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不幸すぎ『ドラクエ』主人公、「4」と「5」どっちがエグい? 家族の死、奴隷に石化…

マグミクス / 2022年4月6日 11時50分

不幸すぎ『ドラクエ』主人公、「4」と「5」どっちがエグい? 家族の死、奴隷に石化…

■実は多い『ドラゴンクエスト』の残酷な運命

 国民的RPGといえば、「ドラゴンクエスト」シリーズを挙げる人は少なくないでしょう。『ドラクエ』の世界は、頼りになる仲間がいて、にぎやかな街もあり、基本的には楽しい雰囲気で進むことが多いのですが、よくよく考えると恐ろしい魔王やモンスターがいて、実は悲惨なエピソードも少なからずあります。今回は数あるシリーズ本編の中でも、とりわけ不幸な目にあっていると言われる『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』(以下、ドラクエ4)と『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(以下、ドラクエ5)の主人公について紹介します。

 なお、記事の性質上、『ドラクエ4』『ドラクエ5』のネタバレを含みますので、あらかじめご了承ください。

●幼馴染や村人全員が自分のために死ぬ 『ドラクエ4』の主人公

『ドラクエ4』の主人公といえば、その登場エピソードが衝撃的です。主人公は山奥の村で、父や母、幼馴染のシンシアと穏やかな日々を過ごしていました。

 ある日のこと、突如村は魔王デスピサロ率いる魔物たちに襲われます。主人公だけが地下室に避難させられ、村人は全滅。幼馴染のシンシアはモシャスの呪文で主人公そっくりの姿に変身して、身代わりとなって殺されます。見るも無残に破壊されつくした村にひとり残され、地面に落ちたシンシアの「はねぼうし」を手にすると、主人公は旅に出るのでした。この時主人公は何も言いませんが、多くのプレイヤーはその胸に復讐を決意したことでしょう。

●シンシアは最後に生き返ったのか?

 村が襲われた時、主人公は育ててくれた両親が実の父と母ではないことを知ります。しかし本当の父は雷に撃たれ既に亡くなっており、母は生きていると思われるものの、主人公の前に名乗り出ることはありませんでした。

 冒険の末、デスピサロを倒して迎えたエンディングでは、最初の村に戻ると、そこにはなんと死んだはずのシンシアがいます。この場面は、プレイヤーによって解釈が分かれるところで、「生き返った」、もしくは「死んでいなかった」、さらに「主人公が見た幻だ」とさまざまです。

 できればせめて、シンシアは生きていて、一緒に冒険したライアンやアリーナたち仲間とともに、幸せなその後を過ごしていて欲しいと願うばかりです。

■奴隷と石化の半生 『ドラクエ5』の主人公

『ドラクエ5』といえば、花嫁選びと結婚! 画像は、PlayStation2版『ドラゴンクエスト5 天空の花嫁』(C)2022 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

 一方、『ドラクエ5』の主人公も別の意味で大変な人生を送っています。同作の主人公は母親がおらず、幼くして父親パパスと放浪の旅に出ています。旅の途中、パパスは主人公の目の前でゲマという魔物に殺され、主人公は捕らえられて奴隷にされてしまいます。10年ほどの奴隷生活を経て、命からがら脱出すると、死に際にパパスが生きていると教えてくれた母親を探す旅に出ます。

 旅の途中、主人公は結婚、さらにグランバニアという国の王となり、また、奥さんが双子の赤ん坊を出産して父にもなります。しかし、そんな幸せの絶頂に、災厄が降りかかります。主人公が即位した夜、奥さんが魔物に連れ去られてしまいます。助けに行った先にいたのは、パパスの仇、ゲマ。今度は奥さんともども、石にされてしまうのでした。

●ゲマだけは絶対に許せない

 主人公はあの時生まれた双子たちが成長して助けに来てくれるまで、8年もの間石像のままですごします。筆者も2児の子を持つ父なので分かるのですが、幼い子どもの成長を見られないのは、本当に辛いことです。その後、奥さんの石像も見つけて呪いを解き、魔界にまで行って母マーサとの再会をようやく果たします。しかし、ここでもゲマが現れます。

 見事ゲマは討ち果たすものの、今度は母マーサが、大魔王ミルドラースの力によって雷に撃たれ、なんと主人公の目の前で息絶えてしまうのでした。母との再会は、ほんのわずかの時間しかありませんでした。その後主人公たちは、家族で力をあわせてミルドラースを打倒し、世界に平和を取り戻します。ここでようやく幸せが訪れるのですね。

『ドラクエ4』と『ドラクエ5』の主人公の壮絶な人生を振り返ってみました。さあ、あなたはどちらがより壮絶な人生だったと感じましたか。よく考えると恐ろしく重たい話なのですが、プレイしてみるとそんな暗い雰囲気は感じません。これこそが子どもたちに受け入れられ大ヒット作となった所以かもしれません。

(田下広夢)

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