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安西先生は何を教えてる? 担当教科が気になる教師キャラたち 鬼塚が教える「社会」

マグミクス / 2022年6月23日 17時10分

安西先生は何を教えてる? 担当教科が気になる教師キャラたち 鬼塚が教える「社会」

■「先生」キャラは「担当教科」からも読み解ける!

 学園を舞台にしたアニメやマンガにおいて、「先生」は物語を牽引する非常に重要なキーパーソンとなります。時に主人公たちとぶつかり、時になめられ、軽んじられ、時に歴史に残る名セリフを残す……そんなフィクションには欠かせない先生たちですが、そもそも彼らは何の教師だったのでしょうか? 言われてみると即答できないあの先生たちの「担当教科」から、彼らのキャラクターを掘り下げます。

●グレートティーチャーが教えてくれたもの……『GTO』の鬼塚英吉

 最も教師らしくない教師を描きながら、今ではマンガ界の代表的な先生キャラとなった『GTO』(著:藤沢とおる)の主人公・鬼塚英吉。「Great Teacher Onizuka」を自認し、一癖も二癖もある東京吉祥学苑の生徒らに破天荒な教育を施し続けた彼ですが、そもそも何の教科を担当していたのでしょうか。

 実は鬼塚は「社会科」の教師でした。自分の履歴書すらまともに書けない鬼塚の授業は基本的にはやりたい放題で、オハコの怪談を披露したり、デビルマンのコスプレをしたりとふざけ倒してばかりでしたが、なるほどたまに「公民」と書かれた教科書を持っていました。

 あまり授業シーンのイメージがないとはいえ、どんな困難な局面であろうと決してあきらめず、バイクで宙を舞ったり、腹に銃弾を受けた状態で全国模試に臨んだりと、彼は間違いなく「社会」を教えてくれる教師でもあったのです。ちなみにヒロインの冬月あずさ先生は2012年ドラマ版と原作では国語教師ですが、1998年ドラマ版では英語教師に変更されています。

●『ROOKIES』の熱血教師・川藤幸一は何の教科を担当していた?

 実写ドラマ、映画も大ヒットした野球マンガ『ROOKIES』(著:森田まさのり)の主人公・川藤幸一は、二子玉川学園高校に赴任してきた熱血教師。彼が不良たちの巣窟・野球部の顧問となりその並々ならぬ情熱を武器に、安仁屋や若菜といったド級のヤンキーたちの心を動かし、甲子園を目指します。

「夢にときめけ! 明日にきらめけ!」とどこか面映ゆい言葉を信条とする彼の担当教科は、ずばり現代国語。井伏鱒二の『山椒魚』を授業で扱った際は、凄まじく下手なサンショウオの絵を黒板に描き、生徒から総ツッコミを受けました(この絵はのちにドラマ版でも完全再現されて話題を集めます)。新庄への「手って不思議だよな。握れば拳、開けば掌(たなごころ)。」などの名言のように、改めて読み直せば、川藤という人間がいかに言葉の力を信じているかが伝わってきます。

■安西先生は「顧問」ではない?

安西先生は出てくる?『THE FIRST SLAM DUNK』ビジュアル (C)I.T.PLANNING,INC. (C)2022 SLAM DUNK Film Partners

●『SLAM DUNK』の安西先生はそもそも「教員」なのか?

 マンガ史で最も尊敬されている「先生」のひとりは、『SLAM DUNK』(著:井上雄彦)の湘北高校バスケ部の名将・安西先生こと安西光義でしょう。カーネル・サンダースのような見た目や朴訥とした雰囲気とは裏腹に、鋭くも的確な助言で選手を導きます。

 さて、そんな安西先生ですが、今思えば教壇に立っている姿は描かれません。それもそのはずで、安西先生は「顧問の先生」ではないのです。では何者かといえば、「監督」でした。

 もともと全日本の選手だった安西先生は、のちに大学バスケ界隈において鬼監督として恐れられる存在となります。しかしながらこの時代に、目をかけていた選手・谷沢とのすれ違い、そして死を経験。以降、長らくバスケとは距離を置いていたのです。

 そんな彼がなぜ、弱小で公立の湘北高校バスケ部監督に就任したのか。これ関しては今なお議論がわかれるところですが、少なくとも授業を受け持ちながら放課後に部活に顔を出す、「顧問」というポジションではありません(鈴木先生という別の顧問が登場していました)。それでも「先生」と呼ばれているのは過去の実績、そしてその人徳がゆえでしょう。

 以上、3名の先生たちを「担当教科」からそれぞれ掘り下げてみましたが、なるほど鬼塚の「社会科」も川藤の「現代国語」も彼らの人となりを実によく表していますし、安西先生においては「教員」でなくとも、「先生」と呼ばれるだけの風格が備わっています。

 ちなみに、マンガならではのありえない教科として、アメフトマンガ『アイシールド21』に登場した強豪・神龍寺ナーガの監督・仙洞田寿人(せんどうだ・すみと)の担当科目「座禅」がありました。神龍寺という学校の雰囲気には合ってますが、これに関しては、「そんな科目は高校にいらない」と生徒たちから不評のようです。

 2022年度より小学校の「教科担任制」が本格導入されました。これにより担任の先生も「自分の専門教科」を持つことになります。これがアニメの『ドラえもん』(原作:藤子・F・不二雄)におけるのび太の先生や、『サザエさん』(原作:長谷川町子)のカツオやワカメの担任の描き方にどう影響を与えるのかも、注目したいところです。

(片野)

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