1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. アニメ・コミック

夏に見たいループものアニメ4選 青春の尊さ、切なさが味わえる名作 ホラー要素もある?

マグミクス / 2022年7月4日 15時10分

夏に見たいループものアニメ4選 青春の尊さ、切なさが味わえる名作 ホラー要素もある?

■同じ夏を繰り返す……魅力的なループものアニメ

 SF、ファンタジー作品で人気を集めるジャンルのひとつに「ループもの」があります。小説『時をかける少女』や、ライトノベル『All You Need Is Kill』、映画『サマータイムマシンブルース』など、古くから現代までさまざまなメディアで創作されてきました。

 前述の『サマータイムマシンブルース』のように夏を舞台にした作品は、青い空や眩しい太陽、茹だるような暑さがイメージしやすく、夏休みにお祭り、海やプールなどイベントも想像しやすいからか、青春ものに多用されます。懐かしさを感じるとともに寂しさや物悲しさもあり、「ひと夏の○○」という表現があるほど過ぎ去ってしまう切ない特別感があります。今回はそんな、夏を繰り返す魅力的なループものアニメを4作品ご紹介します。

●『時をかける少女』

 細田守監督の『時をかける少女』は、筒井康隆さんの同名小説を原作としたアニメ映画です。原作は何度も映像化されていますが、本作はまさしく「青春」がテーマになっています。ひょんなことから過去へ飛べるタイムリープの力を手に入れた女子高生の真琴が、その力を使って楽しく夏を過ごそうとするところから、過去をやり直していくうちに大切なものに気づいていく様子を描きます。

 青い空、白い雲、夕暮れなど、夏らしさを感じる風景が美しく、それらを背景に描かれる真琴たちの等身大の毎日が眩しいです。感情描写も細やかに紡がれていて、まさに「ひと夏の青春」のきらめきを感じるような作品になっています。何度も繰り返したからこそ切なくて、やりきれない……それでもそっと心に抱えていたい、忘れられない夏がここにあります。

●『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』

『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』ビジュアル (C)1984 東宝 (C)高橋留美子/小学館

 高橋留美子さん原作のアニメ『うる星やつら』の劇場版第2弾である『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』は、ループものアニメの先駆けと言われている作品です。押井守監督の代表作のひとつでもある本作は、諸星あたるたちが通う友引高校の文化祭前日がなぜか繰り返されていく様子をミステリータッチで描きます。

 最初は誰も気付いていなかったところから同じ日をループしていることがわかっていき、その理由が徐々に明かされていきますが、廃墟と化した友引町は若者たちにとっては楽園のようでした。大きな池となった友引高校跡はまるでプールのように扱われていて、そこでそれぞれに過ごすキャラクターたちの姿に、まるで終わらない夏休みのようだと思わされます。夏休みが終わらなければいいのに……と願った覚えのある人には、特に刺さるのではないでしょうか。文化祭前日が舞台なので、季節自体は秋ですが、見ていると「夏」を感じてしまう作品です。

■同じ夏を繰り返す……魅力的なループものアニメ

●『STEINS;GATE』

『STEINS;GATE』キービジュアル (C)2011 5pb./Nitroplus 未来ガジェット研究所

 同名ゲームを原作としたアニメ『STEINS;GATE』。2010年夏の秋葉原を舞台に、厨二病の大学生・岡部倫太郎とその仲間たちが、偶然にも過去へとメールを送ることができる「タイムマシン」を創り出してしまったところから始まるSF作品です。

 あの時ああしていたら、こうしていたら……と考えるのは日常のなかでもあることだと思いますが、本作では実際に悲劇的な展開を避けるため、何度も過去にトライする様子が痛々しく描かれます。うだるような夏の暑さ、じりじりと身を焦がすような日射し、陽炎揺れる秋葉原のビル街が、どうにもならない閉塞感をじっとりと感じさせます。ただ、その重たい空気があるからこそ、ループを抜け出した時のカタルシスを思い切り感じることができる作品です。

●『サマータイムレンダ』

『サマータイムレンダ』キービジュアル (C)2022 田中靖則/集英社・サマータイムレンダ製作委員会

 田中靖規さん原作のアニメ『サマータイムレンダ』は、2022年4月から放送中の作品です。幼馴染の死をきっかけに故郷である離島に帰省した主人公・網代慎平が、島に言い伝えとして残っている「影」という存在にまつわる謎に巻き込まれていく姿を描きます。

 ループするためのトリガーとなるものは作品の数だけ存在していると言っても過言ではありませんが、本作はいわゆる「死に戻り」系の作品。主人公が死ぬと時間が戻る設定になっていて、ループする目的や意思がハッキリとしていく様子も面白いです。土着の民俗信仰が要素のひとつになっていることから日本独特の雰囲気がマッチしていて、夏の湿気を含んだ生ぬるい風がじんわりと纏わりつくような、嫌な気配を感じさせます。ミステリーとジャパニーズホラーとSFとアクションと恋愛と……盛りだくさんな内容です。

(椎崎麗)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください