1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. 面白ネタ

2次元世界の漫画家キャラ4選 作者の「理想」か「現実」か 売れない苦労人も多い…

マグミクス / 2022年5月29日 15時10分

2次元世界の漫画家キャラ4選 作者の「理想」か「現実」か 売れない苦労人も多い…

■「売れっ子」「不人気」、どちらも魅力的な漫画家キャラ

 アニメやマンガに、架空の作品を手掛ける漫画家キャラが登場することはよくあります。そしてその多くがミステリアスでキテレツな魅力を持った人物として描かれ、実際に読者にも愛されています。この記事では漫画家そのものを題材にした作品(『バクマン。』など)以外の、強烈な漫画家キャラを紹介します。

●気づけばスピンオフの主人公『ジョジョの奇妙な冒険』の岸辺露伴先生

 数多の「漫画家キャラ」のなかでも『ジョジョの奇妙な冒険 第4部』(著:荒木飛呂彦)に登場する漫画家・岸辺露伴先生は熱狂的なファンが多数います。4部の舞台・杜王町に住む人気漫画家で、『ピンクダークの少年』という作品を「週刊少年ジャンプ」に連載中……という設定でした。

 当時20歳ながら売れっ子で、複雑な構図であろうと下書きなしで一気に描きあげる天才漫画家、そして漫画の題材のためなら手段を選ばない狂気の持ち主です。相手を「本」のようにして思考や経歴を読み取るスタンド「ヘブンズ・ドアー」を操ります。最初は主人公・東方仗助らと敵対し、激しいスタンドバトルを繰り広げたのちに敗北。しかし、その後も偏屈でどこかいじらしいキャラクターが読者に愛され、気づけば物語の中心的存在になります。

 さらに、彼を主人公にしたスピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』も大ヒット。高橋一生さん主演で製作された実写ドラマも話題を集めました。ちなみに、よく露伴先生は作者である荒木先生がモデル(似ているところは確かに多い)と言われていますが、実際のところは荒木先生にとってはこうありたいと思う「憧れの存在」とのことです。

●ひたすら編集部から軽んじられている不遇作家『ギャグマンガ日和』夢野カケラ先生

 漫画家キャラの多くは売れてなかったり、編集に振り回されっぱなしだったりするもので、その際たる例が『ギャグマンガ日和』(著:増田こうすけ)に登場する漫画家・夢野カケラ先生です。彼はとにかく編集部から軽んじられており、誤植も直してもらえず、定期的に登場するたびに編集より唐突に打ち切りが伝えられ、最終回は数ページしか与えられず、無駄に広げた風呂敷をたたんですべての帳尻を合わせるためのむなしい作業に躍起になります。

 夢野先生はこの「終わらせる」手腕だけは評価されており、編集部からは「3ページの貴公子」と呼ばれていました。代表作に『ソードマスターヤマト』『デーモンバンパイア』などがあり、後者は全話合わせて4ページ(初回3ページ+最終回1ページ)の作品に……。本人の実力の低さも原因ですが、もっとマシな出版社に持ち込んだ方がいいかもしれません。

■国民的アニメの漫画家先生たち

貧乏すぎるうすいさちよ先生が主人公の特別テレビコミック『おじゃる丸外伝野望の少女マンガ家うすいさちよ—NHKおじゃる丸』(日本放送出版協会)

●色の薄すぎる紅茶でおなじみ、貧乏少女漫画家『おじゃる丸』うすいさちよ先生

 現在も放送中のNHKアニメ『おじゃる丸』に登場する、少女漫画家・うすいさちよも強烈です。ファンシーなワンピースに、太い眉毛、そして「28歳独身」という妙にリアルな自己紹介と一緒に記憶している方も多いはず。本人は素敵な少女漫画を描こうしているのですが、かわいく描いたつもりでもなぜかすべてホラータッチになってしまうため、落選ばかりの日々を送っています。

 また、金欠のためティーバッグを何度も干して使っており、家はつるしたティーバッグが並んでいました。なお使用回数と飲むタイミングは本人のなかで決まっており、お客さんには1回しか使っていないものを、一日の終わりには7回使ったものを飲むのです。彼女が少女マンガで成功し、夢であるお城のような家に住む日は来るのでしょうか。

●『ドラえもん』のジャイ子(クリスチーネ剛田先生)とフニャコフニャ夫先生

 国民的アニメ『ドラえもん』(原作:藤子・F・不二雄)にも、おなじみの漫画家キャラが2名登場します。ひとりはジャイアンの妹のジャイ子。初期は粗暴で兄そっくりの少女でしたが、のちに「漫画家志望」という設定が追加されます。

 以降、クリスチーネ剛田というペンネームで『ショコラでトレビアン』『ペロペロキャンディキャンディ』、さらに剛田兄妹をモデルにしたと思われる『お兄ちゃん』などを描き上げます。時間が止まっているような『ドラえもん』の世界ですが、ジャイ子はしっかり成長していくのです。

 もうひとりは、『ドラえもん』以外のF先生作品にもたびたび登場するフニャコフニャ夫先生。のび太の近所に住んでいる漫画家で、いつも締め切りに追われている売れっ子です。代表作に『ライオン仮面』、さらに『ノラえもん』なんていうナンセンスギャグマンガも描いています。見た目は登場回によって異なりますが、基本的にはベレー帽にメガネにたらこ唇といったいでたちです。アニメで描かれるフニャ子先生は、どちらかといえばF先生よりA先生の方がイメージは近いかもしれません。

 ここまで紹介してきた漫画家キャラが果たして作者の「理想」なのか「現実の投影」なのか、はたまたその両方なのかはわかりませんが、多くは読者から、そしておそらくは作者からも愛されているキャラクターといえるでしょう。

(片野)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください