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5月30日は『どうぶつの森』たぬきちの誕生日 善人?悪人?プレイヤーの評価が分かれる

マグミクス / 2022年5月30日 7時10分

5月30日は『どうぶつの森』たぬきちの誕生日 善人?悪人?プレイヤーの評価が分かれる

■「どう森」シリーズのイロハを教える水先案内人

 最新作『あつまれ どうぶつの森』(以下、あつ森)が全世界で約3800万本を売り上げた「どうぶつの森」(以下、どう森)シリーズには約400名近いキャラクターが登場します。なかでもプレイヤーがゲーム開始時より最もお世話になるのが「たぬきち」。彼はシリーズ最初期から20年以上にわたって出演を果たし、ある時は商店の主人、またある時は不動産会社の社長など、作品ごとにさまざまな活躍を見せています。

 この記事では、5月30日に誕生日を迎えたたぬきちをお祝いするべく、これまでの彼の活躍について振り返ります。

●商店経営から大事業の責任者へ

 たぬきちが初めて登場した作品は、2000年4月に発売された『どうぶつの森』(NINTENDO64)です。シリーズ当初はタヌキ商店の店主として登場。「〇〇だなも」という語尾が特徴的で眠たそうな目をしているものの、性格は真面目で愛想も良さげ。お客さん(プレイヤー)に対して常に丁寧な接客を心がけています。

 ほぼ無一文で引っ越してきた主人公(プレイヤー)に物件を紹介したり、「うちの店で簡単なアルバイトをしてみないか?」といった話を持ちかけたりと、ゲームの流れを教えるチュートリアルキャラクターの役割も担っていたたぬきち。ちなみに海外版の正式名称は「Tom Nook」で、タヌキが海外であまりなじみがないからか、モチーフもアライグマへ変更されています。

 一方でたぬきちは個人経営の商人だけでなく、プレイヤーに対して物件のローン返済を命じる貸主の顔も持ち合わせています。事実、プレイヤーが物件の購入費用を支払った場合でもたぬきちは「何かと便利だから」という理由で物件の増築を勧め、プレイヤーは半ば強制的にローン返済に取り組むことになるのです。こうした最序盤の出会い~ローン完済までの流れは「どう森」シリーズの様式美であり、たぬきちの商人魂がうかがえる象徴的な出来事と言えるでしょう。

 その経営手腕もなかなかのもので、小規模な商店からコンビニ→スーパー→デパート……という具合に事業を拡大。2012年発売の『とびだせ どうぶつの森』では自身のお店を弟子に託し、「たぬきハウジング」という不動産会社を設立しました。以降は商店経営からさっぱりと退き、不動産業や無人島開発などの方面へ大々的にシフト。若かりし頃に金銭面で大きなトラブルに巻き込まれたからなのか、現実を見据えた上で巧みに会社を経営しています。

●善人か悪人か? 20年以上愛される看板キャラ

 たぬきちは「どう森」シリーズにおいて特に評価が分かれるキャラクターと言っても過言ではありません。と言うのも、数々の行いによって彼は善人にも悪人にも見えるからです。

 例えばローン返済にまつわるエピソードはその代表例。初代『どうぶつの森』の時点でプレイヤーは数十万単位で借金を背負わねばならず、最新作『あつ森』のローン返済には500万以上の費用が必要となります。増築および改築は段階的に行われることが多く、「返済し終わってもまた多額の借金が待っている」という状況が目立つため、プレイヤーによってはたぬきちを「金融王」と評する方がいるかもしれません。

 しかし、たぬきちのローン返済には利子が存在せず、同時に期日もあいまい。ゆえに借金は背負わされても催促されることがないため、正直なところ、ゲーム中でローン返済が大きな精神的プレッシャーになることはそれほど考えられません。

 むしろ、たぬきちは普段から気さくで親しみやすく、閉店後もプレイヤーのニーズに応えてくれる(=売買に対応)広い心の持ち主。作品ごとにお使いごとや金銭面の試練を与えつつも、基本的には善人と言って良いでしょう。

 20年を越えて今なおシリーズ最前線で活躍する、たぬきち。今後も憎まれつつ、それでいて愛され続けるのは間違いありません。

(龍田優貴)

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