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80代祖母がハマったゲームに驚いた! 高齢者が連れている、強い「ミュウツー」

マグミクス / 2022年4月5日 6時10分

80代祖母がハマったゲームに驚いた! 高齢者が連れている、強い「ミュウツー」

■え、おばあちゃん! TVゲームやるの!?

「もしかして……おばあちゃん、僕のゲームをプレイしている?」

 学校から帰宅すると、リビングで80代前半の祖母が集中するTV画面に映し出されていたのは、時代劇でも通販番組でもなく、コンパイルが開発、1993年にバンプレストより発売されたスーパーファミコン用ソフト『すーぱーぷよぷよ』でした。

 祖母の手によって次々と作られる4連鎖。それよりも、祖母がTVゲームを楽しむ行為自体に違和感をおぼえた理由は、当時の筆者がTVゲームを「子供だけに許された娯楽」だと強く認識していたからです。

 祖母が他のゲームカートリッジを吟味したかどうかは分かりかねますが、『ぷよぷよ』のゲームシステムが年齢を選ばないことは、近年になって世間に認知され始めました。たとえば、SEGAは脳の活性化促進を目的に『ぷよぷよ』を推奨しています。高齢者の世代間交流ツールに『ぷよぷよ』を採用する地方自治体も珍しくありません。

『ぷよぷよ』以外の例で言えば、2022年3月27日に開かれた、eスポーツ大会「LEGEND CUP」は種目に『スペース インベーダー』と『太鼓の達人』を採用しました。この試みで特筆すべき点は、参加者を60歳以上の「シニア限定」の 大会として催したことにあるでしょう。

 高齢者の趣味としてTVゲームに白羽の矢が立つことは、ここ最近の顕著なゲームシーンの変化です。変化はNintendo Switch用ソフト『世界のアソビ大全51』をはじめとする、全年代向けに発売されたゲームタイトルの売上からも確認することができます。

 また、高齢者のTVゲームとの付き合い方の柔軟性も注目したい点です。たとえば、「ゲーム実況動画」を投稿するのは若い世代だけではありません。

「どうぶつの森おばあちゃん」として親しまれるAudreyさんは、90歳手前にしてアップした『あつまれ どうぶつの森』の開封動画が500万回再生を突破しています。国内ユーザーでは、2020年5月、90歳の森浜子さんが「最高齢のゲーム動画投稿者」としてギネス認定されたことが大きな話題を呼びました。

■高齢者が「ミュウツー」をパートナーにする時代

『ポケモンGO』は、シニア層がプレイするハードルも低い  (C)2022 Niantic, Inc. (C)2022 Pokemon. (C)1995-2022 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.

 高齢者とゲームとの距離をグッと近づけた背景には、まず、ゲームプレイヤーの高齢化があげられます。

 たとえば、日本のRPGの金字塔『ドラゴンクエスト』は2021年に35周年を迎えました。 1986年に発売された『ドラクエI』を25歳でプレイしていた方なら、現在2022年、還暦を迎えています。仮に、『ドラクエI』を子供の頃にプレイしていたとしても、当時ソフトを買い与えてくれた親はもう高齢者と呼べる年齢となっているはずです。

 TVゲームに寛容な高齢者が増えるほか、もちろん、技術進歩もゲームを全年代向けの娯楽へと、一般化させる一因となりました。

 年々ゲーム性がアップデートされ、売上も右肩上がりの好調を見せているスマホ向けゲームアプリ『ポケモンGO』のメインユーザー層には、健康意識の高い中高年層も設定されています。

 外出の機会を多く持てるほか、プレイにゲーム筐体を必要としない手軽さがプレイへのハードルを下げているため、シニア層からも支持が厚いのです。

 事実、筆者も年配の方と「レイドバトル(共闘)」をした経験がありますが、その方のパートナーとして、鍛えられた「ミュウツー」が連れられていることも珍しくありません。それに対して、祖母の『ぷよぷよ』ほど驚かなかったのは、やはり、筆者のなかでも「ゲーム=子供の遊び」の認識が薄れつつあるからでしょう。

 今後ゲーム業界は、メインユーザーである子供だけでなく、高齢者へのニーズも視野に入れる必要があることは言うまでもありません。 現代の日本では、高齢者のニーズに沿った、TVゲームとの付き合い方の多様な提案が進められていくのではないでしょうか。

(ふみくん)

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