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『シャーマンキング』アニメ続編が製作決定、押さえておきたい関連作と壮大な戦いの序章

マグミクス / 2022年5月15日 12時30分

『シャーマンキング』アニメ続編が製作決定、押さえておきたい関連作と壮大な戦いの序章

■続編・関連作が同時に展開中。エピソードの焦点は?

 2022年4月21日まで全52話を駆け抜けたTVアニメ『シャーマンキング』。続編製作についても発表され詳細が待たれます! 今回はその続編やスピンオフ作品について情報を整理します。

 歴史のある作品は、新しいファンの方にとって「どの順番で、何を知ればいいのか?」が分かりづらく、作品を薦めたいファンの方も説明しづらい悩みを抱えますが、今回の情報が少しでもお役に立てばと思います! なお多少のネタバレはご容赦ください。

 先月までTVアニメで放送されていた『シャーマンキング』は、ハオとの戦いから7年後、麻倉葉の息子・花が6歳の未来を描いて終わっています。この原作が『SHAMAN KING KC完結版』(講談社、全35巻)です。本作には設定を補完するおまけマンガが多数収録されていますが、特に重要なのは「麻葉童子(マッパどうじ)」(27巻収録)でしょう。アニメでは回想のみだった幼少期の麻倉葉王と鬼の乙破千代(おはちよ)の物語です。ハオが人の心を読めるようになるきっかけが描かれています。

 また「紙の書籍版だけの特典」として、35巻には「DAY AFTER MAIZE」(デイ アフター トウモロコシ)という書き下ろし付録があります。文章と新作イラストで構成された40ページ以上の内容で、ハオとの戦いから14年後、2014年時点のキャラクターたちの情報が描かれています。現時点では最新の公式資料です。実は筆者も原稿制作に関わっています。

 ところで、なぜ2014年なのかと言うと、2000年にハオがシャーマンキングとなった14年後、麻倉花が当時の葉と同じ年頃になった時代だからです。この時「歴代のシャーマンキングがハオの資質に異議を唱える」事態が発生します。

 作品の世界観では、「シャーマンキング≒神」なので、直接やり合えば巨大な力の衝突で簡単に地球が消滅してしまいます。そこでこういう場合には各キングが代表を出して代理戦争をするシステムになっているのですが、これを「フラワー オブ メイズ(FLOWER OF MAIZE)」といい、「トウモロコシの花」と訳します。「メイズ」は「迷路(MAZE)」ではありません。そして現在展開されている関連作品は、基本的にこのためのチーム集めの過程を描いています。

■「主軸となる最新作+脇を固める作品群」の関係

アニメ『シャーマンキング』最終回の放送後に流された、続編製作決定のスポット映像 (C)武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京

 続編の主軸となっているのが『SHAMAN KING FLOWERS』(講談社、全6巻)と最新作『SHAMAN KING THE SUPER STAR』(同、5巻まで刊行中)です。『FLOWERS』が掲載誌の都合で未完となったため、新連載として始まった『THE SUPER STAR』は直接の続編でありながらもリブートに近い描き方をしています。ちなみにアニメの続編告知のPVでは『FLOWERS』の冒頭が描かれていました。

 この2作品ではチーム・ハオのメンバー集めが描かれており、ニューヒーローたちはもちろん、成長したお馴染みのシャーマンも登場します。しかし全員が協力するわけではなく、敵対の可能性すらある……という点に先の読めない驚きがあり、設定の新しい解釈なども含めて先がとても楽しみです!

 この脇を固めるのが、スピンオフ作品の『SHAMAN KING レッドクリムゾン』(講談社、全4巻)と『SHAMAN KING マルコス』(同、4巻まで刊行中)です。『レッドクリムゾン』は道家と東(ドン)一族の戦いが描かれています。

 東一族は太古の昔、民を扇動して道家を闇に追放した勢力で、道蓮(タオ・レン)が当主となって表舞台に出て来た現代に再び立ちはだかりました。ところがその彼らは先代シャーマンキング・ヤービスの陣営だったという内容です。『マルコス』はそれと同時期のX-LAWSと別のヤービス陣営との戦いが描かれています。アニメでも描かれたマルコとハオ、そしてラキストとの因縁をより掘り下げた内容で、初めて明かされる秘密もあります。

 このヤービスを描いた作品は、『SHAMAN KING -ZERO-』(講談社、全2巻)の2巻に収録されています。『ZERO』は短編集で、1巻には2021年の夏に出雲で行われた原画展「ゴーイング出雲」でも盛大に取り上げられた麻倉葉の出雲時代の話や、ホロホロとダム子の物語を詳しく掘り下げた話などが収録されています。2巻にはヤービスの話の他、「麻葉童子」の続きやガンダーラのリーダー・サティの過去話……原作者・武井宏之先生の別作品『仏ゾーン』との関連などが収録されており、さまざまな情報を補完できる作品です。

 さて歴代キングのチーム集めといっても、現状はヤービスの存在が大きく扱われています。それは作者・武井先生が現代社会に抱く、ある強い思いの現れなのですが……それが何なのかは皆さんご自身で感じてみてください。

 それでは今回はこの辺で! 次回もよろしくお願いします!

●タシロハヤト 
美少女ゲームブランド「age(アージュ)」の創立メンバーで、長らくシナリオ、演出、監督等を務める。代表作は「君が望む永遠」シリーズ、「マブラヴ」シリーズ。現在はフリーで活動中。『シャーマンキング』の作者、武井宏之氏と旧知の関係である縁から、同作の20周年企画に参加している。

(タシロハヤト)

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