1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. アニメ・コミック

『鬼滅の刃』物語を左右する「名なし重要キャラ」6選 柱や無惨に影響を与えた人は?

マグミクス / 2022年4月13日 18時10分

『鬼滅の刃』物語を左右する「名なし重要キャラ」6選 柱や無惨に影響を与えた人は?

■「無名の重要キャラ」が果たした役割とは

『鬼滅の刃』は、登場人物に無駄がない作品だと言われています。活躍したり、複雑な背景があったりするのは、炭治郎や禰豆子、伊之助、善逸などの主要キャラだけではありません。

 登場シーンは少なくても、鬼でありながら鬼舞辻無惨を倒すための研究をする珠世さんや、刀鍛冶の鋼鐵塚(はがねづか)さん、育手の鱗滝(うろこだき)さんなど、重要な役割を担っているキャラクターもいます。もっと登場シーンが少ない炎柱・煉獄杏寿郎の父、槇寿郎(しんじゅろう)や母の瑠火(るか)、弟の千寿郎(せんじゅろう)、鬼殺隊の支援者である「藤の家紋を掲げる家」のひささん、炭治郎の命の恩人である三郎爺さんなども、それぞれ重要な意味のあるキャラクターです。

 さらに、名前も付けられていない「名もないキャラ」のなかにも、ストーリーを左右するような重要キャラが数多くいます。この記事では、『鬼滅の刃』で活躍する「名もなき重要キャラ」6選をご紹介します。

※この記事では、物語の核心に触れないよう留意していますが、まだアニメ化されていない原作マンガの内容についての記載があります。未読の方はご了承のうえお読みください。

●浅草で鬼にされた男性

 禰豆子とともに浅草にたどり着いた炭治郎は、あまりの人の多さと街の賑やかさに頭がクラクラ。しかし、ふいに家族を惨殺した鬼の始祖・鬼舞辻無惨の臭いを察知します。臭いをたよりに探し出した無惨が人間に化けて、かわいい娘と美しい妻までともなっていることに炭治郎は衝撃を受けます。

 炭治郎に責めよられた無惨は、通りかかった男性の首筋に傷をつけて鬼にして騒動を起こし、その場を去ってしまいました。鬼にされた男性は彼の妻に噛みつきましたが、他の人を襲うのは、炭治郎と珠世さんがなんとか食い止め、珠世さんが彼を保護し、治療することになったのです。

 珠世さんは、かつて無惨にだまされて鬼にされた女性です。無惨の支配から逃れた後は、復讐を果たすため、彼を倒す研究をしていました。浅草で鬼にされた男性は、もともとただの通行人であり、名前はありません。しかし、珠世さんの研究によって、彼の存在がその後とても重要な役目を果たすのです。「名もなき重要キャラ」の見本のような存在と言えるでしょう。

●善逸にすがりつかれた女性

 鼓屋敷に向かう炭治郎は、女の子にすがって泣きながら結婚を迫る善逸を目撃します。善逸のあまりの情けない姿に、優しい炭治郎ですら「別の生き物見るような目」を向け、「なんでそんなに恥をさらすんだ」と言ってしまうほどでした。

 善逸がすがっていた女性は善逸の恋人ではなく、道にうずくまっていた善逸を心配して声をかけてくれただけ。彼女には婚約者もあり、善逸のプロポーズはただの迷惑だったのでしょう。最後は善逸に強烈なビンタを浴びせて去っていきます。

 登場はこの一瞬だけですが、女好きで、臆病で、情緒不安定気味に叫んでわめくという善逸のキャラクターを見事に印象付ける役割を果たした彼女もまた、素晴らしい「名もなき重要キャラ」です。

※この先の記事も、まだアニメ化されていないシーンの記載があります。原作マンガを未読の方はご注意ください。

■蜜璃も無惨も「名もなき重要キャラ」に人生を変えられた!?

