1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. アニメ・コミック

彼らなしでは成り立たない? ロボットアニメの優れた「整備士」たち

マグミクス / 2022年3月8日 18時10分

彼らなしでは成り立たない? ロボットアニメの優れた「整備士」たち

■ガンダム世界で最も有名なメカニックは?

 カッコいいロボットやメカが活躍するアニメ作品の世界では、それらを整備するエンジニアたちの存在が欠かせません。今回は、SFロボットアニメの人気作で奮闘が描かれた「整備士」たちを紹介します。

●モビルスーツの恐竜的進化に対応し続けた「アストナージ・メドッソ」

『機動戦士Zガンダム』から『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』にかけて登場し、次々と投入される新型機の整備を滞りなく行い続けた名メカニックが、アストナージ・メドッソ曹長です。

 アストナージは一年戦争時に地球連邦軍の戦艦でメカニックを務めており、銃座担当や情報解析、モビルスーツのメンテナンス技術などさまざまな実践的ノウハウを吸収したとされています。『Zガンダム』の時代にはエゥーゴに所属し、アーガマのメインクルーとして、「ほぼすべてが新型機」という、メカニックにとっては悪夢のような状況で奮闘することとなりました。

 この時期にアストナージが整備・補修を行った新型モビルスーツは、量産機としては「リック・ディアス」と「ネモ」が挙げられます。さらにティターンズから奪い取った「ガンダムMK-II」に加え、「百式」「メタス」「Zガンダム」と、ごく少数生産されたモビルスーツ類も担当しています。

 特にメタスとZガンダムは「変形機構」という、現場のメカニックにとってはほぼ目にする機会がない能力を備えており、アストナージのような優秀なメカニックなしでは、稼働は難しかったのではないでしょうか。

 さらに、続編の『機動戦士ZZガンダム』でも引き続きメカニックとして登場し、人手不足の状態でありながら合体変形機構つきの「ZZガンダム」をほぼ完全な状態に整備し続ける偉業を成し遂げています。年少のジュドーたちにとってはいい兄貴分であり、最終決戦ではZZガンダムをフルアーマーに換装し、ビームコーティングを施すなど戦力強化の面でも重要な役割を果たしました。

 そんなアストナージに最期の時が訪れたのが『逆襲のシャア』でした。ラー・カイラムのチーフメカニックとして「リ・ガズィ」や「ν(ニュー)ガンダム」などワンオフ機の整備に辣腕を振るっていたアストナージでしたが、恋人であるケーラ・スゥ中尉が戦死し、「一緒にサラダを食べるんじゃなかったのか……」と慟哭(どうこく)することに。

 さらに損傷したリ・ガズィで無茶な出撃を行なおうとしたチェーン・アギを止めようとして爆風に巻き込まれ、あっけない戦死を遂げました。非情な戦争に人の死はつきもの……とはいえ、あまりにも無意味なアストナージの最期に、唖然とした方も多いのではないでしょうか。

■情熱が強すぎて「やりすぎ」な整備士も

『機動戦艦ナデシコ』では、メカへの過度な情熱を発揮するウリバタケ・セイヤが活躍する。画像は「機動戦艦ナデシコ Vol.1」DVD(キングレコード)

● 親分肌の整備の神様「榊清太郎」

『機動警察パトレイバー』に登場した榊清太郎こと榊班長は、ロボットアニメにおける整備員の理想を体現した存在といえるでしょう。特車二課で整備班長を務める榊班長は「レイバー隊の闇将軍」「整備の神様」とあだ名されており、整備の腕はもちろん一流。OVA『アーリーデイズ 第6話 二課の一番長い日(後編)』では中野の警察学校に飾られているレイバーを「動く! 最後にこの俺が整備したんだ! 必ず動く!」と断言。事実シートは腐っていたものの、再整備なしでの稼働には成功しています。

 また、長年の功績からか本庁に出向けば部長クラスが玄関に迎えに出るほどの重鎮でもあり、人脈も広く、『機動警察パトレイバー the Movie』ではAV-98イングラムを製造した篠原重工の実山剛専務と古くからの知り合いであることも描写されています。

 実山専務との会話のなかで榊班長が語った「どんなに技術が進んでもこれだけは変わらねえ。機械を作るヤツ、整備するヤツ使うヤツ、人間の側が間違いを起こさなけりゃ機械も決して悪さはしねえもんだ」という言葉は、機械を扱うすべての人間にとって金言となるのではないでしょうか。部下のシバシゲオともども、非常に印象深いキャラクターです。

●趣味に走ったエンジニア「ウリバタケ・セイヤ」

『機動戦艦ナデシコ』に登場したウリバタケ・セイヤは、エンジニアがメカに対する愛情と情熱を暴走させるとどうなるかを教えてくれたキャラクターです。元々は町工場を経営するしがないエンジニアでしたが、裏では「改造屋」として知られており、腕を買われてナデシコの整備班班長兼管制官としてスカウトされます。

 ナデシコでは、予算をちょろまかしてはさまざまな機材や装備を改造し放題。ディストーションブロックやフィールドランサーなどを開発し火星古代文明との戦いに大きな貢献を果たしましたが、小型のグラビティブラストを搭載した「Xエステバリス」を製作した際にはさすがにやり過ぎたようで、明細書を見たミスマル・ユリカ艦長に問い詰められる場面もありました。

 既婚者で子供がいるにも関わらずアマノ・ヒカルを口説こうとするなど、自由奔放に過ぎるところもありましたが、劇場版『機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』では奥さんが妊娠中で子供も多かったことからルリはスカウト対象から外していましたが、奥さんと喧嘩をしてまで参加を決意する仲間思いの一面も持っています。

(早川清一朗)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください