『はめふら海賊』の結末は25種類！ 「アラン推し」の筆者が挑んだ恋の行方は…？

■ゲームでは恋愛エンドが見たい！アランとの最上エンドに辿り着けるか？

　オトメイトより2022年2月10日に発売されたNintendo Switch用ソフト『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… ～波乱を呼ぶ海賊～』。本作は、原作から分岐した別の時間軸上で起こる出来事を描いたオリジナルのifストーリーが楽しめる乙女ゲームです。

　女子高校生だった前世を思い出し、乙女ゲーム『FORTUNE LOVER』の世界に悪役令嬢として転生してしまったことに気付いたカタリナ・クラエス（CV：内田真礼）。迎える結末は国外追放か死亡という「破滅エンド」を無事回避し、春休みを迎えていました。ゲームでは、その春休みに義弟のキースと一緒に訪れた豪華客船ヴィンクルム号内で巻き込まれる「事件」、そして新たな「破滅フラグ」を回避するために奮闘するカタリナの姿が描かれます。

　そんな本ゲームの一番の魅力となるのは、アニメでは友情エンドしかなかったジオルド・スティアート（CV：蒼井翔太）、キース・クラエス（CV：柿原徹也）、アラン・スティアート（CV：鈴木達央）、ニコル・アスカルト（CV：松岡禎丞）との恋愛ルートが楽しめること！ 今回は、ずっとアランとの関係発展を願っていた筆者が、彼との最上エンドに向けて奮闘しつつ、同ゲームの魅力をお届けします。

●カタリナに新たな「破滅フラグ」!? 豪華客船を舞台に新たな物語の幕が開く

前世の夢を見るカタリナ

　物語は、カタリナの前世の友人・あっちゃんの部屋の夢からスタートします。あっちゃんが読んでいた『FORTUNE LOVER』のファンブックには【本編で採用が見送られたカタリナの破滅エピソード】という不吉な文字が…。「国外追放でカタリナが乗せられた移送中の船が海賊の襲撃に遭って沈む」という、これまたむごい展開に、カタリナは「スタッフはなんの恨みがあるの!?」と抗議の声をあげます。

　しかしこれはお蔵入りしたエピソードということで、夢から目覚めたカタリナは、すぐにそのことを忘れてしまいます。そして春休みはキースとともに両親のもとへ帰る予定が、クラエス家で風邪が流行してしまい、両親に代わって豪華客船ヴィンクルム号の完成披露会に参加することになってしまうのです。

　このタイミングで船はアカン！ カタリナ！

　この場面で、ゲームをプレイした方々誰もがそう叫んだこと、お察しします。

初めての海と豪華客船に大はしゃぎするカタリナ

　そんなプレイヤーの心配をよそに、豪華客船に大喜びし、異国のクイード料理に思いを馳せるカタリナ。同じく招待客としてやってきていたジオルドたち生徒会メンバーとも合流し、海上を優雅に航行する船の上で賑やかな時間を過ごすのですが…。

　もちろん、筆者の推しキャラ、アランもキター！

筆者の推しキャラ、アラン・スティアート（中央）

　ここから、アランルートへ入るためのアンテナを張り巡らせ、選択肢では音楽の申し子と呼ばれるアランに合ったものを選んでいきます。

■キャラクターたちの水着姿が堪能できるイベントも

メアリたち女性キャラの水着姿も尊い！

　ここからは本作の注目ポイントをご紹介！　ポイントその1となるのは、キャラクターたちのさまざまな姿と、表情が楽しめるということ。なんと、エピソードに入って早々に水着イベがやってきます！

　カタリナたちが乗り込んだヴィンクルム号は、ソルシエ王国の魔法技術とクイード王国の造船技術によって作られた船。船内にはソルシエ王国にない、クイード王国ならではの文化であるプールが設置されています。いつも畏まった貴族衣装を着ているキャラクターたちが、春休み、豪華客船という解放感から水着姿にお着替え♪ カタリナの水着姿に恥ずかしがるアランの照れ顔は必見ですよ！

　ちなみに、メアリ・ハント（CV：岡咲美保）、ソフィア・アスカルト（CV：水瀬いのり）、マリア・キャンベル（CV：早見沙織）という女性キャラクターたちの水着姿も見られます。肌の露出に顔を赤らめるソフィア……かわいい……。

　その他、それぞれのちびキャラが登場したりと、いろいろな姿でプレイヤーを楽しませてくれました。

●物語の鍵を握るゲームオリジナルキャラクターたち！攻略キャラクターも魅力的

オリジナルキャラのひとり、ロジー

　本作のポイントその2は、ゲームオリジナルの新キャラクターが登場すること。
クイード王国の技術者であるロジー・リンド（CV：鈴村健一）は、船旅にも整備スタッフとして乗船。人当たりがよく、柔和な性格で、カタリナがお腹を空かせていると手作りのグミをくれたり、カロリー●イトのような携帯食料をくれたりしたことがきっかけで友達となります。

