1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. アニメ・コミック

デザインは賛否両論…でも「仮面ライダーエグゼイド」が名作と呼ばれる3つの理由

マグミクス / 2022年6月23日 9時10分

写真

■ライダー史に記録を残した『エグゼイド』の3つの魅力

 仮面ライダー作品のなかでも「名作」との呼び声も高い2016年放送『仮面ライダーエグゼイド』が東映の公式YouTubeチャンネル「東映特撮YouTube Official」にて無料配信中です。本作のコンセプトは「医療とゲーム」。TV本編終了後もスピンオフ作品の公開が続くなど突出した人気を誇っていますが、その理由はライダー史に3つの革命を起こしたことでしょう。

※この記事の本文には、本編のネタバレになる要素が含まれていますのでご注意下さい。

●1:革命を起こしたビジュアル

 派手なデザインが特徴的な平成2期の中でも、エグゼイドはひと際異彩を放っています。本作の仮面ライダーは「ゲームキャラ」をモチーフとしており、一見するとライダーとは思えないデザインに仕上がっています。

 主人公のエグゼイドはアクションゲームをモチーフにしているため、蛍光色のスーツ、半袖短パンのデザイン、前代未聞の「瞳」と「髪」があるマスクなど、とにかくド派手。仮面ライダー=複眼という歴史的な系譜を打ち破った「瞳」と「髪」は、エグゼイドの強烈な個性として、どんなにパワーアップしても外さないことが意識されたそうです。

 さらに特筆すべきは、異彩を放つ2頭身スタイルのデザインです。本作において仮面ライダーにはゲームらしく「レベルアップ」要素も組み込まれています。レベルアップ=従来ライダーで言うところの新フォームという概念ですが、「レベル1」状態ではずんぐりむっくりした2頭身スタイル。エグゼイド以前にも「頭身が詰まった仮面ライダー」というアイデアは出ていたそうですが、なかなか実現が難しく、ゲームをテーマにした本作だからこそ採用できたのだそう。放送当時の初お披露目から賛否両論分かれるデザインですが、どちらにしてもエグゼイドのデザインが、ライダー史にブレイクスルーを起こしたのは紛れもない事実でしょう。

●2:特撮あるあるを克服したストーリー

 ファンにとりわけ評価されているのがストーリーです。人命に関わる医療ドラマが物語の枠組みを引っ張りながら、コンテニューできるゲーム要素を組み込むことで、主人公たちの命への向き合い方も見どころとなっています。

 そして数々の伏線が張られているなかでも、特撮ファン必見なのが初期フォーム「レベル1」の存在。特撮作品において、強敵ばかりが登場する物語後半では初期形態が役立たずになる…というのはあるあるパターンですが、本作では「レベル1」の再登場で大興奮できるのもポイントです。

 ライダーたちがより強い形態にレベルアップしていくなか、レベル1だけは「バグスターに感染した人間を分離させる」という固有の能力を持っており、これがラストで大活躍します。ちなみに、『エグゼイド』の脚本をひとりで担当した高橋悠也さんは、ラストの展開までは最初から考えていなかったそうですが、レベル1の存在意義を出すために当初からそういった能力を付与したと語っています。

●3:特撮史に残る「二大愛されキャラ」

『仮面ライダーエグゼイド』は、複数のライダーが登場する群像劇です。主人公の宝生永夢以外にも個性的なキャラクターがわんさか登場しますが、視聴者に異常に愛された「二大キャラ」を生み出しています。

 ひとりは嘘が得意な監察医として登場した九条貴利矢/仮面ライダーレーザー。軽薄な態度を取りつつも、徐々に熱い内面を見せ永夢の相棒となりますが、物語序盤、しかもクリスマス回で早すぎる退場……と思いきや、今度は敵役として復活を遂げるなど「まさか!」を連チャンするキャラクター。退場時には「貴利矢ロス」という言葉も誕生するほど愛されたキャラでした。

 そしてもうひとりが、大手ゲーム会社社長の檀黎斗(だん・くろと)。当初は正体を隠しつつも、実はバグスターウイルスを利用した究極のゲーム「仮面ライダークロニクル」完成を目論む悪役でしたが、後に製作陣も予想していなかったほどのネタキャラと化してしまいます。

 その他にも、エリート外科医の悲しい過去、一匹狼の無免許医が心を開いていく様子、闇堕ちするヒロイン……などなど、回を追うごとに目新しさがあります。

『仮面ライダーエグゼイド』の配信は10月1日まで毎週土曜10時から2話ずつ、各話1週間限定で無料で配信中。この機会に歴史的名作をチェックしてみてはいかがでしょうか。

(椎名治仁)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください