知ってる? CM・タイアップで活躍した「マイナーウルトラマン」3選
マグミクス / 2022年5月2日 18時10分
![知ってる? CM・タイアップで活躍した「マイナーウルトラマン」3選](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_89275_0-small.jpg)
■タイアップならではの異色ウルトラマンの数々…
「ウルトラマン」といえば、国内外で多くのファンを持つ人気キャラクター。
近年CMなどに出演する際には、キャラクターイメージを損なわないよう、細心の注意が払われているようで、代わりに「怪獣」や「宇宙人」が活用されることが多いようです。
しかし、かつてはCMや企業タイアップにウルトラマンが登場し、コメディやギャグ的な役割を演じた時代もありました。今回はCM・タイアップで活躍したウルトラマンを振り返ります。
●コメディ・タイアップウルトラマンの代表、ゼアス!
企業タイアップのウルトラマンといえば『ウルトラマンゼアス』を思い浮かべる人も多いでしょう。ガソリンスタンドでお馴染み「出光興産」とのタイアップで生まれたウルトラマンで、1996年『ウルトラマンゼアス』と1997年『ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影』の劇場版が制作されました。
TVシリーズが『ウルトラマン80』で途絶えた後、『ウルトラマンUSA』『ウルトラマンG』『ウルトラマンパワード』といった海外版、もしくはマンガや書籍、レンタルビデオなどでしか「ウルトラマン」に出会えない時代が続くなか、登場したゼアスに、ウルトラマンに飢えた子供たちは大歓迎でした。ウルトラマンが過去の存在になるかもしれないというなかで、完全新作として登場したのがゼアスだったのです。しかも、当時大人気の「とんねるず」と共演して。
コメディ色の強い作品で、超宇宙防衛機構「Mydo(マイド)」は、ガソリンスタンドの地下にあり、とんねるずの石橋貴明と木梨憲武がその隊長と副隊長を演じていました。主人公のMydoの隊員・朝日勝人を演じたのは、なんと当時のとんねるずのマネージャー・関口正晴氏。素人っぽい演技が、逆に不器用な朝日隊員には不思議とハマっていました。
朝日隊員が変身するのが、Z95星雲「ピカリの国」のウルトラマン「ゼアス」。真っ赤な顔が特徴です。電動歯ブラシ型の変身アイテム「ピカリブラッシャー」で歯を磨くことで、ゼアスに変身するのです。
1996年の3月に封切られた『ゼアス』第1作は反響を呼び、その半年後には、満を持して完全新作のTVシリーズ『ウルトラマンティガ』が始まりました。泥にまみれながらも、ウルトラマンを盛り上げ、復活の狼煙(のろし)を上げたゼアスは、その後のウルトラマン復活の立役者のひとりといっても過言ではありません。
ちなみに『ゼアス』の約10年後の2007年、再び出光とタイアップしたのが『ウルトラ出光人』(ウルトラマンHOTTO、MOTTO、KITTO)。ゼアスと同郷のウルトラマンですが、その後の活躍の場には恵まれていません。
■まだまだいる、マイナーウルトラマンたち…
『ウルトラマンナイス』主題歌CDのジャケット画像(?EMIミュージック・ジャパン)
● 変身時間最短のウルトラマン? 『ウルトラマンナイス』
「ウルトラマンナイス」は、1999年の『ウルトラマンティガ』再放送時に、コマーシャルとして流されていた、バンダイの玩具CMを兼ねたミニドラマ(インフォマーシャル)で登場したウルトラマンです。
『ナイス』が登場した1999年10月は、『ティガ』『ウルトラマンダイナ』『ウルトラマンガイア』の平成三部作が終了した直後。次の『コスモス』の放送開始は2001年ですから2年の間があります。その間にウルトラマンの光を絶やさず、次につなぐために、『ティガ』の単なる再放送に終わらず、「ウルトラマンは終わらない」というライブ感を持って放送されたのがこのミニドラマでした。
「ナイス」は、M78星雲の「TOY1番星」出身で、左右非対称で左胸にカラータイマーが特徴。ナイスに変身するのは、夢星家の父親・夢星銀河。夢星家は実は防衛チームGOKAZOKU隊であり、銀河は婿養子の「お父さんウルトラマン」でした。
腕時計型の通信機「ナイスドリーマー」のなかにある「シークレットチョコ」を食べて変身、「パパパパパンチ」「キキキック」、首を傾げて撃つ「ベリーナイス光線」などの必殺技で、地球征服を狙うザゴン星人らと戦いましたが、必ずCM時間1分以内で倒さなければいけないため、尺の上では最短のウルトラマンといえるかもしれません。
