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声優のキャスティングが粋なアニメ3選 「偶然?」「狙ってるでしょ!」

マグミクス / 2022年4月9日 15時10分

声優のキャスティングが粋なアニメ3選 「偶然?」「狙ってるでしょ!」

■分かる人には分かる「粋」な配役

 キャスト欄を見ていて、別作品での主演コンビや、プライベートでも仲良しなグループを見つけると、なんだかうれしくなりますよね。「わざとキャスティングしたのでは?」と思いたくなるような、粋な配役もちらほら。この記事では、声優のキャスティングが粋な作品を3選ご紹介します。SNSでも「キャスト狙いすぎ(笑)」「どこぞの銀河で歌姫してそうなコンビ」と評判です。

●『戦翼のシグルドリーヴァ』ロン毛・金髪・グラサン

 突如現れた未知の敵性存在・「ピラー」。ピラーにはあらゆる兵器が通用せず、人類は存亡の危機に立たされていました。人類とピラーとの戦いが続くなか、神・オーディン(CV:花守ゆみり)は、人類に戦乙女「ワルキューレ」と、彼女たちの乗る「英霊機」を授けて反撃を宣言します。

 日本のワルキューレは六車・宮古(むぐるま・みやこ/CV:稗田寧々)、駒込・アズズ(こまごめ・あずず/CV:M・A・O)、渡来・園香(わたらい・そのか/CV:菊池紗矢香)の3人ですが、敏腕でありながら全員が問題児。欧州から凄腕のワルキューレ・クラウディア・ブラフォード(CV:山村響)を迎え、4人は来たるべき決戦の日・ラグナロクに備えますが——?

『戦翼のシグルドリーヴァ』は、アニメ制作会社「A-1 Pictures」による、オリジナル空戦ミリタリーアニメです。シリーズ構成・脚本は『Re:ゼロから始まる異世界生活』を手掛けた長月達平氏、キャラクター原案は『魔法少女リリカルなのはViVid』を手掛けた藤真拓哉氏。

 さらに、世界観設定・設定考証は『ガールズ&パンツァー』を手掛けた鈴木貴昭氏と、豪華スタッフ陣により制作された作品です。本作では、ワルキューレの護衛を務めるシールド隊「3バカ」を、プライベートでも仲の良い中村悠一さん、杉田智和さん、マフィア梶田さんが演じました。

「3バカ」は、ロン毛(CV:中村悠一)・金髪(CV:杉田智和)・グラサン(CV:マフィア梶田)からなる、陽気な自衛隊員トリオです。ワルキューレを愛し、体を張って彼女たちを護衛する3バカは、次回予告のナレーションも務めます。なかでも、キャラと本人の外見がよく似ている梶田さんが、一番にキャスティングされたのだとか。

 3人は一緒に旅行に行ったこともあるほど、プライベートでも仲良し。特に杉田さん・中村さんはそのイニシャルから「磁石コンビ」と呼ばれており、お互いの家を行き来するほど。中村さん・梶田さんもYouTubeチャンネル「わしゃがなTV」で、楽しげに共演しています。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「Amazonプライム・ビデオ」などで見ることができます。

●『グランクレスト戦記』エマ&ルナ

『グランクレスト戦記』  (C)2017 水野良・深遊/株式会社KADOKAWA刊/エーラム魔法師協会

 アトラタン大陸を分かつふたつの大公家、「大工房同盟」と「幻想詩連合」。その両家を結ぶ婚儀において、突如「大講堂の惨劇」が勃発。婚儀がなくなったことでふたたび両家は分かたれ、大陸には戦火と混乱が戻ってしまいました。

 魔法師のシルーカ・メレテス(CV:鬼頭明里)は、気の進まない魔法師契約を交わすため、しぶしぶアルトゥークへ向かっていました。敵兵の襲撃を受けたシルーカを助けたのは、通りかかった青年、テオ・コルネーロ(CV:熊谷健太郎)。テオの志を気に入ったシルーカは、大貴族との契約を無視して、テオと契約を交わしーー?

