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『鬼滅の刃 遊郭編』宇髄天元の妻たちの見どころ3選 振り返り視聴で堪能したい!

マグミクス / 2022年3月8日 11時50分

『鬼滅の刃 遊郭編』宇髄天元の妻たちの見どころ3選 振り返り視聴で堪能したい!

■強くて美しい! 天元の3人の妻たち

 TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』は、2022年2月13日放送の第11話「何度生まれ変わっても」をもって最終回を迎えました。激しく美しい戦闘シーンや音柱・宇髄天元(うずい・てんげん)の男前ぶり、炭治郎、善逸、伊之助の3人の成長、禰豆子の変貌、上弦の陸兄妹の悲しい過去など、何度も見返したい要素がてんこ盛りです。

「遊郭編」では天元と雛鶴(ひなつる)・まきを・須磨(すま)の3人の妻のシーンが原作マンガよりも増えており、3人の個性や天元への想い、関係性をより深く見ることができます。

 しっとり美人の雛鶴は固い決意を胸に秘めており、まきをは一見、気が強そうでいて、実は繊細。甘えん坊で頼りなく見える須磨は、張り詰めた緊張を緩ませる春の風のようなかけがえのない存在です。

 TVアニメ版で雛鶴を演じた声優は『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』ヴィヴィ/ディーヴァ役、『魔法使いの嫁』羽鳥チセ役などの種崎敦美さん。まきをは、『食戟のソーマ』水戸郁魅役、『トミカ絆合体 アースグランナー』駆動ライガ役などの石上静香さん。須磨は、『ニセコイ』桐崎千棘役、『ゆるキャン△』志摩リン役などを演じ、歌手としても活躍する東山奈央さんです。

 この記事ではTVアニメ「遊郭編」で注目してもらいたい天元の3人の妻たちの見どころを、3つのポイントで振り返ります。

●3人の妻たちが見せる愛の形

 忍の家系に生まれ育った天元は15歳のとき、一族のしきたりにしたがって宇髄家の当主が選んだ女性3人を娶(めと)りました。それが雛鶴、まきを、須磨の3人です。しかし実は須磨の場合、本当は選ばれたのは妹だったのを大泣きして代わってもらったといいますから、結婚前から天元のことをどれだけ愛していたかが分かります。たしかに、3人妻たちの天元への愛は、雛鶴は「お慕いしております」、まきをは「大好き!」、そして須磨は「好き好き好き好き好きぃぃぃぃぃ!」という感じです。

 この3人の妻の「天元への愛」が分かりやすく見られるのが、第9話の墓前でのエピソードです。

 宇髄家の墓前で姉弟(きょうだい)たちのために手を合わせる天元は、かつて「俺はいつか地獄に堕ちる」というのが口癖だった時期があります。家業の衰退に焦った父親の厳しい訓練で9人いた姉弟たちの7人が命を落とし、天元と2歳下の弟だけ生き残りました。その弟は父親のコピーのような冷徹な人間になっていて、自分はそうなりたくないと思った天元は妻たちとともに忍を抜けたのでした。そこには父への憎しみや姉弟たちを見殺しにした後悔、そして、どんなに冷酷な人間になったとはいえ弟を殺したくないという心情もあったのでしょう。

 そんな思いから出たのが「俺はいつか地獄に堕ちる」という言葉でしたが、『鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐』によると、雛鶴に泣かれ、まきをに怒られ、須磨に噛みつかれて以来、天元はその言葉を口にしなくなったそうです。天元の悲しみと苦悩に寄り添い、支える彼女たちの愛の深さを感じます。さらに、TVアニメ版では天元から、「姉弟たちのためにも、めいっぱい派手に生きてやる。おまえらとな」と、前向きな発言も出ているのがうれしいところです。

 また、TVアニメ版のオリジナルシーンとして、天元が雛鶴の髪の毛に付いた桜の花びらをそっと取ってやって、それにまきをと須磨が嫉妬して……という天元一家の賑やかな光景も見られます。天元に取ってもらった花びらをそっと胸に押抱く雛鶴、自分の頭にも花びらを付けて取ってもらおうとするまきを、一歩出遅れて甘える須磨……そんな三者三様の愛の形に注目して見直してみると彼らの夫婦愛を何倍も感じられそうです。

