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あなたはどの世代? 『ビックリマン』45年の歴代シール…懐かし「悪魔VS天使」も

マグミクス / 2022年3月22日 19時10分

あなたはどの世代? 『ビックリマン』45年の歴代シール…懐かし「悪魔VS天使」も

■チョコの味もいつの間にか変わってた?

 1977年発売開始の「ビックリマンチョコ」シリーズ。気軽に購入できる「おまけ付き」のお菓子として不動の地位を築き上げてきました。2022年2月には人気マンガ『呪術廻戦』のコラボを発表。初代の発売から45年が経過しようとしている現在もなお、新たなファンを拡大し続けています。

 さて「ビックリマン」の魅力はなんといっても(チョコも美味しいですが)付属のシールです。後述しますが1985年に導入された「悪魔VS天使シリーズ」が大ヒット。子供たちの蒐集欲を絶妙に刺激するキラ(ヘッド)の存在が起爆剤となり、一気に社会現象にまでなったのです。

 この「ビックリマン」の歴史は長く、また断片的なもの。各世代によって「ビックリマン」が提供する世界観自体が異なっているのはご存知でしょうか。この記事では最初期から現在に至るまで「ビックリマン」の歴史を流れるようにみていきたいと思います。

●初代「ビックリマン」は「人をびっくりさせるシール」付き

 そもそもなぜ「ビックリマン」という名称なのでしょうか。1977年に発売された「ビックリマンチョコ」は、私たちがいま現在イメージしているものとは全く違うものでした。チョコに同封されていたのは「どっきりシール」というもの。これは「血の跡」や「覗いている目」が透明シールに印刷されたものであり、その名の通り人をビックリさせるためのイタズラ用シールだったのです。それなりに人気を博しますが、大ブームを引き起こすのはまだ少し先のことです。

●1985年に「悪魔VS天使」シリーズが開始……これまでにないエンタメが誕生!

多くの昭和世代の記憶に残る「悪魔VS天使」シリーズも継続中。画像は2021年に発売された、「ビックリマンチョコ<悪魔VS天使 第35弾>」(ロッテ)

 さてそんな「ビックリマンチョコ」ですが、1985年に私たちの知る「悪魔VS天使」シリーズが開始します。まったく大胆すぎる舵きりですが、これが空前の大当たりとなります。

 シールに「悪魔」と「天使」と「お守り」という属性を持たせ、シール裏に物語の断片を記載。すると子供たちはわずかな情報をもとに自ら物語を補填して遊ぶという、これまでにないエンタメへと発展。そして「スーパーゼウス」など希少性の高いヘッドを投入することで、子供たちはお小遣いの限界まで「ビックリマン」を買いあさり、ウエハースチョコをバリバリかじったのです。

 のちに「コロコロコミック」などでも紹介され、さらにアニメ化もされ、昭和も終わる1989年頃に最盛期を迎えました。その後緩やかにブームは沈静化。1992年で一応、「悪魔VS天使」シリーズはひと区切りを迎えることとなります。

●それでも種火は燃え続けていた「ビックリマン」シリーズ

 とはいえ、「ビックリマンチョコ」自体が完全に途絶えてしまったわけではありません。その後も世界観を一新、レースを舞台にした「ドッキリダービー」(1993年)、「悪魔」「天使」のように「悪運」「幸運」と運気をコンセプトにした「運の王様」(1995年)など、今ではほとんど忘れられてしまいましたが、かなり個性的なシリーズが展開されていました。

 また1999年には「バグ悪魔VSギガ天使」という新たな設定を打ち出した「ビックリマン2000」シリーズをリリース。天使と聖守(サポーター)、悪魔と魔守(フーリガン)の座組みはわかりやすく、小学館の学年誌でマンガ化されたり、またアニメ化もされたりと「ビックリマン」が久しぶりに再注目されたのです。

●2006年「ビックリマンひかり伝」で驚異の大復活

 大ブーム終焉後も、つねに新しいストーリーを生み出してきた「ビックリマン」ですが2006年には原点回帰。「悪魔VS天使」シリーズと同じ構造の「ビックリマンひかり伝」を発売。復刻シールも含むラインナップということで、子供だけでなく大人たちも巻き込んだ世代超越型のエンタメへと進化しました。

 また大人がメインターゲットになったこともあり、コラボも増加していきます。ももいろクローバーZとコラボした「ももクロマン」(2013年)を皮切りに、「スター・ウォーズ」や『ONE PIECE』(著:尾田栄一郎)、『鬼滅の刃』(著:吾峠呼世晴)、そして冒頭の『呪術廻戦』と、さらにコラボの幅を広げていきます。後ろに流れる物語が不定形の「ビックリマン」だからこそ、昭和から平成、そして令和と、柔軟に時代を渡ってこれたのだと言えるでしょう。

 それでも変わらないものはチョコの味だけ……かと思いきや、これもまたいつのまにか、チョコのなかのピーナッツがビスケットクランチに変わっているのだからびっくりです。

(片野)

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