『鬼滅の刃』本編で語られていない煉獄さんのエピソード3選　意外な「弱点」が！

マグミクス / 2022年4月24日 17時10分

■初任務に赴いた煉獄さんの戦いとは？

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の大ヒットで、「400億の男」と呼ばれた炎柱・煉獄杏寿郎。「煉獄さん」と呼ばれて親しまれ、国民的人気キャラとなりました。本編での煉獄さんの活躍は、主に柱合会議から「無限列車編」にかけての間です。

　回想シーンには登場するとはいえ、本編での活躍は存在感の強さに比べると意外と短い期間です。本編で描かれなかった煉獄さんのエピソードは、外伝で読むことができます。

ひとつは『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の来場者特典、『煉獄零巻』。同作はあまりの人気のため先着順の配布が終了してしまい、手に入れられなかったファンも大勢いました。　「『煉獄零巻』が読みたかった」というファンの要望にこたえ、同作は『鬼滅の刃公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐』にも『煉獄零話』として収録されています。

　また、平野稜二先生によって描かれた『鬼滅の刃外伝』に収録された、『煉獄杏寿郎外伝』があります。『冨岡義勇外伝』も収録されたコミックスで、『鬼滅の刃』最終巻と同じ日に発売されました。他にも、吾峠呼世晴先生による公式スピンオフ『中高一貫!!キメツ学園物語』（以下、キメツ学園）にも煉獄さんが先生として登場します。外伝に描かれた、煉獄さんのエピソードを見ていきます。

●初任務で非凡な才能を見せる

『煉獄零話』に、煉獄さんの鬼殺隊士としての初任務のエピソードが描かれています。初任務に赴く際、父・煉獄槇寿郎はこんな言葉で息子たちを否定します。

「お前も千寿郎もたいした才能はない　くだらん夢を見るな」

　指導者である父の厳しい言葉を受け、煉獄さんは疑問を抱きます。

「強烈な才能と力を持たない者の　夢を叶える為の努力や誰かの力になりたいと思うその心映えには　何の価値もないのだろうか」

　煉獄さんが初任務となる鬼の討伐に向かうと、敵はすでに9人の隊士と4人の子供を殺していました。

　鬼は音で動きを狂わせる、厄介な血鬼術を使います。両手で耳をふさいで防げますが、それでは攻撃に転じることができません。鬼は勝利を確信していましたが、煉獄さんはとっさの判断で鬼が想像もしない行動をとっていました。先輩隊士9人を殺した鬼に、新人ながら勝利するという非凡さを見せます。

父の言葉について考えていた煉獄さん。ひとりだけ生き残っていた子供を助け、煉獄さんは気付きました。　才能の有無にかかわらず、誰かを守ろうとする心は尊いのだ、と。

●「柱」になる前、柱合会議での煉獄さん

『煉獄杏寿郎外伝』では、柱になる前の煉獄さんの活躍が描かれます。煉獄さんは酒びたりになり、鬼殺隊士としての務めを放棄してしまった父・槇寿郎の近況を知らせに柱合会議に向かいました。

　任務をサボる槇寿郎にイラつく風柱・不死川実弥に煉獄さんは元気いっぱい言います。「俺も炎柱になれば父上もきっとやる気を取り戻してくれるでしょう！」それを聞いた実弥はイヤミっぽく笑いました。「そんなホイホイなれるほど柱は甘くねえんだよ」

　実弥は煉獄さんの実力を試そうと殴りかかります。しかし、煉獄さんは反撃しません。隊員同士のケンカは許されておらず、そもそも人を殴るのはご法度。殴られながらも、煉獄さんは笑顔のまま、なんと実弥に礼を言うのです。「ツンケンしているが熱い心の持ち主と見た！　ありがとう　頑張るよ！」