「刀鍛冶の里編」にも何人もの「名もなき重要キャラ」が登場する。画像はTVアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』ティザービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

●無限列車の乗客たちと乗務員

 多数の行方不明者を出したいわくつきの「無限列車」に乗り込んだ炭治郎、伊之助、善逸は、炎柱・煉獄杏寿郎の指揮下で下弦の壱・魘夢(えんむ)と戦います。

 魘夢の使う血鬼術は、強制的に相手を眠らせて幸せな夢や悪夢に陥れ、精神の核を破壊するというものです。慎重派である彼は、幸せな夢をエサに人間を使って相手を攻撃していました。

「無限列車編」でも、乗客として乗り込んだ一般人たちが煉獄さんや炭治郎らの夢に侵入。精神の核を破壊しようと画策するのです。彼らひとりひとりには名前はなく、まさに「名もなき」刺客でした。また、夢の中に入った彼らを通して、煉獄さんの複雑な家庭環境や炭治郎の家族との絆を見ることもでき、伊之助と善逸の超強力な自我も知れたので、彼らも「名もなき重要キャラ」に違いありません。

 その他、切符を切って魘夢の血鬼術を発動し、炭治郎たちを眠らせた車掌や炭治郎を刺した運転手も、与えたダメージの大さから、十分に「名もない重要なキャラ」と呼べるでしょう。

●耳をひっぱられた女の子

「遊郭編」で善逸の戦う原動力となったのは、ひとりの禿(かむろ)でした。禿とは、上位の遊女に仕える見習いの少女を指し、衣食住の費用はその遊女が負担することになっています。

 京極屋に潜入した善逸は蕨姫花魁(わらびひめ・おいらん)にいじめられた禿の泣き声を聞き、駆けつけたところで蕨姫と遭遇。「音やばいんだけど 静かすぎて逆に怖いんだけど」と、彼女が鬼であることに気付き、おののきながらも、善逸は耳を引っ張られて悲鳴をあげる禿を助けたのです。しかし、上弦の陸・堕姫(だき)である蕨姫にはかなわず、とっさに受け身を取るも、意識を失うほどぶっ飛ばされてしまいます。

 その後、堕姫の兄の妓夫太郎(ぎゅうたろう)が登場し、戦いがいよいよ熾烈になろうという時、善逸は堕姫に「耳を引っ張って怪我をさせた子に謝れ」と迫るのです。

 この「遊郭編」での善逸は、伊之助が驚くほど頭も技もキレキレでした。そんな善逸の原動力となったひとりの「名もない禿」は、「重要キャラ」に違いありません。

●甘露寺蜜璃を振ったお見合い相手

 明るく朗らかでかわいらしい恋柱・甘露寺蜜璃ですが、17歳の時につらい経験をしています。髪の毛の色と筋肉の密度が一般の人の8倍もある特異体質、そしてそれを維持するための驚異的な食欲が原因でお見合いが破談になったのです。

 その後、髪を黒く染めたり、食事の量を控えたりして努力した蜜璃ですが、自分らしく、あるがままで人の役にたてる場所を探して鬼殺隊にたどり着き、ついには柱にまでのぼりつめました。

 もし、蜜璃のお見合い相手が彼女を気に入って結婚していたら、恋柱・甘露寺蜜璃は誕生しなかったことになります。蜜璃の進む道を決めたということで、この「名もなきお見合い相手」も、かなりの重要人物と考えてよいでしょう。

●無惨を治療した医師

 無惨を鬼にした「平安時代の医師」が描かれているのは、原作マンガではほんの3コマです。無惨という極悪非道な鬼の始祖の生みの親である医師は、この物語の最重要人物に違いありません。

 彼はマッドサイエンティストというわけではなく、20歳まで生きられないと言われた無惨が、なんとか少しでも永らえるように力を尽くす「善良な医師」でした。そのうえ、日光という弱点はあるものの、ほぼ不死をかなえる薬を作り出したのですから、まぎれもない天才医師です。それにもかかわらず、名無しである上に無惨にあっさり殺されてしまうのは、無惨という鬼の始祖を生み出したことの報いなのかもと深読みしてしまいます。

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記

(山田晃子)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください