「私はダメ人間」マイナス思考で生きづらかった作者が、考え方を変えた方法とは?
マグミクス / 2022年5月27日 11時10分
■自分のネガティブな感情を整理すると?「私も同じ」「参考になる」
あい茶さん(@jyudenkireta)は10代、20代の頃、ネガティブな性格でマイナス思考が止まらないことに悩んでいました。人前では明るくふるまっていますが、ひとりになると自分を責めたり、悪いことばかり考えてしまうのです。「このままではうつになる」と感じ、考え方を治そうと決意したあい茶さんは、クリニックで「認知行動療法」を受けることに……。
あい茶さんの実録マンガ『マイナス思考が酷かった私がカウンセリングで教えてもらった、辛い気持ちを止める方法』がTwitterで公開されました。日常的にネガティブだったあい茶さんが、カウンセリングで考え方を変えていく様子が具体的に描かれています。
読者からは「私もマイナス思考なので共感した」「全く同じ」「私もこんな時期があった」「素敵な先生と出会えてよかったですね」「参考になった」「深く考えないように生きたいと思った」などの声があがり、Twitter投稿は4万いいねを超える反響がありました。
作者のあい茶さんに、お話を聞きました。
ーー今回のエピソードは2年前に投稿された作品の再掲ですが、マンガに描こうと思ったきっかけと、今回再掲しようと思ったきっかけを教えて下さい。
私もそうだったのですが、精神科・心療内科への通院経験を話すと、周りから「メンヘラ」と言われたり、悪く思われるのではないかと、言いにくい人も多いのではないでしょうか。なので余計に自分だけがつらいのでは……と孤独を感じてしまいます。もっと気軽に人に話せたり、カウンセリングに行けるようになるといいな、という気持ちで、自分の体験を話してみようと思いました。
当時もたくさん反応をいただいたのですが、2年経ってもずっとポツポツと反応をいただき続けており、「マイナス思考」や「つらい気持ちを止める方法」などで検索して読んで下さった方も多いのではないかなと感じ、再掲しました。
ーー「事実と主観を分けて考える」ということを普段なかなか意識しないですが、これをもとに認知行動療法を受けられての感想を改めて教えて下さい。
もちろん私も完璧にできているわけではないですし、感情的になってしまう時もあります。でも、それはきっとほとんどの人が同じだと思います。なので、対人関係で誰かに何か嫌なことを言われた時に「相手が言っていることが全て事実だとは限らない」、自分や他人を責めたくなった時に「でも自分の思い込みかもしれない」などとひと呼吸おくことができるようになりました。
感じたことに対して「そうかもしれないし、そうではないかもしれない」と、すぐに結論を出さずに曖昧にしておけるだけでも、だいぶ生きやすくなる気がしています。
事実と主観を一緒に考えていたのが問題だった?(あい茶さん提供)
ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声があれば教えて下さい。
「これは自分かと思った」「今まさにこれで苦しかった」「自分だけじゃなかったんだとほっとした」というような声がたくさんあり、今まさにつらい思いをされている方がたくさんいるんだなと。もちろん理由は人それぞれで、私の体験が全ての人に当てはまるわけではないですが、選択肢のひとつとして、参考になれば幸いです。
ーー現在は、マンガを描かれた時と比べて、思考の仕方は変化しましたか?
マンガのなかで、通行人にわざとぶつかられた時に、「相手も理由があったのかも」と考えているシーンがありますが、嫌なことをされたときは我慢せずに「それ嫌です」「やめて下さい」と表明することも大切だと思うようになりました。育児を経験することで、「子供には嫌なことがあったら嫌って言ってほしいな」と思うようになったことがきっかけです。
ただ、嫌だと思った自分の気持ちを否定する必要はないですし、ケースにもよりますが、最初から相手が悪人であると決めつけるのではなく、相手にも事情があるのかもしれないと考える気持ちの余裕を持つことができたら、さらに生きやすくなるのかもしれません。自分のことで精いっぱいで人を思いやれず、誰かに迷惑をかけてしまうことって、大なり小なり誰にでもありえることなので……。
ーーTwitterで精力的にマンガを公開なさっています。創作するうえでの原動力になるものはありますか?
読んで下さった方からの感想が励みになっています。私は話し下手なのですが、マンガで誰かに自分の感じたことが伝わったなと思ったときはうれしいです。これからもいろんなマンガを描いていきますので、SNSをフォローしていただけたらうれしいです。
(マグミクス編集部)
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