新コース追加の『マリオカート8デラックス』をいま始めた方がいい4つの理由

■ほぼ「新作発表」と同レベル？　48コースが追加

　2017年にリリースされ、世界で4335万本（2021年12月末時点）もの売り上げを誇るNintendo Switchの『マリオカート8デラックス』。2022年にはいよいよ新作『マリオカート9』が発売か……と噂されていましたが、2022年2月10日、任天堂から48個の有料追加コースについて発表があり、ファンからは「神アプデ」「ほぼ新作発表」といった喜びの声があがっています。

　今後ますます盛り上がること間違いなしの『マリオカート8デラックス』。まだプレイしたことのない人にもぜひオススメしたいポイントを改めて紹介します。

●楽しみなコースが続々追加！

　まずは今回発表された追加コースに関する情報をおさらいします。現在『マリオカート8デラックス』では48個のコースを楽しむことができます。これに今後はシリーズの歴代コースのなかからリマスターされたものが2023年末までに8コースずつ6回にわけて配信されます。

　第一弾の配信は3月18日で、「Wii」で人気だった「ココナッツモール」、「NINTENDO64」の「チョコマウンテン」、スマホ向けアプリの『マリオカート ツアー』で登場した、東京の街なかを走る「トーキョースクランブル」、忍者屋敷のなかや瓦屋根の上を走る「ニンニンドージョー」など、楽しみなコースが盛りだくさんです。初めて買う人はもちろん、過去の「マリオカート」シリーズをプレイしていた人は特に、キレイなグラフィックで蘇ったコースを懐かしい気持ちで楽しめるはずです。

●いまからでもやり込む価値十分！

　今回の「コース追加」の発表はすなわち、今後しばらくは『マリオカート8デラックス』がシリーズ最新作として続いていくことを表しているととらえることができます。現プレイヤーにとっては『マリオカート9』『マリオカート10』などといった新作が出て操作性やシステムが大きく変わるよりも、慣れ親しんだ現在の環境で新しいコースを楽しめるという点で好意的な声が多いようです。

　このことは、新規プレイヤーにとってもすぐに上達につながるプラス要素になります。現在国内のトッププレイヤーをはじめ、多くの人がYouTubeなどに解説動画や大会に出場した動画をアップしています。2017年にリリースされてから積み重ねた歴史が長い分、初心者・中級者・上級者それぞれが参考にできる動画が多くあります。

『マリオカート8デラックス』はもともと、子どもから大人まで誰もが楽しめるように作られているゲームですが、今から始めて長くやり込む価値は十分にあると思います。

■コース追加後には激しい競争が待っている？

『マリオカート8デラックス』に新しく追加される「Tour　トーキョースクランブル」（C）Nintendo

　今後6回にわけて追加される新たなコースですが、いずれも追加された直後から激しい競争が予想されます。そのことによって、プレイヤーの間ではどのような状況が予想されるでしょうか。

●世界ランキング入りできるチャンス？

『マリオカート8デラックス』では、それぞれのコースで誰が一番速く走りきったか、オンラインでランキングを見ることができます。現在も世界中の多くのプレイヤーが「我こそが最速」と証明するために最短ルートの開拓・研究に励んでいます。今後新たなコースが追加されれば、我先にと多くのトッププレイヤーがこのタイムアタックに挑戦していくでしょう。

　しかし、コース解禁後すぐならば、どのプレイヤーにとっても未知数な部分が多い状態に変わりありません。偶然画期的なショートカットを見つけたり、自分の走りがたまたま最短ルートにハマったりする可能性もあります。もしかしたら『マリオカート』を始めたばかりの人でもタイムアタックのランキング入りできる可能性もあるのです。そんな夢に挑戦するのもいいのではないでしょうか。

●『マリオカート』は人間力も育んでくれる？

　最後に、『マリオカート』はプレイする人にとって、いろんな力を育むことができます。まずは「集中力」。レースに勝つためにはとにかく最短ルートを走る技術が求められます。自分の頭でイメージした走りをいかに再現できるか、プレイヤーは研ぎ澄まされた感覚を鍛えられます。

　続いては「判断力」。『マリオカート』では全体のマップを見ながらレース運びを考えることも重要です。自分の順位が真ん中ぐらいの場合、あえて後ろに下がって強いアイテムを取るなど、状況を俯瞰（ふかん）的に見る感覚を養えます。

　続いては「忍耐力」。自分がどんなに良い走りでトップを走っていても、相手がサンダーを打つタイミングなどで一気に下位になることも当たり前なのが『マリオカート』。理不尽な状況でも心を落ち着けて最善策を探す力も、自然と育っていくかも知れません。

　ほかにもオススメなのが、6人対6人で行われるチーム戦。チーム戦では基本的に仲間同士で通話しながらプレイできるのですが、自分が何位なのか順位報告をしたり、自分を犠牲にして仲間を逃がしたり、全員で選ぶコースを話し合いで統一したりと「連携力」や「分析力」も磨くことができます。

　今後も世界中で大きな輪が広がっていくであろう『マリオカート8デラックス』。まだプレイしたことのない人はぜひ飛び込んでみてはいかがでしょうか。

（吉原あさお）