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超プレミア価格のレトロゲーム、価格高騰の意外な理由 『まる子』が100万円!?

マグミクス / 2022年4月4日 6時10分

超プレミア価格のレトロゲーム、価格高騰の意外な理由 『まる子』が100万円!?

■ゲーム店で売っていなかった!? プレミア化するソフトの背景

 ゲームショップやオークションで、目を疑う価格で取引されているゲームソフトを目にした経験はありませんか? プレミアの付いたゲームソフトは、主にコレクターの間で取引されていますが、高騰の理由はソフトによってさまざまです。

 例えば、ファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)用ソフト『キン肉マン マッスルタッグマッチ』にはゲーム大会の上位者のみ配布されたゴールド・カートリッジ版が存在します。世界に8本しかゲームカセットが存在しておらず、過去に100万円に近い価格でオークションにて落札されたこともあります。このような非売品ソフトはプレミア化することが多いです。

 では、一般販売されたのに高騰しているソフトは何が理由なのでしょうか。主に希少価値が高いことが挙げられます。ゲームハードの末期に発売されたソフトは流通数が少なく、希少性ゆえに値段が高騰しがちです。こういったソフトは、例えば「ファミコンソフトを全部集めたい!」といったコレクターにとっての「壁」となり、その希少価値ゆえに争奪戦が繰り広げられます。結果、値段がみるみると上がっていき、プレミアが付くのです。

 一風変わった形で希少価値を得たプレミアソフトも存在します。ファミコンのディスクシステム用に発売された『アイアムアティーチャー 手あみの基礎』というソフトは、まだディスクシステムが勢いのある時期に発売されたのにも関わらず、現在は数万円で取引されるプレミアソフトです。それもそのはず、世にも珍しい「編み物シミュレーター」である本作は、なんとゲーム店やおもちゃ屋さんで販売しておらず、手芸店で販売されていました。その内容と特殊な流通形態ゆえに当時の一般のゲーマーにほぼ知られない存在であった本作ですが、後にその激レアぶりが判明し、プレミアソフトのひとつとなりました。

 PCエンジン用ソフト『秋山仁の数学ミステリー 秘宝「インドの炎」を死守せよ』も特殊な流通形態を理由にプレミア化しているソフトのひとつです。発売元がNHKである本作は、教育用ゲームとして書店で「出版」されました。つまり、書籍として流通しており、ゲーム店で販売されなかったのです。このような背景もあり、一般ゲーマーの目に留まることはなく、忘れられた本作が現在どうなっているかというと……ゲームショップ「駿河屋」で92万円(2022年3月現在)という超プレミア価格で販売されています!

■取引価格が100万円以上! コレクター界「伝説」のプレミアゲームとは!?

 最後に、相場が100万円以上というコレクター界で「伝説」とされるプレミアソフトを紹介します。ネオジオ向けソフト『ちびまる子ちゃん まる子デラックスクイズ』は、過去にヤフオクで約200万円という価格で落札されたこともあり、非売品のソフトすらも遥かに超えるプレミア商品となっています。

『ちびまる子ちゃん』のゲームがなんでこんなに高いのか? と思う方もいるでしょう。ネオジオはゲーセンで人気のゲームをそのまま家でもプレイできることが売りのハードでした。その性質ゆえにユーザーはディープなゲーマーが多く、ソフトの定価自体も3万円前後と高額だったのです。そして、当時流行りの格闘ゲームをプレイするために購入したゲーマーがネオジオのメイン層でした。そんなネオジオのユーザー層と『ちびまる子ちゃん』は全く重ならず、ほとんど流通しないまま当時は幻のソフトとなったのでした。しかし、時を経て、ディープなゲーマーが多いネオジオというハードと『まる子デラックスクイズ』の希少性が化学反応を起こし、怪物級のプレミアソフトが誕生したのです。

 プレミアソフトというのは、ある程度時期を経てから希少価値が判明したものが多くを占めます。あなたの押し入れに眠っているゲームソフト……もしかしたら今は驚くような値段になっているかもしれません。

(Nuruhachi)

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