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『シン・ウルトラマン』の『空想科学読本』へのアンサーが話題に【ネタバレ注意】

マグミクス / 2022年5月17日 15時10分

『シン・ウルトラマン』の『空想科学読本』へのアンサーが話題に【ネタバレ注意】

■「中の人」も危惧(?)するほどの傑作ぶり

※この記事の本文には、公開中の『シン・ウルトラマン』のネタバレになる要素が含まれていますのでご注意下さい。

 2022年5月13日についに公開された『シン・ウルトラマン』。公開3日間の時点で興行収入は約10億円。観客動員数も64万人を超えており、大ヒットとなっています。

 SNSでは今現在も感想が間断なく呟かれていますが、「空想科学読本を思い出した」「もしや空想科学読本が公式に反映された?」と、『空想科学読本』(著:柳田理科雄)と関連づけたつぶやきがよく見られます。ご存知のとおり「空想科学読本」シリーズは、特撮番組やマンガ、アニメの描写がどれだけ科学的に正しいかを検証したベストセラーです。「『ウルトラマン』には詳しくないけど『空想科学読本』は読んでいて、連想して楽しめた」といった感想の方もいました。

 かつて同書は『ウルトラマン』やその後のシリーズ作品に対してある意味、残酷なまでに科学のメスを入れています。そんな『空想科学読本』に対し『シン・ウルトラマン』がどこまで意識して作られたのかは定かではありませんが、同作は「完璧」とも言えるアンサーを提示したのです。

 顕著な一例を挙げるとすれば、やはり『ウルトラマン』の最終回に登場し、ウルトラマンを倒した宇宙恐竜ゼットンの「火球」でしょう。公式設定ではありませんでした(『怪獣解剖図鑑』を書いた大伴昌司氏が考案)が、「1兆度」の火球を吐くと説明されていました。果たして1兆度とは、どれほどのものなのか。柳田理科雄先生の解説によれば、それは「太陽系が蒸発する威力(太陽が放つエネルギーの470兆倍)」とのこと。

 もともとは児童向け怪獣図鑑に書かれた設定でしたが、これがひとたび『シン・ウルトラマン』の製作陣の手にかかったら……まさに「完璧なアンサー」がそこにありました。リアルに1兆度の火球を放つゼットンがオリジナルに比べどのような姿になったのか、それはぜひ劇場でご覧ください。

 また、身長40メートルに対して「重すぎる」と指摘されることが多いウルトラマンの体重(3万5千トン)に関する修正や、着地時の衝撃描写、スペシウム光線が放たれた後の破壊力や大気がプラズマ化している描写、怪獣(作中では「禍威獣」)の「死体処理」、ウルトラマンの飛び方に関しても、『空想科学読本』を連想したという感想がありました。読み返したくなった方も多いのではないでしょうか。

 ちなみに『空想科学読本』の企画者であり「空想科学研究所 所長」の近藤隆史さんは、自身のTwitterで次のようなコメントを発表しています。

「『シン・ウルトラマン』たいへん面白かった。ウルトラマンがかっこいい。登場人物がときどき『空想科学読本』みたいなことを言うんだけど、劇中の人々に指摘されると『空想科学読本』の存在意義がなくなるから、「あんまり言わないでー」と思って観ていました。笑。でも、そういうのも含めて傑作だ。」

 科学愛と特撮愛が融合した結果……、とんでもない作品が生まれたようです。ちなみに、「空想科学研究所」は公式YouTubeも運営しており、ウルトラシリーズに関して数々の検証をしているので、このタイミングで見てみると面白いかもしれません。

(片野)

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