読むと教養が深まる?マンガ4選 生物学から俳句まで楽しみながら知識が身につく作品
マグミクス / 2022年4月9日 17時10分
![読むと教養が深まる?マンガ4選 生物学から俳句まで楽しみながら知識が身につく作品](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_84741_0-small.jpg)
■読んでいるだけで勉強になるマンガたち
学生時代に「勉強が楽しくない」「興味が持てない」と嘆いた記憶はありませんか? 今回ご紹介するのは、楽しく教養が深まるマンガです。楽しそうにしているキャラクターたちや壮絶な物語を追っているうちに、自然と興味がわいたり知識がついたりするかもしれません。
●数学×コメディ、異質の組み合わせが小気味いい『数字であそぼ』
名前の通り、「数字であそぶ」大学生たちを描くコメディ作品です。主人公の横辺建己(よこべたてき)は、見たものをそのまま記録できる映像記憶の能力を持ち神童と呼ばれて育ちます。そして京都の名門である吉田大学理学部に入学しますが、初日に受けた数学の授業がまったく理解できず挫折し、2年も留年してしまうのです。しかし、教授に友人を作るように促され、やり直しを決意します。そうして再出発した横辺は、新たに出会った友人たちと力を合わせながら卒業に向けて奮闘するのです。
作中では数学のトリビアや知識が、実に愉快に描かれています。例えばケーキを均等に七等分にすることは、数式上は可能ですが、現実的ではありません。それでも彼らは実行しようとするのですが……と、そんな風に数学に魅入られた学生たちの日常がリアルかつユニークに描かれているのです。数学に苦手意識を持っている人にこそ読んでもらいたい、とっつきやすい作品です。
●俳句×青春、季語や日本語に詳しくなるかも……『ほしとんで』
こちらは俳句を題材にした作品。教授も通う生徒も個性的で有名な八島大学芸術学部、そのなかでも特に個性が強い文芸学専攻に入学した尾崎流星(おざきりゅうせい)が主人公です。
彼も一癖ある青年ですが、ほぼ強制的に俳句ゼミを取ることになります。さらに個性的な学友たちとともに俳句を学んでいくのですが、この俳句の世界というのが意外と深くて面白いのです。「季語」や「切れ字」と聞いたことはあるけど詳しくは知らないものが鮮明になっていく展開は、自分の知識の海も広がるようで爽快な気分になります。コメディなのでさらりと読みやすく、自分も思わず俳句を詠んでみたくなるような作品です。
■完結を迎えた地動説の勉強になるマンガ
ついに最終巻発売!堂々完結の衝撃作『チ。-地球の運動について-』1巻(小学館)
●生物×ファンタジー、神の無茶ぶりが愉快な『天地創造デザイン部』
その昔、神様は地球を作りました。そしてさまざまな生き物を作るのですが、面倒になって下請けに外注することにします。その神様からの無茶ぶりを請け負い、苦悩しながらもオーダーをこなしていくデザイナーたちを描いたのが『天地創造デザイン部』です。
クライアントである神様の言葉を伝えるのは、生まれたばかりの新米天使である下田(しもだ)ですが、神様とデザイナーたちとの間を取り持つ中間管理職で、いつも斬新な発想のデザイナーに振り回されています。
そんな下田と一緒に、新しく生まれた生き物たちの生態を知ることができる作品です。よく知っている動物から、聞いたこともない珍しい生き物まで紹介され、またどのような目的でそんな風に進化したのかも学べるので、生物学の入門やとっかかりとしておすすめです。
●人類史×宇宙の衝撃が味わえる『チ。-地球の運動について-』
今でこそ、私たちは「地球は自転して太陽の周りを回っている」と知っています。しかしこのお話は「地球こそが宇宙の中心」「地球を中心に星が回っている」という「天動説」が信じられていた時代、15世紀前半のヨーロッパのお話なのです。
今では当たり前の地球が回っているという理論は「地動説」と呼ばれ、主流となっていた「C教」(キリスト教)では研究するだけで拷問を受けたり処刑されたりしてしまう時代でした。それでも「地球が回っている」という宇宙の真理を追い求めた天文学者たちの活動は、人類史のなかでも大きな影響を残しています。『チ。』というタイトルは、まさにそんな学者たちの「地」と「知」と「血」で完成された物語であることを表しているのです。
地動説に加えて、中世ヨーロッパへの興味もそそられる作品です。熱い展開から目が離せず、一気に世界観に引き込まれていき、怒涛の衝撃に襲われます。宇宙のこと、地球のこと、歴史のこと、そして「知る、学ぶ」ということがどういうことなのかを教えてくれる作品です。「このマンガがすごい2022オトコ編」で堂々の2位も受賞し、話題にもなりました。
今回紹介したどのマンガも、教養を深めるにはおすすめの作品です。一度目を通してみると、何か得られるものがあるかもしれません。
(綿貫)
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