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爆笑必至の実写化コメディドラマ 3選 原作との違いも、別の笑いを生み出す

マグミクス / 2022年4月25日 11時50分

爆笑必至の実写化コメディドラマ 3選 原作との違いも、別の笑いを生み出す

■上野樹里版「のだめ」は超ハマり役

 マンガの実写化作品は、時にはその内容が議論になることもありますが、近年は実写化のクオリティが高いヒット作も次々生まれています。今回は、実写化コメディドラマから、かなり笑えるオススメの作品を紹介します。

●『のだめカンタービレ』

『のだめカンタービレ』は2001年から2010年まで講談社「Kiss」で連載されていた、二ノ宮知子先生の作品です。実写ドラマは2006年に放送され、そこから新春スペシャルが作られ、劇場版が2部作で公開され完結しています。

 エリート音大生・千秋真一は、ピアノ科に在籍しながらも指揮者になることを夢見る青年です。飛行機事故のトラウマを抱えていることから海外留学できず、将来に行きづまっていたところ、隣の部屋に住む奇妙な音大生「のだめ」こと野田恵と出会います。綺麗好きの千秋と違い、ゴミの山で耳で聞いたピアノを弾き「ぎゃぼー!」という謎の言葉を発する彼女の面倒を見るうちに、だんだんと恋が芽生えていってしまうというラブコメ作品です。

 まず同作の面白い点は、少女マンガではあるものの主人公が男性であることです。そのため、他の少女マンガでは描けない視点の恋模様が見られます。そしてピアノの腕は申し分ないのにプロを目指さない、マイペースでペットのような存在だったのだめが、千秋との出会いでどんどん意識が変えていくのも見どころです。

 実写では上記の面白さはしっかり担保された上に、キャストの魅力も加わり、とても素晴らしい作品になりました。千秋真一役を演じた玉木宏さんは、音楽に真剣に向き合うクールな一面を出しつつ、のだめと関わるとツッコミキャラになったり、白目をむいてしまったりと、原作に忠実な三枚目キャラを演じています。

 また、のだめ役の上野樹里さんは、不可思議かつ千秋がつい面倒をみてしまうほどのだらしなさと甘えっぷりを見せる「野田恵」というクセの強いキャラがこれ以上ないくらいはまり役となりました。他の作品で真面目なキャラを演じていても、しばらく違和感を覚えたレベルです。

 SNS上でも「上野樹里ののだめ役はハマりすぎ!」という声が、いまだに多くの人からあがっています。他にも、瑛太さんや水川あさみさん、小出恵介さんや、向井理さん、竹中直人さんら豪華なキャストが個性あふれるキャラを再現しており、彼らの掛け合いが織りなすハーモニーだけでも十分楽しいです。

 また、マンガでは想像することしかできなかったクラシック音楽の数々を実際に耳にできることで、より、作品の世界観が強化されていたと思います。

■原作のギャグを再現しつつ昭和テイストも

卑怯者・三橋と真面目・伊藤のふたりが織りなすコメディーヤンキーマンガの実写作品『今日から俺は!!』キービジュアル (C) 西森博之/日本テレビ

●『今日から俺は!!』

『今日から俺は!!』、略して『今日俺』は、1988年から1997年まで少年サンデーで連載されていた、西森博之先生のコメディマンガです。実写ドラマは2018年10月より日本テレビ系列で放送され、2020年7月には劇場版も公開されました。

 千葉・軟葉高校に転入してきて「ツッパリ」デビューした「金髪の悪魔」こと三橋貴志(演:賀来賢人さん)と、曲がったことが嫌いなタフガイ・伊藤信司(演:伊藤健太郎さん)を中心に、奇人変人たちの物語が展開されていきます。

 まず、力よりも悪知恵がよく働く三橋が、卑怯な手を使って周囲のヤンキーを負かしていく展開が大きな見どころです。悪知恵が働いた時の悪魔の微笑みは、賀来さんの演技力のおかげで、実写で見ても違和感ありません。特に、ドラマ7話で今井にしかけるさまざまな「罠」のエピソードでは、「金髪の悪魔」という言葉がぴったりな笑い方はじめ、まさに三橋そのものでした。しかし根は真面目で、卑怯ではあるが完全な悪役とは言い難い……そんなアンチヒーローな側面が魅力的です。

