オリジナルアニメ界の「最強キャラ」3選 反則級の強さがヤバい！

■もはや完全無欠？　オリジナルアニメの「最強キャラ」たち

『呪術廻戦』の五条悟、『進撃の巨人』のリヴァイなど、マンガ原作のアニメにおける数々の「最強キャラ」が、人気を博しています。その一方で、オリジナルアニメにも、人気の高い「最強キャラ」がちらほら。この記事では、オリジナルアニメ界の「最強キャラ」を3作品ご紹介します。SNSでも「アニメ界で一番知的で最強なラスボス」「バリバリの武闘派」と評判です。

●『コードギアス 反逆のルルーシュ』ルルーシュ・ランペルージ

　皇暦2010年、日本はブリタニア帝国の属領となり、「エリア11」と呼ばれるようになりました。日本人は「イレヴン」と呼ばれ差別されながらも、帝国内でブリタニア人と共存することに。アッシュフォード学園に通うルルーシュ・ランペルージ（CV：福山潤）は、ある日ブリタニア軍とテロリストの戦いに巻き込まれます。

　そこで軍に所属している幼なじみ・枢木スザク（くるるぎ・すざく／CV：櫻井孝宏）と偶然再会したルルーシュでしたが、居合わせた少女とルルーシュをかばおうとしたスザクは、銃で撃たれてしまいます。少女はC.C.（シーツー／CV：ゆかな）と名乗り、ルルーシュに「ギアス」という名の不思議な力を授けて――？

『コードギアス 反逆のルルーシュ』は、『プラネテス』の大河内一楼氏と『無限のリヴァイアス』の谷口悟朗氏が原作を務め、アニメ制作会社サンライズが手掛けたオリジナルSFロボットアニメです。

　東京国際アニメフェア2007の東京アニメアワードテレビ部門にて優秀作品賞を、第12回アニメーション神戸賞のテレビ部門にて作品賞を受賞するなど、高い人気を誇る本作。主人公のルルーシュは、さまざまな相手を服従させられる謎の力「ギアス」を使って、ブリタニア帝国に革命を起こそうとします。

　ルルーシュの強さは、相手に絶対服従を強いることのできる力・「ギアス」と、その聡明さにあると言えるでしょう。「1人につき1回しか操れない」「相手の目を直接見なければならない」などのルールがあり、うまく使うのが難しいギアスの力。しかしルルーシュはその明晰な頭脳でギアスを使いこなし、あらゆる強敵にギアスをかけ、戦況を有利に進めていきます。

　ただし、力の大きさのあまりギアスが暴走し、思いもよらぬ人物にギアスをかけてしまうことも。その強さが時に仇になるところも見どころの、人間らしい強さを持つキャラと言えそうです。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などで見ることができます。

●『Angel Beats！』立華かなで（天使）

『Angel Beats！』画像はDVD6（アニプレックス）　(C)VisualArt's/Key/Angel Beats! Project

　ある日、目を覚ました音無結弦（おとなし・ゆづる／CV：神谷浩史）は、見覚えのない学園にいました。そして、銃を持った少女・仲村ゆり（なかむら・ゆり／CV：櫻井浩美）に「ここにいるってことは、あなた死んだのよ」と告げられます。ここは死後の世界で、何もしなければ神様に消されるというのです。

　消されないためにゆりたちが結成した「死んだ世界戦線」は、白髪の生徒会長・天使（てんし／CV：花澤香菜）との戦いを続けていました。ゆりの話を信じられない音無は、天使に話しかけに行きますが、天使は腕から出した刃物で音無を突き刺して――？

『Angel Beats！』はアニメ制作会社「P.A.WORKS」が手がけたオリジナルアニメです。P.A.WORKSは他にも、『true tears』『SHIROBAKO』などの人気オリジナルアニメを制作しています。

　本作は2010年に、第14回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門で、審査委員会推薦作品に選ばれた人気作品です。立華かなで（通称：天使）は生徒会長でありながら、「死んだ世界戦線」の面々と、幾度となく激しい戦いを繰り広げます。

　無口かつ無表情な立華ですが、その戦闘力は圧倒的で、攻撃されたときのみその力を行使します。光の手甲剣を出す「ハンドソニック」、全身をガードし銃弾をもはじく「ディストーション」、分身を作り出す「ハーモニクス」など、そのスキルはさまざまです。

　スキルの高さ・豊富さに加え、目にもとまらぬ素早さで「死んだ世界戦線」をほん弄する立華。最初はその強さに「最強の敵」と思われていますが、実は世間知らずで天然ボケだったり、麻婆豆腐が好きだったりする「普通」な一面も。立華はその強さをなぜ同じ学園の生徒に行使するのか、その目的にも注目の作品です。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

●『PSYCHO-PASS サイコパス』槙島聖護

『PSYCHO-PASS サイコパス』Blu-ray Vol.4（東宝）　(C)サイコパス製作委員会

　西暦2112年、日本。心理状態や人格が数値化できるようになったこの時代では、その数値化機能を「シビュラシステム」、数値の値を「PSYCHO-PASS（サイコパス）」と呼び、シビュラシステムにデータ管理された生活を送っていました。人々はその値に基づいて職業を決め、悩みのない生活を送っていたのです。

　常守朱（つねもり・あかね／CV：花澤香菜）はさまざまな職業に適性があったものの、「自分にしかできない生き方」を求めて公安局に就職。刑事課一係に配属された朱は、犯罪に関する数値「犯罪計数」を手掛かりに、日々凄惨な事件に立ち向かうことに。配属初日、現場にかり出された朱は被害者の女性を助けますが、恐怖と混乱で女性の犯罪計数は上がっていて――？

「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズは、「攻殻機動隊」シリーズや「進撃の巨人」シリーズを手掛けたアニメ制作会社「Production I.G」によるオリジナルアニメです。脚本は『Fate/Zero』や『魔法少女まどか☆マギカ』を手掛けた虚淵玄氏が担当。現在第3期まで制作されており、映画化もたびたび行われた人気作品です。

　槙島聖護（まきしま・しょうご／CV：櫻井孝宏）は、数々の犯罪の裏で暗躍する謎多き男です。作中では、実在する書籍を読んでいたり、哲学的なセリフを残したりと教養の深さを示しつつ、肉弾戦でも複数人にひとりで勝つほどの強さを見せています。

　数々の犯罪を裏で導く頭の良さはもちろん、素手でサイボーグの義体をめった打ちにしたり、刑事課の執行官・狡噛慎也（こうがみ・しんや／CV：関智一）を一対一の勝負で圧倒したりと、身体能力も高い槙島。その凶悪さの反面、規定値を超える犯罪係数の計測がされない「免罪体質者」であることも、執行対象にならないという意味ではかなりの強さを持っていると言えます。

　そのうえ、かなりの美少年でほぼ毎回服装も変わるという、見た目までもが最強な槙島。世間とかけ離れた思想を持っていても、自分の信念を曲げない強い意思を持ち続けていることも、彼の強さと言えるかもしれません。この作品は、「dアニメストア」「Netflix」「U-NEXT」などで見ることができます。

＊　＊　＊

　作品の世界観にのっとり、それぞれの強さを誇る「最強キャラ」たち。時に見せる弱点や人間らしさもあいまって、その人気も「最強レベル」といえるかもしれません。知らないキャラがいた方は、ぜひ本編でその強さをご確認ください。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

（新美友那）