『ゴールデンカムイ』実写化でキャスト予想合戦 ファンの選定基準は「筋肉」に焦点？

■ファンが期待するのは「肉体」の再現？

　人気マンガ『ゴールデンカムイ』（著：野田サトル）の最終回が近づくなか、単行本29巻が発売された22年4月19日に「実写映画化」が発表されました。監督・スタッフもキャストなども現時点では不明ですが、SNSでは「ラッコ鍋はやるの？」「姉畑先生の場面は？」など、さまざまな反応が巻き起こっています。

　今回は、同作の多彩なキャラたちを「誰が演じるのか」に着目して、ネットで白熱している「キャスト予想合戦」を紹介します。

　まず、主人公・杉元佐一役は以前から「実写化するなら彼」と一部で言われていたこともあり、長瀬智也さんの名前が多く挙がっています。ただ、長瀬さんの俳優業が今後どうなるか未定であるのと、作中の杉元が20代半ばなのに対し長瀬さんは40代ということもあり、年齢のギャップを心配するような見方も。その他、鈴木亮平さんや桐谷健太さん、間宮祥太朗さん、岡田准一さんら濃いめのイケメン俳優が予想されています。これまでの実写化の主演が多いという理由で、山﨑賢人さんや小栗旬さんを予想する人もいました。

　また、ヒロインにして最重要人物のアシリパ（リは小文字）役は、実写化発表からすぐに名前がTwitterトレンド入りするほどに、橋本環奈さんを予想する人が多数います。変顔もできて、ポーランド人の血も入った小柄な美少女を演じるとなると、かなりハードルが高いので、「橋本環奈さんでは」と思う人が多いようです。

　同じように顔芸ができる俳優で、浜辺美波さんをあげる声も少なくありません。また、「アシリパさんは成人してたらダメ（杉元との関係性も崩れる）」という観点のもと、子役や10代の俳優を発掘することを期待する声もあがっています。

　その他、ムードメーカーの脱獄王・白石役に関しては、年齢や見た目よりもとにかくコミカルな演技ができる俳優に期待が集まっているようで、大泉洋さんやムロツヨシさん、なかには髪型のイメージからか千鳥・大悟さんを挙げる人もいました。また、イケメン俳優ながら、コメディ演技も得意な個性派・山田裕貴さんがハマるのではという意見もあります。

　人気キャラでジョーカー的存在のスナイパー・尾形も、かねてから「目の雰囲気がピッタリ」と、山田孝之さん挙げられています。また、アニメの「中の人」である津田健次郎さんが、俳優業も行うイケメンのため、実写版で津田さんが尾形を演じることを期待する声も少なくありません。

　また、一部で「ヒロイン」との呼び声高く、「ここが一番肝心」とキャスティングに注目する声が多いガチムチなマタギ・谷垣に関しては……「肉体」に定評のある鈴木亮平さんがまたしても支持されています。『KAPPEI』で見事な肉体を披露したばかりの伊藤英明さんや、実写版『るろうに剣心』の左之助役でも知られる青木崇高さん、尾形ではなく谷垣で山田孝之さんを推す声もありました。ちなみに「筋肉」と「男性ホルモン」という観点のみで、室伏広治さんも予想されています。

　たびたび名前が出ている鈴木亮平さんは、「不敗の牛山」役でも予想や期待の声が殺到しています。それだけ『金カム』の実写化には「肉体（筋肉）」が大事だと思っている人が多いということでしょうか。

　その他、カリスマ的存在、鶴見中尉役には香川照之さん、堤真一さん、安田顕さん、竹野内豊さん、阿部寛さん、椎名桔平さん、真田広之さんなど、さまざまな大物俳優が予想されています。こちらも、かなり設定モリモリでハードルが高いキャラゆえに、キャスティングは難しそうです。　

　また、重要キャラの元新選組副長・土方歳三役は、『るろうに剣心』の実写版の翁役でも見事な風格とアクションを見せた田中泯さんの支持が圧倒的です。渋カッコイイ雰囲気が出せる俳優として第一候補と言えそうです。

　その他、変態だらけの刺青囚人たちや曲者の第七師団の面々、アイヌの人々など、それぞれの濃すぎるキャラを誰がどのように演じるのか、さまざまな予想や、期待の声が飛び交っています。歴史やアイヌ文化の考証など製作者チームも苦労の多い作品になりそうですが、原作ファンも新規ファンも大いに楽しめる実写版になることを期待しましょう。

（マグミクス編集部）