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実写『約束のネバーランド』地上波初放映 ニッコリ微笑む北川景子と渡辺直美が怖すぎ!

マグミクス / 2022年4月2日 8時30分

実写『約束のネバーランド』地上波初放映 ニッコリ微笑む北川景子と渡辺直美が怖すぎ!

■主演女優よりも目立っていた、飼育監たちの笑顔

 この世でいちばん優しいはずの「ママ」は、実はいちばん恐ろしい「毒親」だった!?  2016年〜2020年に「週刊少年ジャンプ」で連載された『約束のネバーランド』(原作:白井カイウ、作画:出水ぽすか)は、全世界での累計発行部数が3200万部を突破した大人気マンガです。

 2019年にTVアニメ『約束のネバーランド』第1シリーズがフジテレビ系で放映されたのに続き、2020年に実写映画として劇場公開されています。コロナ禍ながら、興収20億円という数字を残しました。

 実写版『約束のネバーランド』では、主人公・エマを浜辺美波さんが演じていますが、劇場公開時のポスターでオレンジ色の髪をしたエマ以上に強烈なインパクトを与えたのは、「ママ」イザベラ役の北川景子さん、「シスター」クローネ役の渡辺直美さんでした。ふたりが微笑んでいる姿は、何ともいえない不気味さがあります。

 2022年4月2日(土)の「土曜プレミアム」(フジテレビ系)では、夜9時から実写版『約束のネバーランド』が放映されます。地上波初放映となる実写版『約束のネバーランド』の見逃せないポイントを紹介します。

■施設での幸せな生活は偽りのものだった!?

 エマ(浜辺美波)は児童養護施設で、大勢の子供たちと一緒に暮らしています。心の優しいノーマン(板垣李光人)や頭のいいレイ(城桧吏)たちとは、血のつながった兄妹同然の仲です。実の両親には会ったことはありませんが、子供たちの世話をするイザベラ(北川景子)から深い愛情を注がれ、幸せな毎日を過ごしていました。

 ところが、エマとノーマンは無断外出した際に、衝撃的な事実を知ってしまいます。施設を出た子供は里親に預けられていると教えられていたのですが、それは大ウソでした。異形の鬼たちが、子供を食べていたのです。楽園のような施設は、「食用児」を育てるための養殖場だとエマは気づきます。

「ママ」と慕っていたイザベラは、子供らの世話をするふりをして、施設から逃げ出さないよう監視していたのです。信じる者に裏切られたエマのショックは、どれほどのものだったことでしょうか。

 施設の年長者であるエマとノーマンは、レイにもこの事実を伝え、子供たち全員で施設から脱走することを計画します。鬼ごっこなどの遊びに見せかけて、幼少者たちを訓練します。ですが、イザベラも敏感に察知し、アシスタントとなるクローネ(渡辺直美)が本部から派遣されてきます。監視役がふたりとなり、エマたちの脱走計画はますます困難に陥ります。

 顔立ちの整った北川景子さん、明るいキャラで人気の渡辺直美さんだけに、子供たちを鬼に提供するという恐ろしい飼育監役とは大きながギャップがあります。そのギャップが、より恐怖を募らせます。クローネ役の渡辺さんが「見ぃ〜つけた」と笑うシーンは、まるでホラー映画のようです。

■12歳から16歳に引き上げられた子供たちの年齢設定

 原作&アニメ版では、子供たちは12歳になると「出荷」されるという設定でしたが、実写版では16歳に引き上げられています。そのため、原作&アニメ版のファンからは、実写版には厳しい声が向けられました。撮影時の浜辺さんは19歳で、12歳と言い切るのはさすがに無理があったようです。ここらへんは、声優が自在に年齢を変えられるアニメとは違う、実写映画の難しいところでしょう。子供たちの年齢設定以外は、原作&アニメ版にほぼ沿った形で実写版も物語は進んでいきます。

「週刊少年ジャンプ」で連載された『約束のネバーランド』は、明るく行動的な少女・エマを主人公にしたダークファンタジーものであることに加え、アクションよりもイザベラたち飼育監と子供たちとの頭脳戦が中心となっている点が新鮮でした。

 それまでは何も考えず、ただ幸せな生活を享受してきたエマたちですが、真実を知った夜から生き延びるための命がけの日々に一変します。イザベラとクローネが不仲であることを利用し、クローネからさまざまな情報を引き出します。その一方、子供たちのなかに内通者がいることも発覚します。チェスのような、先の読み合いが繰り広げられていきます。

 ずっと純真な子供のままでいたかったエマたちですが、生きるために大人を出し抜く「したたかさ」を否応なく身につけていくことになります。

■古い価値観に縛りつけられる恐怖

「変えようよ 世界」

 エマのこの言葉が、実写版では印象的に使われています。子供たちは大人になる前に「出荷」され、鬼に食べられる過酷な運命が待っています。イザベラは「諦めれば、苦しまずに済むわ」と優しい顔で諭そうとしますが、エマは決して未来を諦めようとはしません。

 クライマックスのエマとイザベラとの対決シーンは、アニメ版よりもじっくりと描かれています。高い壁で覆われた施設の外には、何が待っているか分かりません。人間が暮らせる世界である保証すらありません。それでも、エマは「ないなら作ればいい、私たちが生きられる場所を」と主張します。

 いろんな解釈ができるところが、ファンタジー作品の面白さです。カリスマ性を持つイザベラと純真なエマとの関係性は、家庭における親と子供、学校社会での教師と生徒、会社組織での上司と部下など、さまざまな形に置き換えることが可能です。古い価値観に縛られているイザベラと、自由を求め、新しい価値観を生み出していくエマとの生き方が、とても対照的に描かれています。

 かつてはイザベラも、大切に育てた子供たちを鬼に提供することに悩み苦しんだはずです。ですが、それがこの世界のルールだとイザベラは自分に言い聞かせて、施設の運営を続けてきました。誤ったルールや古い慣習に縛られ、本当の自分を見失ってしまうこと。何よりも、恐ろしいことではないでしょうか。

(長野辰次)

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