が悪いキャラクターも、「あの声優が演じている!」と思えば愛着がわいて、いつの間にかファンになってしまうかもしれませんね。

(月乃雫)

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