　ジオルドも柔和ですが、腹黒な一面を知っているので……このタイミングでの真の優しい男の登場は、心にグッときました。ロジー演じる鈴村健一さんの少し高くて柔らかな声もあって、より魅力的に感じます。

眼帯が特徴的なオリジナルキャラ、シルヴァ

　もうひとりは、ブラン海域に出没するヴァイス海賊団の船長をするシルヴァ（CV：浪川大輔）。カタリナたちが乗る船を襲撃してきたシルヴァは、言動が荒っぽく、急に銃を向けてくる場面も。しかし、懐に入れた身内の人間に対しては世話を焼く一面があるようです。

　野性味あふれる海賊！ 大好物です！ 混乱のなかでカタリナたちを助けてくれるシーンもあり、敵ながら情をかけた人の世話を焼く兄貴肌……という点も好感度アップ。

　以上のふたりが本作限定の攻略キャラクターとなるのですが……う～ん何か物足りない。「アランが好き」というところで、もう筆者のタイプに感づいている人もいるかもしれません。そう、「硬派な俺様系」です。

クイード王国の軍人、フレデリク。第一印象は良かったのに…！

　そんななかで登場したのが、クイード王国の軍人、フレデリク・エールソン（CV：橘 龍丸）。「整った顔立ちで女性からの人気は高いが、本人は女性嫌いで辛辣」という性格がまさに筆者の好みにドンピシャ！

　……と思ったのは、最初だけ。ソフィアに対して、酷い言葉を吐いてくれましたよ！ しかし、ストーリーが進んでいくうちに、なぜソフィアにこのような言葉を掛けたのかがわかっていきます。公式さん、今からでもフレデリクを攻略対象にしてください。お願いします。

左からクイード王国宰相のセットと、ソルシエ王国名門貴族家当主のライル

　その他にも、ソルシエ王国の名門ヴェルダー侯爵家当主にして実業家であるライル・ヴェルダー（CV：細谷佳正）、クイード王国名門貴族家出身の敏腕宰相セット・ノーディン（CV：麦人）などが物語に大きく関わってくるキャラクターとなります。

■念願！アランとのイチャイチャ恋愛シーンが満載

　フレデリクに夢打ち砕かれた筆者には、やはりアランしかいない！ 船内で迷子になってしまったカタリナを探しに来てくれたり、ピアノを弾いてくれたりと、良い感じになるアランとカタリナ。

筆者の最推し・アラン様。いつ見ても素敵……！

　そんな楽しい時間は、シルヴァ率いるヴァイス海賊団の襲撃によって打ち破られることになるのですが……。いやぁ～私としてはシルヴァに感謝するしかない！

カタリナ脳内会議で行動指針を決定。エンディングへの影響力があるので慎重に

　実はこのアランルートに入るまで、3度プレイした筆者。ようやく念願のルートに突入しましたが、ここで油断してはいけません。エンディングへの影響力がある「カタリナ脳内会議」に出現する選択肢で、ひとつでも間違った方向を選んでしまうと、最上エンドに辿り着かせてくれませんから！（経験者は語る）

　吟味に吟味を重ね、これは…ついにアランとの最上エンドが来る……！

●とうとうアランとの最上エンドが来るー！

選択肢を間違えても大丈夫！BACK LOG機能でシーンをやり直すことも可能

　プレイ回数3回目にして、とうとう最上エンドを迎えることができました！

　2回目の終盤で、あんなにイチャイチャしたのにアランではない人物とのENDになった瞬間、筆者は「現実同様、私はゲームのなかでも幸せな恋をつかむことができないの…？」と頭を抱えました。

　それでもめげずに何度もプレイできたのは、「ある機能」のおかげ。「そんなに何回もプレイしなきゃいけないの!?」と思っている方、安心してください。またここからポイントその3のご紹介です。

　BACK LOG画面を呼び出すことで、一定範囲のシナリオの読み返しやボイス再生ができるのです。また、シーンバック機能でシーンを巻き戻すこともでき、「間違ったかも」と思った選択をやり直すことができます。

　さらに、本作に収録されているエンディングは全部で25種類。「またこのエンディング？」という展開がなく、何度遊んでも新鮮な気持ちを味わえます。

　原作小説やTVアニメを見て「このキャラと結ばれる展開が見てみたい！」と思った方は、ぜひ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… ～波乱を呼ぶ海賊～』をプレイしてみてください！ ゲームオリジナルの新しい攻略対象も増えて、また新鮮な気持ちで『はめふら海賊』のifストーリーを楽しめますよ！

■商品情報
対応機種：Nintendo Switch / Nintendo Switch Lite
価格：通常版：7150円（税込）、限定版：9350円（税込）、ダウンロード版：7150円（税込）
ジャンル：破滅フラグ回避恋愛コメディADV
CERO：B（12歳以上対象）
発売元：アイディアファクトリー
ブランド：オトメイト

(C)山口悟・一迅社／はめふら製作委員会
(C)2021 IDEA FACTORY

（米田果織）