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『グラップラー刃牙』の可哀そうな「かませ」キャラ5選 ボクサー生命を絶たれた男も

マグミクス / 2022年3月4日 15時10分

『グラップラー刃牙』の可哀そうな「かませ」キャラ5選 ボクサー生命を絶たれた男も

■世界チャンプの面目丸つぶれ

 板垣恵介先生による人気格闘マンガ「刃牙」シリーズでは、じっくりページ数を割いて強者であることを説明されたキャラがあっさりと負けるという、意外性のある展開が大きな特徴です。今回は第1部『グラップラー刃牙』で、強いのに不遇な扱いを受けた5人のキャラを振り返ります。

●花田純一

『グラップラー刃牙』の初期キャラのなかで、特に「あいつはいったい何だったんだ」となってしまうのが、実戦柔術家・本部以蔵の弟子で、「本部流柔術唯一の免許皆伝」の「大天才」と言われていた花田純一です。表向きは負け要員の前座プロレスラーとして活動していますが、地下闘技場で主人公・範馬刃牙と戦うことが決まった初登場回では、レスリングや柔道などの一流選手5人をあっという間に倒す強さを見せています。

 花田はその後も同僚の外人レスラーたちをいっぺんにのし、ジムで300キロの重量挙げをやってのけるなど、その超人ぶりを発揮しました。しかし、同僚に暴行を加えたことで、マウント斗羽から制裁として自転車ごとぐちゃぐちゃにされる大けがを負わされ、刃牙とは対戦できずじまい。

 その後も「最大トーナメント」出場枠をかけた戦いでは神心会の加藤に負け、本部のセコンド(破門されていたが和解)として登場するに留まります。おまけにそんな本部や斗羽、加藤も「最大トーナメント」では勝ち上がれなかったため、花田の作中ランクはどんどん下がっていきました。

●ユリー・チャコフスキー

 回想の「幼年編」で登場した、プロボクシング世界Jr.ウェルター級チャンピオンのユリー・チャコフスキー。誇り高き騎馬民族「ヂギール」の末裔であり、ヘヴィ級ボクサーたちも圧倒、鋭い眼光の見た目からも明らかな強者感が漂っていました。

 13歳の刃牙との初対決では、世界チャンピオンとして彼を圧倒。しかし、夜叉猿と戦って圧倒的成長を遂げた後の刃牙に「ボクシングは格闘技としてあまりにも不完全すぎる」と言われた上に、その後ヘヴィ級との初公式試合の前に当時15歳の日本最強の喧嘩ヤクザ・花山薫の襲撃を受けます。そして、ユリーは花山の「握撃」で左腕を破壊され、最後まで闘志は失わなかったものの、意識不明で病院送りにされてしまいました。

 ボクサー生命を絶たれたユリーはその後、父・勇次郎と戦う決意をした刃牙のウォーミングアップ相手として再登場。ボクサーとしてではなく、喧嘩師として蹴りも含めた凄まじい攻撃を繰り出しますが、刃牙にすべてを見切られ、いなされ、投げ飛ばされてしまいます。

「最大トーナメント」でも再登場することはなく、その後どうなったのかは不明です。一度とはいえ数少ない「刃牙に勝ったキャラ」なのに、栗谷川にまで「我々はたかがボクシングの世界チャンプごときを地上最強とは認めていない」と、言われてしまった不遇な男でした。

■「最大トーナメント」で起きた数々の悲劇

ジャガッタ・シャーマンが範馬勇次郎に「片付け」られる『グラップラー刃牙』24巻(秋田書店)

『グラップラー刃牙』中盤から始まった、地上最強の男を決める伝説の「最大トーナメント編」。リザーバーや途中参加選手を含むと37名(+2匹)もの戦士たちが登場し、そのなかにはとんでもない扱いを受けた者も多数いました。

●ジャガッタ・シャーマン

「最大トーナメント」では、途中から地上最強生物・範馬勇次郎が登場したため、犠牲者が続出しました。特に不幸な目に遭ったのは、素手のムエタイ、ムエカッチュアーの使い手・ジャガッタ・シャーマンです。本来はシュートレスラーの山本稔とDブロックで戦う予定だった男で、面構えからしてかなり強そうだったのですが……。

 シャーマンは選手控室に現れたばかりの勇次郎に、「ふさわしくない者」呼ばわりされ、悲鳴を上げる暇すらなく身体をありえない方向に「折りたたまれ」て、再起不能になってしまいました。加藤やラベルト・ゲランも夜叉猿Jrに試合前にボコボコにされるなど不遇でしたが、1コマだけファイティングポーズをとるも、何もできずに片付けられたシャーマンには及ばないでしょう。

●天内悠

 勇次郎が前述のシャーマンを片付けたのは、彼のお墨付き選手である、米大統領ボディーガード・天内悠を出場させるためでした。天内は実力者ですが、勇次郎の強者としての不遜な考え方には異を唱える男です。紳士的ですが、どこか芝居がかったふるまいをする、異質なキャラでもあります。

 その驚異的な脚力による跳躍からの空中殺法で、山本稔に圧勝した天内は、2回戦で武神・愚地独歩と対戦。空中戦は封じられるも、関節技で形勢逆転した天内は、それでも独歩が試合を続けようとしたため、主催者の徳川や観客に「私の勝利を認めてください」「これ以上闘っては愚地先生が死んでしまいます」と叫びます。

 その結果、天内は勇次郎の怒りを買い、左鎖骨をありえない深さまで折られ、投げ飛ばされて頭皮がむき出しになる大惨事に。勇次郎は天内の考え方はもともと知っていたはずですが、その後の息子・刃牙に向けた説教を見ると、「刃牙への教育のための、『いけにえ』にしたのではないか」と思えてしまいます。天内はマンガだけだと生死不明のキャラでしたが、アニメでは大けがを負いながらもアメリカに帰国していました。

●アレクサンダー・ガーレン

 徳川推薦のリザーバーとして途中から参加した、レスリング選手アレクサンダー・ガーレン。祖国ロシアへの圧倒的「愛国心」を見せる超強者です。ガーレンは、たった2年でシベリア永久凍土のウラン鉱山にトラック2000台分のクレーターを掘るなど、とんでもない腕力と精神力の持ち主として描かれました。

 花山薫をもねじ伏せたガーレンは、柴千春の代理として3回戦から出場。そして、「他の選手と比較してまだ無傷であるハンデを埋める」と自らの提案で、巨大アナコンダと対戦し、レスリング技であっという間に仕留めてみせます。

 ここまでの強さを見せられると、「刃牙の最大の敵となるのか?」と思ってしまいますが、そこはさすが『グラップラー刃牙』、一筋縄ではいきません。その後、ガーレンはジャック・ハンマーとの怪物対決を繰り広げるも、ジャックは途中からドーピングの効果もあって完全覚醒。「ロシアの明日のため」に戦うガーレンでは、「今日の最強のため」に命をも投げ打つ覚悟のジャックには勝てず、貫手で折られたろっ骨を心臓に叩き込まれて、ダウンしました。

 ちなみに2部の『バキ』では、ガーレンは「最凶死刑囚」のひとり、シコルスキーにトラウマを植え付けられるほどの惨敗を喫し、車いす生活になってしまいます。さらにその後、シコルスキーがジャックとガイアに惨敗したため、ロシア最強とまで言われていた彼の立場はどんどんなくなっていきました。

(マグミクス編集部)

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