有名な既存曲をエンディング、劇中に上手く使ったアニメ5選 時代背景も表す名曲たち
マグミクス / 2022年4月9日 19時10分
■作品とマッチした楽曲の数々
アニメ作品では、誰もが知っている名曲やどこかで耳にした有名曲を、テーマソングやキャラクターソングとして起用していることがあります。「この曲聴いたことある!」「あの曲もそうだったんだ!」という場面もあるのではないでしょうか。この記事では、効果的に既存曲を使用したアニメを5作品紹介します。
●『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の「secret base〜君がくれたもの〜(10 years after Ver.)」
「secret base〜君がくれたもの〜(10 years after Ver.)」を使用した『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』ビジュアル (C)ANOHANA PROJECT
テレビアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のエンディングテーマに使用されたのは、「secret base〜君がくれたもの〜(10 years after Ver.)」。2001年にヒットしたガールズバンド・ZONEの楽曲のカバーでした。作中に登場する「超平和バスターズ」の女子メンバーを演じた茅野愛衣さん、戸松遥さん、早見沙織さんが歌っています。アニメが放送された2011年は、曲中に出てくる「10年後」と一致していたことでも話題になりました。
「秘密基地」というキーワードの共通性から選ばれたこの曲は、幼馴染たちの切なくも温かい関係を描いた物語と一致していて、歌い出しの「君と夏の終わり 将来の夢 大きな希望忘れない」というフレーズからグッと引き込まれます。エンディングで流れるたびに、思わず涙を誘われた人も多いのではないでしょうか。
●『新世紀エヴァンゲリオン』の「FLY ME TO THE MOON」
「FLY ME TO THE MOON」を使用した『新世紀エヴァンゲリオン』ビジュアル (C)1995 テレビ東京/NAS
既存曲を使ったアニメ作品と聞いて真っ先に思い出す人も多いと思われるのが、『新世紀エヴァンゲリオン』ではないでしょうか。テレビシリーズのエンディングテーマとなったジャズナンバーの名曲「FLY ME TO THE MOON」は、庵野秀明監督のお気に入りの曲だそうです。企画段階から「月」がキーワードに上がっていたという『エヴァ』にぴったりで、月光を浴びながら水中で回転する綾波レイの映像とともに印象深いものになっていました。
シリーズのなかで複数のパターンが存在しており、綾波レイ役の林原めぐみさんや、オープニングテーマ「残酷な天使のテーゼ」を担当している高橋洋子が歌うバージョンがあることも、根強い人気を誇る理由のひとつでしょう。劇中では、バッハの無伴奏チェロ組曲第1番などのクラシック音楽が使われていることも特徴的で、特にベートーヴェンの交響曲第9番「歓喜の歌」は、碇シンジが聴いていたり、渚カヲルが鼻歌していたりと小出しにしながら、第24話のここぞという場面で流れ、圧倒されました。
■バラードからヒップホップまでアニメを盛り上げる既存曲
●『秒速5センチメートル』の「One more time, One more chance」
「One more time, One more chance」を使用した『秒速5センチメートル』ビジュアル (C)Makoto Shinkai/CoMix Wave Films
アニメ映画『秒速5センチメートル』の主題歌は、山崎まさよしの初期の代表曲「One more time, One more chance」。新海誠監督が思う「誰もが知っていて、現代を生きる人々にとって普遍性のある楽曲」というイメージから選ばれたこの曲は、リリースから10年を経て同作のテーマ曲に選ばれました。
サビの「いつでも捜しているよ どっかに君の姿を」というフレーズは、初恋の相手を引き摺る主人公の姿と合致しており、エンドロールだけでなく劇中のところどころで流れていることも相まって、作品自体の切ない雰囲気を底上げしていました。新海監督はのちに発表した『言の葉の庭』でも、秦基博による大江千里のカバー曲「Rain」を主題歌に起用していて、作品のキーワードである「雨」の表現を膨らませています。
●『多田くんは恋をしない』の「ラブソング」
「ラブソング」を使用した『多田くんは恋をしない』ビジュアル (C)TADAKOI PARTNERS
笑って泣けるラブコメディ『多田くんは恋をしない』のエンディングテーマに起用されたのは、「ラブソング」。ロックバンド・サンボマスターのカバー曲で、ヒロインのテレサ・ワーグナーを演じる石見舞菜香さんが歌っています。オープニングテーマを担当したオーイシマサヨシの編曲によって雰囲気が柔らかくなり、男性目線で綴られた歌詞と石見さんの透明感ある歌声がマッチして、曲名通りのピュアなラブソングになっていました。
物語の最終局面ともいえる第11話では、主人公・多田光良を演じる中村悠一さんが歌ったバージョンが挿入歌として使用されています。テレサを想う多田の心情と、真っ直ぐなフレーズが重なるこのシーンは、涙なしには観られなかったという人が続出しました。とにかく胸を打たれる楽曲なので、ぜひ原曲も聴いていただきたいです。
●『体操ザムライ』の「上海ハニー」
「上海ハニー」を使用した『体操ザムライ』ビジュアル (C)「体操ザムライ」製作委員会
2020年に放送されたテレビアニメ『体操ザムライ』のオープニングテーマに起用されたのは、「上海ハニー」。2003年にリリースされたORANGE RANGEの人気曲のひとつで、メインキャラクターを演じた浪川大輔さん、小野賢章さん、梶裕貴さんがカバーしています。
作品の舞台となる2002年の時代観に合わせて選ばれたそうですが、作中では「ハンカチ王子」ならぬ「バンダナ王子」が登場したり、ガラケーだけでなく写メやギャル文字が出てきたりと、楽曲以外の部分でも2000年代の要素を随所に取り込んでいます。当時、青春時代を過ごしていた視聴者層に刺さりまくったオープニングは、原曲から離れすぎていないアレンジも評判で、一見スポーツものとは思えないような遊び心のある映像とともに心をくすぐりました。
作品の雰囲気や時代背景にあわせて、アニメで起用される既存曲の数々。あなたの一押しはどの楽曲ですか?
(椎崎麗)
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