『グランクレスト戦記』は、同名ライトノベル(著:水野良、イラスト:深遊/KADOKAWA)を原作としたアニメです。原作者の水野先生は、2019年6月時点で累計発行部数1000万部を誇るライトノベル『ロードス島戦記』の著者。本作はアニメ化の他にも、マンガ化・ゲーム化などさまざまなメディアミックスが行われています。

 本作では、人狼の女王・クララ(CV:沢海陽子)の双子の娘であるエマとルナを、それぞれ「マクロス」シリーズでヒロインを演じた鈴木みのりさん、中島愛さんが演じています。

 エマ(CV:鈴木みのり)とルナ(CV:中島愛)は、森にクララを迎えに来たところを、黒魔女・ヤーナ(CV:日笠陽子)に捕らえられてしまいます。ふたりを無事テオが連れ帰ってからは、テオのパーティに同行し、息の合った戦いぶりで立派な戦力に。

 双子役に抜てきされるだけあり、声質が似ているとの声も多い鈴木さんと中島さん。どちらも、「マクロス」シリーズのヒロインを決めるオーディションに合格し、鈴木さんはフレイア・ヴィオン役、中島さんはランカ・リー役で声優デビューしています。こうした共通点もあり、お互いのライブ公演にゲスト出演する仲のふたりは、まさに適役。そっくりな声で双子役を演じています。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

●『進撃の巨人』リヴァイ&エルヴィン・スミス

『進撃の巨人』Season3 (C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

 高さ50mを超える壁で四方を囲まれた街・シガンシナ地区。外の巨人から身を守るため、人々はこの壁を作り、内部で平和に暮らしていました。10歳の少年エレン・イエーガー(CV:梶裕貴)とその幼なじみの少女ミカサ・アッカーマン(CV:石川由依)も、シガンシナ地区で生活しています。

 しかし巨人の脅威を忘れ、壁の内側の生活に満足する人びとに違和感を覚えたエレンは、いつしか壁の外に出ることを夢見ていました。そんなある日、巨人がいきなり壁を蹴り壊し、シガンシナ地区に侵入してきて——?

『進撃の巨人』は同名マンガ(著:諫山創/講談社)を原作としたアニメで、原作は2019年12月時点で1億部を突破した、大ベストセラーです。韓国・アメリカなど海外でも高い人気を誇り、アニメシリーズはThe Final Season完結編の2023年放送が予定されています。

 本作では、調査兵団の兵士長であり「人類最強の兵士」、リヴァイを神谷浩史さんが担当。そしてリヴァイの上司であり調査兵団の団長であるエルヴィン・スミスを、小野大輔さんが担当しています。

 リヴァイとエルヴィンは、調査兵団で長く戦ってきた戦友です。お互いを深く信頼しており、凄惨で絶望的な戦いのなかでも、共に部下を鼓舞し巨人に立ち向かっていきます。キャスティングが決まったときは、その大役に、神谷さんも小野さんもプレッシャーを感じていたといいます。

 神谷さんと小野さんは、2007年4月から現在までの約17年間、ふたりでラジオ「神谷浩史・小野大輔のDear Girl〜Stories〜」のパーソナリティーを務めています。『おそ松さん』『デュラララ!!』など共演作も多く、プライベートでも仲の良いふたり。そんな信頼関係のあるふたりだからこそ、リヴァイとエルヴィンの強い絆を表現できたのかもしれません。

 その絆をよく感じられる第53話「完全試合(パーフェクトゲーム)」(『進撃の巨人 Season 3』)は、ファンならずとも必見です。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などで見ることができます。

* * *

 声優同士の関係性やその過去の配役を知るほど、キャスト欄を見るのが楽しくなりますよね。キャスティングに興味を持たれた方は、こうした点も楽しみながら、視聴してみてはいかがでしょうか。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

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