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『鬼滅の刃』亡くなった家族が炭治郎を助ける4つのシーン「俺の家族を侮辱するなァアアァアアア」

マグミクス / 2022年3月23日 15時10分

『鬼滅の刃』亡くなった家族が炭治郎を助ける4つのシーン「俺の家族を侮辱するなァアアァアアア」

■いつも心の奥にある家族への思い

『鬼滅の刃』の主人公、竈門炭治郎は、家族思いの優しい少年です。「無限列車編」では下弦の壱・魘夢(えんむ)の血鬼術で家族からののしられるという悪夢を見せられた炭治郎が、「俺の家族を侮辱するなァアアァアアア」と怒髪天を衝く勢いで、魘夢に対して刀を振ったことからも、家族への信頼の強さが分かるでしょう。

 病死した父・炭十郎(たんじゅうろう)、そして鬼によって命を奪われた母・葵枝(きえ)、次男の竹雄(たけお)、次女の花子(はなこ)、三男の茂(しげる)、四男の六太(ろくた)は、亡くなった後も炭治郎や禰豆子を心配し、見守る存在として描かれています。しかも、彼らはただ思い出のなかの存在というだけではなく、鬼たちとの戦いでピンチに陥った炭治郎や禰豆子を助けてもくれるのです。

この記事では、亡くなった家族に炭治郎と禰豆子が助けられ、家族の強い絆を感じる4つのシーンをご紹介します。 

●鱗滝さんの暗示を後押しした家族の絆

 鬼に襲われ、鬼にされてしまった禰豆子は、剣士を育てる役割を負う育手(そだて)の鱗滝左近次(うろこだき・さこんじ)によって、眠っている間に、「人間は皆、お前の家族だ」「人間を守れ 鬼は敵だ」「人を傷つける鬼を許すな」という暗示をかけられていました。

 鱗滝さんとしては、「気休めにしかならんかもしれんが」と、暗示の効果に確信はなかったようですが、効果は炭治郎が初任務で沼鬼と戦った時に明らかになりました。禰豆子は保護していた青年と女性を「弟(竹雄)と妹(花子)」と錯覚し、「家族」を守るために沼鬼と戦ったのです。

 竈門家の強い絆が、鱗滝さんの暗示を後押しし、鬼であっても人間を喰らわない禰豆子という特異な鬼を生み出したと言えます。

●走馬灯で見た父のヒノカミ神楽と母の幻

 那田蜘蛛山での戦いで、下弦の伍・累(るい)の血鬼術に死を覚悟した炭治郎は、走馬灯で亡き父の姿を見ました。年の始めになると、竈門家に代々伝わる厄払いの神楽をヒノカミ様にささげていた父・炭十郎。「炭治郎 呼吸だ 息を整えてヒノカミ様になりきるんだ」という言葉をヒントに炭治郎はヒノカミ神楽「円舞(えんぶ)」を放って窮地を脱します。しかし、それもほんの一瞬で態勢を立て直した累の前に、炭治郎は再び命の危機に陥ったのでした……。

 その頃、累の糸によって体の自由を奪われ、気を失っていた禰豆子の前には、亡き母・葵枝が幻想となって現れていました。母は禰豆子に、「お兄ちゃんを助けるの 今の禰豆子ならできる 頑張って」と語りかけ、目を覚ました禰豆子は血鬼術「爆血(ばっけつ)」によって累の糸にしみ込んだ自らの血を燃やして炭治郎を助けたのです。さらに、炭治郎の刀に付いていた禰豆子の血も爆(は)ぜて、炭治郎の刀を加速させ累の頸を斬り、倒すことができました。

 亡き父と母に助けられて危機を脱した炭治郎と禰豆子。この回は、「竈門炭治郎のうた」とともに幸せな頃の家族の様子が流れる感動のエンディングとなっています。

■ピンチを救ってくれる家族の言葉

家族を失った炭治郎と禰豆子には新しい仲間ができた (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

●悲しすぎる家族との二度目の別れ

「無限列車編」で炭治郎は、下弦の壱・魘夢の血鬼術によって、鬼に襲われなければ続いていたであろう家族との貧しいながらも楽しい日々の「夢」のなかに閉じ込められそうになります。弟や妹の笑顔、母の優しさに幸せを感じつつも、違和感に悩む炭治郎。そして、それが鬼による攻撃だと気付いたとき、彼は幸せな夢を断ち切り、厳しい戦いなかに戻ることを選びます。

 一度でもつらい家族との別れを、また繰り返さなくてはいけない炭治郎。それが夢だと分かっていても苦しさは変わらないでしょう。「置いていかないで」と泣く末っ子の六太の声に、どんなに振り返って駆け出したかったか……。その後、現実に戻る方法を探す炭治郎の背に現れた父から「炭治郎 刀を持て 斬るべきものは もうある」という助言を得、血鬼術を破って魘夢を倒したのです。

「無限列車編」での家族の登場は、失ってしまった大切なものを炭治郎に再認識させ、鬼を倒すという自分の成すべきことをより明確にしました。

●禰豆子を鎮める母の歌声

「遊郭編」では、母と竹雄、花子が炭治郎と禰豆子を助けます。

 上弦の陸・堕姫(だき)の非道な所業に目から血の涙を流すほど憤怒した炭治郎は堕姫を追い詰め、ついに頸を斬るかと思われた時でした。炭治郎の脳裏に妹の花子が現れ「お兄ちゃん 息をして!」と訴えたのです。怒りで息をするのも忘れるほどの勢いで攻撃していたため、炭治郎は気付かないうちに「命の限界」を迎えようとしていました……。

 花子の言葉でやっと呼吸を再開したものの、激しくむせる炭治郎に堕姫が襲い掛かりました。それをすんでのところで助けたのは禰豆子です。禰豆子もまた激しい怒りに突き動かされ、身体を刻まれてなお堕姫に立ち向かいました。自分の身を顧みずに他人のために怒る禰豆子のことを「いつか大切なものを失くしてしまいそう」だと心配していた弟の竹雄は、禰豆子の鬼化が進むなか、炭治郎に助けを求めます。「兄ちゃん助けて 姉ちゃんが姉ちゃんじゃなくなる」と。

 圧倒的な強さで堕姫を追い詰めた禰豆子ですが、鬼化はますます進み、人間を襲おうとするほどに……。炭治郎が羽交い絞めにしてもなお暴れ狂う禰豆子の心を鎮めたのは、幼い頃、母が歌ってくれた子守り歌でした。母の微笑みや手のぬくもりを思い出して、幼女のように声をあげて泣いた禰豆子は、やっと正気を取り戻して眠りました。

 意識を失っていても、正気を失っていても、いつも炭治郎と禰豆子の心には家族の存在があったのでしょう。

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記

(山田晃子)

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