ナイスはゼアスとコンビを組み、各地のイベントでは「ウルトラ漫才」を披露しているので、ファンにはお馴染みのキャラクター。親指を起てる「サムズアップ」の決めポーズや、ポジティブな名前も相まり「タレント」としては現役バリバリなのです。
●小学生のウルトラマン! 『ウルトラマンボーイ』
ナイスと似たような立ち位置の「ミニ番組出身」のウルトラマンがもうひとりいます。2003年から2004年にかけて、早朝に放送されていた5分番組『ウルトラマンボーイのウルころ』に登場した「ウルトラマンナイス」です。
ナイスは、M78星雲・光の国の小学生。夢は宇宙警備隊に入ることで、「ウルトラコロセウム」でウルトラヒーローの勉強をしているという設定です。
その特徴はなんといっても、メインの視聴者層と同じく「子ども」のウルトラマンであること。登場する番組『ウルころ』は厳密にいうと、ゼアスやナイスのようなCM・タイアップではなく、過去のウルトラマンの活躍をおさらいする『ウルトラマン列伝』『ウルトラマンクロニクル』に近い番組。新作は作れなくても空白期間を作らないという戦略は現在まで続いています。
しばらく目立った活躍はありませんでしたが、なんとこのボーイが、ゼアス、ナイスとともに新作『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』(2022年4月28日公開)に登場し、バトルを繰り広げることが明らかになり、ファンを驚喜させることになりました。
昨今の円谷プロは、「えっ!? こんなキャラを拾うの!?」という意外なキャラクターの再登場がありますから、ウルトラ出光人や、ボーイと仲良しの「ウルトラマンピクト」などの超マイナーなキャラクターの再登場もあるかもしれませんね。
(やましなミミッチ)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
『ウルトラマンアーク』戸塚有輝と水谷果穂が子どもたちの声援に感激!- 『ウルサマ2024』の見どころを空想特撮ライターがレポート
マイナビニュース / 2024年7月21日 7時10分
-
戸塚有輝&金田昇、同世代コンビで臨む『ウルトラマンアーク』「覚悟をもって撮影に」
マイナビニュース / 2024年7月18日 18時30分
-
7月10日(水) 「ウルトラマン」の日に、地球を守る永遠のヒーロー「ウルトラマン」とFREAK’S STOREのスペシャルアイテムが発売!
PR TIMES / 2024年7月3日 15時45分
-
『Ultraman: Rising』に「ウルトラマンティガ」の影響あり!日本でキャストとも対面、監督コンビが明かす
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月29日 9時30分
-
『超時空の大決戦』キングオブモンスが圧倒的なボリューム感と緻密な造形そのままにS.H.Figuartsに登場
マイナビニュース / 2024年6月25日 20時30分
ランキング
-
1山口達也さんのイケメン長男 所属グループが活動休止「手に負えない状況…辞めるしかなくなってしまった」
スポニチアネックス / 2024年7月23日 12時42分
-
2「別に46歳に見えていいじゃん!」釈由美子、ネット記事の見出しへの“違和感”を明かす
女子SPA! / 2024年7月23日 8時46分
-
3スマイル社の調査で判明した性加害の「犯人」を放置…東山紀之社長はいつになったら動くのか
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月22日 10時58分
-
4《神田正輝、旅サラダ卒業後の“第2の人生”》語っていた「小さな山小屋をやったら楽しい」山男プラン
NEWSポストセブン / 2024年7月23日 11時15分
-
5井上咲楽「27時間テレビ」100kmマラソンをリタイア…TV局が止められない"美談"へのこだわり プロでも重度熱中症に
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月23日 9時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)