「第16回声優アワード」受賞者を予想、主演男優賞は「榎木淳弥」有力も、ほかは混戦？

マグミクス / 2022年2月25日 18時10分

■2020年秋からの1年、アニメ界や声優界をリードした面々が勢揃い

　2021年3月5日（土）に第16回（2021年度）「声優アワード」の授賞式の模様が、文化放送「超！A&G+」で動画つきで生放送されます。今回の表彰対象となるのは、例年通りであれば2020年10月1日から2021年9月30日までに新たに放送・配信・上映・リリースされた、アニメやゲーム。これらの作品をもとに、今回は全16部門から6部門の有力候補を紹介します。

●主演男優賞は榎木淳弥さんが大本命、主演女優賞は種崎敦美さんか

　主演男優賞の大本命は榎木淳弥さんです。榎木さんは大ヒットした『呪術廻戦』の主人公・虎杖悠仁役を筆頭に、『トニカクカワイイ』『はたらく細胞BLACK』『SSSS.DYNAZENON』など主演作が多数あります。

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』や『オッドタクシー』の花江夏樹さんが2年ぶりの受賞を果たしてもおかしくありませんが、今回は榎木淳弥さんが「声優アワード」初登場での主演男優賞受賞となる可能性が高いでしょう。

●主演女優賞は種崎敦美さん受賞なるか

種﨑敦美さんがダイ役で出演する『ドラゴンクエストダイの大冒険』ビジュアル　(C)三条陸、稲田浩司／集英社・ダイの大冒険製作委員会・テレビ東京 (c)SQUARE ENIX CO., LTD.

　主演女優賞は『ドラゴンクエストダイの大冒険』で少年、『Vivy -Fluorite Eyes Song-』で女性型のAIと、幅広い主役を演じた種﨑敦美さんが有力ではないでしょうか。対抗として考えられるのは2019年にTVアニメデビューし、『トロピカル～ジュ！プリキュア』で主人公役だったファイルーズあいさん。しかし彼女は同作だけでなく『ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン』も対象になる、次回第17回の筆頭候補と予想します。

●助演男優賞は本命不在？

　主要4部門で、もっとも予想が難しいのが助演男優賞です。『灼熱カバディ』でW主人公を演じ、ほかにも印象的なサブキャラクターを演じた古川慎さんと内田雄馬さん、幅広い分野で活躍しながらTVアニメにもしっかりと存在感を見せていた木村昴さんなどが考えられます。しかし、前者2人は主演の印象も強く、木村さんはインフルエンサー賞がふさわしい気もします。

　また『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の「400億の男」煉獄杏寿郎役で、意外にもこれまで「声優アワード」未登場だった日野聡さんも候補と言えるでしょう。2021年作品では対象外となる秋クールのTVアニメでの活躍が印象的だったことが気になりますが、「煉獄さん」の圧倒的知名度の前ではそんな懸念も覆るでしょう。

■歌唱賞は過去最高クラスのハイレベルな争いに

●助演女優賞は複数人候補？

瀬戸麻沙美さんが滝沢あすか役で出演する『トロピカル～ジュ！プリキュア』ビジュアル　(C)ABC-A・東映アニメーション

　助演女優賞の有力候補は、瀬戸麻沙美さんと鬼頭明里さんのふたりです。瀬戸さんは『呪術廻戦』や『トロピカル～ジュ！プリキュア』などのヒット作で戦うヒロインを演じ、鬼頭さんは『安達としまむら』『トニカクカワイイ』『EX-ARM エクスアーム』『月が導く異世界道中』といった作品のヒロインとなりました。助演賞は複数人選ばれることもあるため、甲乙つけがたい2人のW受賞と予想します。

　ほかに大穴として触れたいのは、中原麻衣さんと田村ゆかりさん。前者は『無能なナナ』の犬飼ミチル、後者は『いわかける! – Sport Climbing Girls -』の来栖アンネといったキャラクターでの好演も思い返されます。しかし、なんと言っても令和に蘇った「ひぐらしのなく頃に」シリーズでのインパクトも抜群でした。この両者がW受賞となれば、大きな話題となりそうです。

●新人賞と歌唱賞も予想！

　新人賞は近年男女別で3～5人ほど選ばれているため、完全に当てるのはほぼ不可能です。そのため、受賞が確実視される数人を挙げるに留めます。まず男性では『東京リベンジャーズ』の花垣武道役の新祐樹さん、『弱キャラ友崎くん』の友崎文也役の佐藤元さん。新さんに関しては「新人賞はデビュー5年以内」という規定に反していますが、これはあくまで「原則」です。『東京リベンジャーズ』の大ヒットを思うと、例外として受賞してもおかしくありません。

　女性では、『スーパーカブ』で主人公を演じた夜道雪さんは外せません。また正確なデビュー日が不明なため上記規定に引っかかる可能性もありますが、篠原侑さんや長谷川育美さんも有力といえるでしょう。

　最後に予想したいのが、かつてないハイレベルな争いとなりそうな歌唱賞です。今回は「ラブライブ！」シリーズから生まれた「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」と「Liella!」、数々のアニソンを歌っている声優ユニット「DIALOGUE+」なども有力候補ですが、やはり「本命」はアニメ第2期の放送によって大ブレイクを果たした『ウマ娘プリティーダービー』の面々でしょう。

　数々の音楽番組を賑わせてきた彼女たちの功績は評価されてしかるべきでしょうが、アニメファンとしてはここでも複数入賞を認めてほしいのが人情です。果たして結果がどうなるか、授賞式でしっかり確認しましょう。

（はるのおと）