声優・宮野真守のイケメンキャラ3選 「クセ」を「中毒性」に昇華させる！

■真面目な優等生も、ミステリアスキャラも…表現の幅広さに中毒者続出！

　個性的なキャラクターも難なく演じ、魅力を何倍にも引き上げてしまう声優・宮野真守さん。『鬼滅の刃 遊郭編』の最終回で登場した上弦の鬼役が宮野さんであると明かされ話題となり、SNSなどを中心にネット上をざわつかせました。もっと宮野さんの演技を堪能したい！　と思っている人も多いはず。そこで本稿では、宮野真守さんが演じるバリエーション豊かなイケメン3人をご紹介します。

●『DEATH NOTE』夜神月

　ひとりめは『DEATH NOTE』の夜神月（やがみ・らいと）。「週刊少年ジャンプ」で連載されていた同名のマンガ（著：大場つぐみ、マンガ：小畑健／集英社）が原作です。アニメは2006年10月〜2007年6月に放送されました。

　本作品の主人公は、ある日突然空から降ってきた「デスノート」を手に入れたことで人生が大きく変わってしまった少年・夜神月（＝キラ）。デスノートは、名前を書いた人間を死なせることができる死神のノート。夜神は正義感の強い優等生で、それゆえにデスノートで世の中の犯罪者を一掃しようと考えます。

　最初はあくまで正義感のもとに動いていた夜神ですが、L（エル／CV：山口勝平）と名乗る名探偵、そして第二のキラを名乗る弥海砂（あまね・みさ／CV：平野綾）が現れ、行動は次第にエスカレート。Lと頭脳戦を繰り広げていきます。夜神の普通の優等生らしいイケメンボイス、そしてその裏に隠されている焦りや計算、感情を絶妙に滲ませる声色に、宮野さんの演技力を感じさせられます。

●「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズ　一ノ瀬トキヤ

『うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000% アイドルソング 一ノ瀬トキヤ』（b-green）

　ふたりめは「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズの一ノ瀬トキヤ（いちのせ・ときや）。株式会社ブロッコリーから発売されている同名の女性向け恋愛アドベンチャーゲームが原作です。アニメは2011年7月〜9月に第1期が、2013年4月〜6月に第2期が、2015年4月〜6月に第3期が、2016年10月〜12月に第4期が放送されました。

　本作品の主人公は、アイドルのHAYATOに憧れて芸能専門学校「早乙女学園」への入学を果たした作曲家志望の少女・七海春歌（ななみ・はるか／CV：沢城みゆき）。春歌は入学早々、ひょんなことから学園内でHAYATOに遭遇します。しかしHAYATOと思われるその男性は、「私は一ノ瀬トキヤです」とその事実を否定。双子の弟であると言い出して——。

　宮野さんが演じる一ノ瀬トキヤは、HAYATOのことを毛嫌いしている不愛想な生徒。春歌に対しても、自分に取り入ってHAYATOに近づこうとしている女だと冷ややかに拒絶していました。しかし見た目が瓜ふたつでありながら正反対ともいえるトキヤとHAYATOは、実は——。闇を抱えるトキヤと明るいHAYATOというふたつのキャラクターを見事に演じ分ける宮野さんの実力は必見です。

●『文豪ストレイドッグス』太宰治

『文豪ストレイドッグス』×角川文庫コラボアニメカバー　著：太宰治『人間失格』　（KADOKAWA）

　最後は『文豪ストレイドッグス』の太宰治（だざい・おさむ）。「ヤングエース」で連載されている同名のマンガ（著：朝霧カフカ、マンガ：春河35／KADOKAWA）が原作です。アニメは2016年4月〜6月に第1期が、2016年10月〜12月に第2期が、2019年4月〜6月に第3期が放送されました。

　本作は、著名な文豪たちが自身の作品にちなんだ異能力で戦うファンタジーバトルもの。孤児院を追い出されて餓死寸前だった主人公・中島敦（なかじま・あつし／CV；上村祐翔）は、入水自殺をもくろみ流れてきた太宰治（だざい・おさむ／CV：宮野真守）に遭遇。彼を助けたことがきっかけで、彼が所属する異能集団「武装探偵社」に入社することに。ここから敦は、ワケあってポートマフィアに狙われながらも探偵として奮闘していきます。

　宮野さんが演じる太宰治は、自殺マニアでマイペースなつかみどころのない男。謎に満ちた武装探偵社の一員で、彼の前職は「探偵社の七不思議」とされ懸賞金までかかっていたほど。普段は笑顔かつひょうひょうとしている印象ですが、だからこそ時折見せる冷ややかさと実力にはゾッとさせられます。この太宰が持つミステリアスな魅力に、宮野さんのギャップをある演技がピタッとハマっています。

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　以上、宮野真守さんが演じるバリエーション豊かなイケメン3人をご紹介しました。どのキャラクターも、イケメンでありながらひとクセもふたクセもある個性派ぞろい。そしてその「クセ」を「中毒性」に昇華させるのが、宮野さんの演技力です。普通のイケメンでは物足りない、という人は、宮野さんが演じる個性派イケメンに触れてみてはいかがでしょうか？

（月乃雫）