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アニメ『シャーマンキング』最終回でハオに訪れた「救い」 続編の製作も明らかに!

マグミクス / 2022年4月21日 18時30分

アニメ『シャーマンキング』最終回でハオに訪れた「救い」 続編の製作も明らかに!

■シャーマンキングの心を救った、全員の優しさと母の愛

 2022年4月21日放送のTVアニメ『シャーマンキング』第52話。ついに、ついに最終回を迎えました! 長いようで短かった1年間、原作を最後まで描き切ってもらえたことに敬意と謝意を表したいと思います! そして、「続編」の製作決定も明らかになりました。驚いた方も多いと思いますが、まずは最終回の内容を振り返りましょう。

 まず、ラスボス・ハオの「オーバーソウル グレート・スピリッツ」を見た麻倉葉たちの反応は、分かる人にはわかるセリフでしたね(笑) しかしいくらガンダム好きと言ってもこんな曲面でパロディを持ってくるとは、実に武井宏之先生らしいと感じます。

 そしてここから繰り広げられるのは、ハオとの最終決戦……ではなく、「手合わせ」です。そう呼ぶのは、葉たちは戦いで決着をつける気などないからですが、ハオの方は勝つ気満々でさまざまな技を繰り出してきます。

 しかし、グレート・スピリッツのなかは思いひとつでどうにでもなる世界。何をされても「何とかなる」と立ち向かっていたところに、まん太たちを乗せた列車「乙斗星」が駆けつけます。「恐山ル・ヴォワール」編で葉がマタムネとともに青森に向かった寝台列車です。そこには葉や道蓮、ホロホロたちの思いをしっかり支える仲間や家族の姿だけでなく、ハオ組の姿もありました。

 ハオ組は葉達と敵対するのではなく、ハオの理解者として傍にいることを条件に、殺した人々を蘇生するようにと頼みます。それもそのはずで、「乙斗星」に乗っていた者は全員、ハオが孤独に怯えていたこと、恨みの念が強すぎてどこまでも素直になれないことを見抜いていたのです。

 どうやって知ったかはわかりませんが、乙破千代(おはちよ)が一緒ならベラベラ喋りそうな気がします。そして誰もが優しい心でハオを受け入れる心を持ったのです。

 彼らはそれだけでなく、ハオを改心させる方法も知っていました。それが、彼の母・麻ノ葉の存在です。母を殺され怒りと悲しみに支配されたハオは、最強の力を手に入れた代わりに愛を拒絶し、死後もずっと彼のそばにいた母の愛にも気づけなくなっていたのでした。

 ハオと母親の再会が控えていることを知っているので、誰も何も恐れる必要はありません。知らなかったのは心が読めなくなったハオだけ……。そして麻ノ葉と再会したハオは「幻の右」を食らってこっぴどく叱られました。それでも強がる姿は、もうシャーマンキングでも囚われの姫でもなく、ただの微笑ましい子どもです。それを見た葉は、満面の笑顔で喜ぶのでした。

■驚きの続編発表! 『FLOWERS』映像化だけで済むのか?

シャーマンキングとなって圧倒的な力を振るうハオだが、ハオを大切に思う人びとの力で、戦いは終わることに。アニメ『シャーマンキング』最終回より (C)武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京

 そして7年後、蘇生した葉たちが久しぶりに集合する日……。そこに登場したのは麻倉花(はな)。葉とアンナの息子です。設定ではこの時6歳なので、彼らが蘇生して間もなく生まれたことになります。地獄で麻倉葉賢から「子を残して来たか?」と訊ねられた時や「死んだら未来がない」とハオに語った葉の心には、実感があったのだろうと思います。

 一方、蓮もまた子をもうけています。ジャンヌと結婚する展開は意外に思うかもしれませんが、プラントの戦いで蓮が新技を習得できた背景には彼女への想いがあったと考えられ、実は伏線が張られていたと筆者は解釈しています。

 そして全員で向かったのが、元・民宿「炎」改め「ふんばり温泉」です。成長した玉村たまおが女将代行、木刀の竜が板長を努めながら花を育てています。そうなると葉とアンナは何をしているのか、蓮やホロホロ、リゼルグは? チョコラブはシャフト時代の罪をいつ償い終わるのか……など、いろいろ気になりますが、それらは後日譚を描いた『SHAMAN KING FLOWERS』で明らかになることでしょう。

 そうです! 前触れもなく流れた映像はタイトルこそ出ませんでしたが、明らかにこの『FLOWERS』を示しています。衝撃的かつ嬉しすぎるニュースですね! 続報を楽しみに待ちましょう!

 ところで、ご存じの方もいらっしゃるでしょうが『FLOWERS』は未完の作品であり、それを引き継ぎ、一部リブート的に改変したのが、「少年マガジンエッジ」で連載中の『SHAMAN KING THE SUPER SUTAR』です。これも含めるのかどうか……いえ、それで済まないかもしれません!

 これらは歴代シャーマンキング同士の戦い「フラワー・オブ・メイズ」に臨む各勢力のメンバー集めを描いているので、そうなると、スピンオフ作品である「レッドクリムゾン」や「マルコス」も重要な位置づけになります。ムム……ではいっそ、全作品を分割しながら5~6年かけて描くのはどうでしょう!? そうすれば30周年の節目まで「マンキン熱」が続くはずです! 関係者の皆様ぜひご検討を!(笑)

 アニメ放送も終了しひと段落したところですが、本連載では引き続き、この「続編」に関する情報や考察などを紹介したいと考えています。4月の更新はこれが最後ですが、来月またお付き合いください。

 それでは今回はこの辺で! 次回もよろしくお願いします!

●タシロハヤト 
美少女ゲームブランド「age(アージュ)」の創立メンバーで、長らくシナリオ、演出、監督等を務める。代表作は「君が望む永遠」シリーズ、「マブラヴ」シリーズ。現在はフリーで活動中。『シャーマンキング』の作者、武井宏之氏と旧知の関係である縁から、同作の20周年企画に参加している。

(タシロハヤト)

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