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【ZガンダムのMS】ジオンの技術も受け継ぐ「リック・ディアス」高性能ゆえに激戦も多く…

マグミクス / 2022年4月1日 19時10分

【ZガンダムのMS】ジオンの技術も受け継ぐ「リック・ディアス」高性能ゆえに激戦も多く…

■初の第2世代モビルスーツとして登場

『機動戦士Zガンダム』に登場したRMS-099 (MSA-099) リック・ディアスは、エゥーゴがティターンズとの本格的な衝突に備え開発した量産型モビルスーツです。アナハイム・エレクトロニクス社とエゥーゴが共同開発した機体であり、スタッフには旧ジオン系の技術者が多数参加しています。

 ドムシリーズ最終量産型「ドワス」の改良型が原型になったとされており、さらにガンダムタイプからの技術フィードバックとシャア・アズナブルがアクシズより持ち込んだ技術など、当時としては最先端の技術がふんだんに盛り込まれた高性能量産機として、シャアをはじめとするエゥーゴのベテランパイロットたちが愛用しました。

 リック・ディアスは耐G機能を有するコクピットシート構造であるリニアシートと、水平・垂直360度を見渡せる全天周囲モニター、試作型のムーバブルフレーム、装甲材として新合金である「ガンダリウム・γ(ガンマ)」を採用した、初の第2世代モビルスーツとされています。

 核融合炉の小型化と高出力化にも成功しており、攻撃力・防御力・移動力などすべてのバランスが取れた、在来機とは一線を画す総合性能を持つのが特徴です。

 なお、ガンダリウムγについてはリニアシート技術及び試作型ムーバブルフレームと交換でアクシズから入手しており、エゥーゴとアクシズ双方の勢力で同一の技術が用いられるきっかけとなりました。

 ガンダリウムγが採用されたため、エゥーゴの指導者であるブレックス・フォーラ准将により当初は「γガンダム」と名付けようとしましたが、シャアの「ガンダムの名前を使うのは申し訳ない」という要望により、宇宙用モビルスーツである「リック」と喜望峰を発見したバーソロミュー・ディアスにちなんで「リック・ディアス」と名付けられました。

 開発時のコードナンバーはアナハイム製のモビルスーツを意味する「MSA-099」とされていましたが、連邦軍を欺くために量産機を意味する「RMS-099」というナンバーも設けられています。

■「アムロとシャアがともに使用した機体」でもある

エゥーゴのアポリーやロベルトが搭乗した機体カラーを再現した、「HG 1/144 リック・ディアス」(BANDAI SPIRITS)

 リック・ディアスが作中に初めて登場したのは、第1話「黒いガンダム」となります。赤いリック・ディアスにはシャアことクワトロ・バジーナが、2機の黒いリック・ディアスには部下のアポリー中尉とロベルト中尉が搭乗し、サイド7の居住用コロニー「グリーンノア1」へ偵察のために出向き、ガンダムMK-IIの開発情報をキャッチ。民間人の少年カミーユ・ビダンの協力を得て奪取作戦を展開したことにより、エゥーゴとティターンズの本格的な抗争が始まりました。

 なお、ガンダムMK-IIをめぐる一連の流れのなかで、カミーユの父親でありガンダムMK-IIの開発主査であるフランクリン・ビダンはリック・ディアスに並々ならぬ興味を抱き、クワトロ機を奪い持ち帰ろうとしますが、流れ弾を受けて死亡しています。

 フランクリンがガンダムMK-IIに対する興味を失っている発言もあり、「主人公機よりも量産機の方が重要視されている」展開が示されたことは、モビルスーツが進化を続ける兵器であることを物語っており、その後、続々と新型の高性能モビルスーツが登場することを意味していたのかもしれません。

 当初は赤と黒の配色が行われていたリック・ディアスでしたが、クワトロの活躍が評判となったことで、ほどなく全機赤色に統一されました。量産機ではありますが、ネモやハイザック、マラサイといった他の機体とは明らかに扱いが異なり、パイロットはほぼ例外なくベテランやエースが配置されています。

 特に、本機はシャア・アズナブルとアムロ・レイの両者が使用した機体であることも忘れてはなりません。アムロは地上に降下したアポリー機を引き継ぐ形で搭乗し、強化人間であるロザミア・バダムのギャプランを退け、ブラン・ブルタークのアッシマーを撃墜する戦果をあげて復活を遂げますが、リック・ディアスがアムロの能力についていける機体であったことも大きな要因といえるでしょう。

 後にアムロ機は陸戦用モビルスーツである「MSK-008ディジェ」へと改装され、新たな機種の礎(いしずえ)となったことも特筆すべきでしょう。

 高性能量産機として活躍したリック・ディアスは、その能力ゆえに強敵との戦いで失われることが多い機体でした。特にブランのアッシマーに撃墜されたロベルト機とジェリド・メサのバイアランに撃墜されたアポリー機(2代目)がパイロットともども散華したシーンは、作中でも非常に強い印象を残しています。

(早川清一朗)

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