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「悪役令嬢モノ」おすすめ作品3選!コミカライズされたばかりの新作をタイプ別に紹介

マグミクス / 2022年3月12日 9時10分

「悪役令嬢モノ」おすすめ作品3選!コミカライズされたばかりの新作をタイプ別に紹介

■そもそも「悪役令嬢」モノってどんなジャンルなの?

「悪役令嬢モノ」という言葉を最近耳にしたことがあるけれど、「具体的にどんなジャンルなのかよく知らない」「気になるけど数が多すぎてよくわからない」という方も多いのではないでしょうか?

 そもそも「悪役令嬢モノ」とは、本来物語のメインではない悪役令嬢を主軸にした作品の総称です。基本的に「皇太子と婚約している地位の高い令嬢」が悪役令嬢とされる場合が多く、定番として皇太子は婚約者ではないメインヒロインに心奪われていきます。その結果、ふたりの恋の邪魔になる婚約者の令嬢が、悪役令嬢になるのです。「悪役令嬢モノ」は、その悪役令嬢が悪戦苦闘しながら己の破滅を回避しようとしたり、逆にメインヒロインや皇太子たちに仕返ししたりする、いわゆる「ざまぁ展開」が楽しめるのが特徴です。

 そんな「悪役令嬢モノ」にはいくつかパターンがあるので、今回は各パターンと、該当するおすすめ作品をご紹介します。

パターン1 王道の「転生系」:『残り一日で破滅フラグ全部へし折ります: ざまぁRTA記録24Hr.』

 まず紹介するのが、「転生系」です。これは嫉妬のあまりヒロインをいじめていた悪役令嬢が、ひょんなことから前世を思い出す、という物語のパターンです。そして今自分がいる場所こそ、前世の自分がかつて楽しんでいたゲームのなかの世界だということを思い出す展開も、よくあります。

 基本的に、悪役令嬢の末路は処刑や国外追放といった破滅のみ……。いかにして、そんな過酷な運命を回避するのかが「転生系」のキーとなります。「転生系」でおすすめしたいのが、『残り一日で破滅フラグ全部へし折ります: ざまぁRTA記録24Hr.』です。

 婚約破棄をされる前日に、前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢・アレクサンドラ。婚約者である王太子・アルフォンソの心は、自分ではなく、男爵令嬢であるルシアに注がれています。アレクサンドラはそのことが気に食わず、直接手を下さずに、ルシアがいじめられるように仕向けるなど、まさに悪役令嬢さながらの態度をとってきました。

 そして、気がつけば周りには自分の味方は残っておらず、黙っていれば明日には大勢の前で断罪され、辱めを受けながら婚約破棄されることになるのです。そんな末路を回避するため、アレクサンドラは残り1日で「破滅フラグを全て潰してやろう」と動き始める……というのがあらすじです。

 同作品は単行本発売前ですが、24時間という区切りがあるのでゴールが見えやすく、その短い間に全てのフラグをへし折っていく展開がテンポ良く描かれているのが見どころです。

■転生だけじゃない!悪役令嬢ものの更なる進化とは

コミック版『逆行した悪役令嬢は、なぜか魔力を失ったので深窓の令嬢になります』1巻(KADOKAWA)

パターン2 タイムリープなどの「時間逆行系」:『逆行した悪役令嬢は、なぜか魔力を失ったので深窓の令嬢になります』

 次に「時間逆行系」を紹介します。こちらは「転生系」とは違い、一度破滅した悪役令嬢が時を遡り未来を変えていくというパターンです。すでに体験してしまった破滅を回避するため、あるいは過去の過ちを正すため、過去の自分との決別をテーマにした作品が多くあります。

「時間逆行系」でおすすめなのが、『逆行した悪役令嬢は、なぜか魔力を失ったので深窓の令嬢になります』です。生まれつき高い魔力を持っていた令嬢・ラシェルは、王太子の婚約者という立場を手に入れ、傲慢な人生を送っていました。

 そして、立場を奪われることを恐れ、聖女を害した罪で修道院に送られることになり、その途中で賊に襲われ命を落としてしまいます。自らの人生を深く後悔しながら命を散らしたラシェルは、気がつくと自室のベッドで眠っていました。学園の入学式の日まで時が巻き戻っていたのです。そして、自慢の魔力までもが枯渇してしまったラシェルは、生まれ変わったような心地で、今までとは違う自分になろうと努力していくのです。

 スタートしてすぐに病床に伏してしまうので、そこからの起死回生と己の過去を振り返ってきちんと反省するところに好感が持てます。ラシェルと王太子の、すれ違い続ける両片想いもかなり切ないポイントです。現在は第1巻が発売中です。

パターン3 少し変わり種の「憑依系」:『悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~』

 上記ふたつとも違うタイプの変わり種として、「成り代わり、憑依系」があります。これは悪役令嬢のなかに別の人格が入り込み、身体の自由が奪われて成り代わるというものです。転生とも逆行とも違い、ひとつの身体の中にふたつの人格が存在することになるので少しややこしいですが、その複雑さも見どころのひとつになっています。

 そんな「成り代わり、憑依系」でおすすめなのが、『悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~』です。幼い頃、高熱を出した侯爵令嬢・レミリアは、エミという少女に身体を乗っ取られてしまいます。気位の高いレミリアは身体を取り返そうとしますが、エミの感情や過去を共有することでほだされてしまいます。そして、親からは政略結婚の駒としか見なされていなかったレミリアを心から愛してくれていたのは、身体を共有するエミだけでした。

 エミは日本人の少女で、かつて自分がプレイしたゲームのなかでも特にレミリアを愛しており、成り代わりに気がついた彼女は「自分がレミリアを幸せにするのだ!」と努力を始めます。しかしエミの努力も虚しく、レミリアは悪役令嬢に仕立て上げられ、冤罪で追放されてしまいました。信じていた婚約者にも裏切られたエミは深く傷付き、心を閉ざしてしまいます。そして、エミが心を閉ざしたことでようやく身体の自由を取り返したレミリアは、エミのためにも幸福になろうと、復讐劇をはじめるのです。

 レミリアからエミへの深い感謝と愛情が伝わってくる作品で、圧倒的画力で悪女の魅力が存分に楽しめます。同じ顔をしているはずのエミとレミリアの違いが、絶妙に描かれているのもポイントです。同作は現在は単行本発売前で、2022年4月25日に第1巻が発売予定です。

 このように「悪役令嬢モノ」といってもいくつか種類があり、テンプレ化しないパターンも多く展開されています。スッキリするような復讐展開ものや、涙無くては見られない感動系、さらには腹筋崩壊のコメディまでさまざまな作品が増えてきているので、今後もますます注目が集まるジャンルです。

(綿貫)

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