『アオペラ』1周年イベント 木村良平さんら声優6人が朗読劇でファンは歓喜

■ファンを楽しませる趣向が盛りだくさん

「青春」×「アカペラ」をコンセプトにした純度 100％の最強ボイスエンタテインメント「アオペラ」の1周年を記念したイベント「アオペラ 1st Anniversary Party」が2022年3月12日（土）から13日にかけて東京・ベルサール秋葉原で開催されました。

　MCを務めた鈴宮壱役の木村良平さん、雁屋園道貴役のKENNさん、四方ルカ役の柿原徹也さん、是沢舞斗役の小野友樹さん、猫屋敷由比役の濱野大輝さん、深海ふかみ役の仲村宗悟さんが顔をそろえ、朗読劇などで盛り上がった2日目のトークイベントをレポートします。

「アオペラ」は、高校生のアカペラ大会の頂点「アオペラ」を目指す、都立音和高校のアカペラ部「リルハピ」と、私立奏ヶ坂中学高等学校アカペラ部の「FYA’M’」に所属する11人が織り成す物語です。

　2021年3月4日に「新規音楽原作プロジェクト」としてスタートし、多くのファンの応援に支えられ1周年を迎えることに。それを記念して開催された「1st Anniversary Party」は、11人の冬私服やスタンディがずらりと並ぶミニライブ風の展示コーナーや、スペシャルメニューが楽しめるキッチンカーなどさまざまな趣向が凝らされ、ファンで賑わっていました。

　トークイベントも、開場時間の15時前からファンが行列を作っており、皆が今か今かと入場を心待ちにしている様子が見て取れました。開場後にベルサールのB1フロアに敷き詰められた多くの座席が次々と埋まっていく中、不意に是沢舞斗による開演前の注意事項のアナウンスが。

「会場内ではマスクを必ず着用してくれ」「間隔を開けてもらって、会話も控えて欲しい」「声ではなく、拍手で盛り上げてもらえると嬉しいぜ」と、語り掛ける声に、ファンはもちろん拍手で応えていました。

■声優陣の生朗読も披露

「アオペラ」1周年記念イベントで、オリジナルストーリーの生朗読を披露する声優陣

　やがて開演時間の16時を迎えると、まずスクリーンに映し出されたのは1年前の3月4日に公開された、新規音楽原作プロジェクト「アオペラ」のPVでした。始まりの音楽が流れた後は、テーマソングとともに6人のキャストが登場し、オープニングトークがスタート、さらに1年間の活動を振り返るスペシャル動画も公開され、和気あいあいとした声優陣のトークに、多くのファンが聞き入っていました。

　イベントの半ばでは、6月にリリースされる1stアルバム「A（エース）」に収録される新曲「アオペラの『ア』-introduction song-」のミュージックビデオも先行公開され、会場を埋め尽くしたファンは、静かに、それでも熱気にあふれた様子で聞き入っていました。

この曲はオリジナル楽曲としては初めて11人全員で歌っている曲で、メンバーひとりひとりが自己紹介をするパートもある豪華なもの。すでにYouTubeの「アオペラ公式チャンネル」でも公開されているので、会場に足を運べなかった方でも楽しめるようになっています。

　さらに、2021年5月の「アオペラ放送部」で行った特別企画「答えを合わせてハモりましょう」も開催され、質問に対してチーム全員が答えを一斉に「アオペラ」のように歌ってハモらせようと悪戦苦闘する姿に、声こそ出せないものの、会場は盛り上がりを見せました。

　最も会場の雰囲気が高まったのは、なんとこのイベントのために特別に書き下ろされた、オリジナルストーリーの生朗読。ストーリーの内容は、キャラクターたちが「アオペラ」主催の1周年パーティに参加するという、この日のイベントでファンとの立場を入れ替えたもの。今までドラマCDなどで共演してきた声優の方々も、この6人で集まって演技をするのは初めてとのことで、ファンにとっては貴重な体験となりました。

　やがてイベントも終わりに近づき、エンディングテーマとともに、6人のキャストが今日この日に集まってくれたファンに対し順番にメッセージを送り、イベントを締めくくりました。リアルイベントがなかなか開催できずにいたこの1年、ファンに歓喜と癒しを送り続けてきた『アオペラ』が、ついにリアルに姿を現してファンとの交流を果たしたイベントとして、「1st Anniversary Party」は重要な役割を果たしたのではないでしょうか。

（早川清一朗）