 原作通りカタブツの伊藤と卑怯者の三橋の周りで巻き起こる騒動をしっかり再現しており、なおかつ実写だからできる独特なコントのような雰囲気も醸し出しています。『勇者ヨシヒコの伝説』や『銀魂』を手掛けた福田雄一監督の作品らしく、ムロツヨシさんや佐藤二朗さん、橋本環奈さんら「福田組」の面々が安定して笑いを巻き起こしてくれました。

 原作連載時よりも時代をさかのぼった不良全盛期の80年代前半を舞台にしており、出演者たちが嶋大輔の「男の勲章」を演奏して歌うOPに加え、女性キャラはロングスカートや聖子ちゃんカットで登場するなど、昭和の雰囲気を感じさせてくれるのも実写版独自の魅力です。

■過激ギャグも再現!染谷将太がパンツ一丁に

実写化不可能と言われた問題作!実写では意外なハートフルな展開も…!?『浦安鉄筋家族』キービジュアル (C)浜岡賢次/テレビ東京

●『浦安鉄筋家族』

『浦安鉄筋家族』は1993年から「週刊少年チャンピオン」で連載が始まった作品で、「元祖」や「毎度」「あっぱれ」とタイトルを変えながら、今でも連載が続いています。2020年にテレビ東京系列でドラマ化され、新型コロナウイルス拡大の影響を受けながらも撮影は無事終了、全12話が放送されました。

 同作は千葉県浦安市に住む、元気すぎる小学2年生の主人公・大沢木小鉄が家族や友人、周囲の変わった人たちとドタバタな日常を繰り広げていくギャグマンガです。ドラマ版では小鉄の父・大沢木大鉄をメインとして物語は展開していくのですが、原作の過激な描写はTV放送できる範囲で再現されていたと思います。

 ヘビースモーカーの大鉄がニコチン欲しさにカートンごと火をつけ、それを丸呑みするかの如く喫煙する姿や、西川のり子が小鉄のクラスに転校してきて早々に彼と対立し、子供の力とは思えない大喧嘩をする姿や、担任の春巻先生が原作通り生徒に大きい顔をしながらも実はひ弱で、やる気のなさで生徒たちが野生化してしまう場面も描かれました。

 ドラマ版の魅力の一旦は、役者陣の熱演にもあると言えます。大鉄を演じた佐藤二朗さんは、ずっと煙草を吸っているダメ親父ぶりを表現しつつ、ご本人が持つキャラクターの魅力も余すことなく出していました。その妻・順子を演じた水野美紀さんは、破天荒な家庭を頑張ってまとめる母の役を自然に演じています。常識人キャラに見えて、ブチギレた時の迫力も凄いです。

 また、脇役キャラの再現度が非常に高いのも魅力です。たとえば、長女・大沢木桜の彼氏・花丸木くんは、肌の抵抗が少なく服が脱げやすいというキャラ。花丸木を演じる染谷将太さんは歩いているだけで服が脱げていき、いつの間にかブリーフ一丁で歩く姿も体を張って再現しました。

 また、土井津仁(どいつ・じん)の不気味な雰囲気を全面に醸し出している母(通称 仁ママ)は宍戸美和公さんが演じ、原作に負けず劣らずの存在感を出しています。原作が背景としてそのまま映し出されるシーンもがあるので、ドラマとマンガでどれだけキャラが似ているのか、原作を知らなくてもよくわかるようになっていました。

 ドラマ全13話のうち、ラスト2話はハートフルなストーリーになっています。この点に関しては、原作ファンの一部からは『浦安鉄筋家族』のハジけっぷりを抑えられてしまったという声もありましたが、家族の絆が感じられるようなハートフルな終わり方は、ドラマ版オリジナルの魅力でもあります。

(弁天寿)

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