●優秀な「くの一」としての活躍

 天元の命で遊郭に潜む鬼の情報を探るため、遊女として遊郭に潜入した3人の妻たち。定期連絡が途絶えた彼女たちの行方を探るため、天元は炭治郎、善逸、伊之助に女装させ、遊郭に潜入させます。

 炭治郎が潜入した「ときと屋」では、失踪した須磨について、鯉夏花魁(こいなつおいらん)が「しっかりした子」「男の人にのぼせている素振(そぶ)りもなかった」と言っているので、須磨も任務中は泣いたりもせず、ビシッとしていたのでしょう。

 まきをは、第2話と第3話で上弦の陸・堕姫(だき)の分身である帯に捕らえられているシーンがあります。四肢の自由を奪われ、脂汗を浮かべるほどギリギリと縛り上げられていますが、詰問する帯を正面からキッとにらみつけ、拷問にも負けない強さを見せました。

 雛鶴は、同じ店で売れっ子花魁として君臨する蕨姫(わらびひめ)(=堕姫)が鬼であることに気付きますが、相手からも怪しまれてしまいます。忍は薬の知識にもたけており、雛鶴は毒を飲んで店から抜けたところ、堕姫は自分の分身である帯を渡し、雛鶴を監視、殺害しようとしたのです。

 第5話で天元は切見店(きりみせ)で帯に捕らわれている雛鶴を発見。抱えて解毒剤を飲ませ、解毒剤が効いたら吉原の街を出るように指示します。しかし、「くの一」であると同時に天元の妻である雛鶴は、愛する夫と仲間たちを置いて街を出ることより、ともに戦うことを選ぶのでした。

 その後の堕姫の地下食糧庫での帯との戦いでも、まきをと須磨はクナイを手に、伊之助、善逸とともに戦います。まきをと須磨のコントのようなやり取りは、何度見ても笑えます。

■戦場で見せる夫婦愛は切なく、美しい

上弦の陸との戦いでも妻たちが活躍! TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』第2弾キービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

●3人の妻たちの戦場での働き

 第8話では上弦の陸・妓夫太郎(ぎゅうたろう)と堕姫の兄妹の前に天元、炭治郎、善逸、伊之助が集結し、戦いはいよいよ激化します。その裏で、まきをと須磨はケガ人を運び、街の人たちを誘導して避難させていました。

 雛鶴は、まだ毒の抜けきらない体を引きずりながら裏道を移動し、次に天元と妓夫太郎が戦っている近くの建物の屋根の上に姿を見せた時には手に大量のクナイを発射する装置を携えていました。そして、妓夫太郎にクナイの雨を降らせたのです。その姿は、バズーカを抱えたランボーのように悲壮で勇ましく、怒りに燃えているように見えます。まだ弱っている体で、鉄製のクナイを50本近く装着した装置を屋根の上まで運び上げ、それを抱えて狙い通りに放つ雛鶴の体力や気力は、さすが優秀な「くの一」と言えるでしょう。上弦の鬼を倒した後には引退を提案し、その時に4人がそろっていなくても……と言っていた彼女の覚悟のほどを思うと胸が痛みます。

 攻撃を受けた妓夫太郎は、はじめは、「なんだ。クナイか。柱を前にこの数すべてをさばくのはめんどうだなあ」と、あなどっていましたが、即座に「いや、そんな無意味な攻撃、今、するか?」思い直し、斬撃(ざんげき)で天蓋(てんがい)を作ってクナイをはじきました。一方の天元は自分の体にクナイが刺さるのも意に介さず突っ込み、毒が塗られたクナイが妓夫太郎の足に刺さったことでできた、ほんの一瞬の隙を狙って襲い掛かったのです。

 しかしこの時に天元は頸を斬ることができず、妓夫太郎に襲われた雛鶴はピンチに立たされます……。大人の頼れる男、天元が我を忘れたように雛鶴の名前を絶叫するシーンは何度、繰り返し見ても胸が締めつけられます。

 アニメ最終回のラストに見せた、天元の派手な笑顔と3人の妻たちの泣き笑いは、4人が一緒にいられる幸せを心から感じる、何度も見直したいシーンです。

(山田晃子)

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