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『あつ森』がもう2周年! 「放置」の結果が怖いけど、再プレイしたい理由

マグミクス / 2022年3月29日 15時10分

『あつ森』がもう2周年! 「放置」の結果が怖いけど、再プレイしたい理由

■いつから『あつ森』をやらなくなったっけ?

 2022年3月20日、Nintendo Switch用ソフト『あつまれ どうぶつの森』(以下、あつ森)が発売2周年を迎えました。

 大ブームを巻き起こした『あつ森』が2周年という節目を迎えながら、話題が大きく取り上げられなかったことに、時の流れを実感してしまいます。なかには、最後に起動した時期すら思い出せない「バツの悪さ」を感じてしまう人もいるでしょう。

 日々の変化に面白さを見つける『あつ森』は毎日の連続したプレイが推奨される反面、ゴキブリ発生に雑草の繁茂など、放置した時間のぶんだけペナルティが襲ってくる仕様もあるからです。

 何にもまして、かつて生活を共にしていた住民の口から「放置」を指摘されることが恐ろしい……。時間が経過した無人島を想像しただけで怖くなり、再プレイを断念するプレイヤーも決して珍しくはありません。

 とは言え、本当に『あつ森』に飽きてしまっているのなら、罪悪感すら湧かないはず。

『あつ森』再プレイに抵抗する強い「今さら感」の正体がどこにあるのか探っていくと、まず、遊び方が拡充されすぎた、少し本末転倒にも思える理由に突き当たります。

 もともと『あつ森』は明確なゴールがされていないゲームです。自分の想いのまま、やり込み要素を進めていくことに醍醐味がありました。しかし、発売から2年の間で行われた「無料アップデート」の数々が、本作のやり込み要素を果てしないモノにしてしまいました。

 2022年3月4日に発売された、完全版の攻略本『あつまれどうぶつの森ハッピーホームパラダイス&大型アップデート全対応最終完全攻略本+究極超カタログ』のページ数は、なんと「1900」を超えているのです。

 無人島でやることが増えすぎてしまった結果、今さらプレイを再開したところで、かつて頭のなかで描いていた「島構想」を思い出すことすら、できなくなってしまっているのです。

■比較の目がなくなった『あつ森』は、今さらだから面白い

公式ガイドブックの決定版は…2千ページ弱にも及ぶ『あつまれどうぶつの森ハッピーホームパラダイス&大型アップデート全対応最終完全攻略本+究極超カタログ』(徳間書店)

 プレイヤーが感じるもうひとつの今さら感は、2年間連続してプレイし続けていた熱狂的ファンとの差を埋められないことにあるのではないでしょうか。

 表現の場としても強い着目を集めた『あつ森』は、企業とのコラボマイデザインが配布されたり、地方観光協会がPRに活用したり、島や家を、第三者に魅せるプレイに価値がおかれていました。

 とは言え、プレイヤー全員が新要素を内外装に取り組む「匠」のようなプレイができるわけではありませんし、やはり発売年と比較すると、SNSへの『あつ森』関連の投稿自体も頻度も減少傾向にあります。

 つまるところ、プレイしない間にどんどん仕様が変わって行ったほか、自分自身に凄腕プレイも見込めないことに、再スタートの腰が重くなってしまう一因があると、推測できます。

 しかし、「システムが全て出そろい、他人の目が介在しなくなった今こそ『あつ森』が『どうぶつの森』シリーズとしてスタートラインに立った」と、言い換えることもできるでしょう。

 新型コロナウィルス流行のあおりを受けて思わぬ目立ち方をした本作は、SNSとの親和性の高さから、本来存在しないはずの競争尺度を生み出しましたが……慌てるように「素敵な」プレイを追い続け、疲弊するゲームではありません。

 アップデート情報含め、これ以上他人を意識しなくてよくなった今こそ、ゆっくり本作を楽しむ準備が整った、ととらえることもできます。

 発売から2年でブームは去りましたが、『あつ森』の本来の面白さは「気が付いたら2年を迎えていた……」当たり前すぎる日常のなかにこそあるのかもしれません。

(ふみくん)

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