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意外と悩み多きマンガの不死身キャラ5選! 死ねないがゆえの悲哀や苦悩も

マグミクス / 2022年6月4日 18時10分

意外と悩み多きマンガの不死身キャラ5選! 死ねないがゆえの悲哀や苦悩も

■本当に羨ましい? 死ねない不死身キャラ

 何があっても死なない、死ねない「不死身」キャラクターが登場する作品は、ファンタジーからアクション、バトルなど、さまざまなジャンルにわたって存在します。この記事では、不死身だからこその悲哀や苦悩を抱えた不死身キャラを紹介します。

●火の鳥(の生き血を飲んだ人々)『火の鳥』

『火の鳥』は、「マンガの神様」手塚治虫先生が30年以上かけて描き続けた超大作です。卑弥呼の治める古代から、AIが世界を統治する未来までが描かれ、舞台は地球だけでなく、宇宙のかなたの星にまでおよびます。生命の本質や人間の愚かさ、愛などを描いた各編はそれぞれで完結していますが、全部でひとつの壮大なストーリーにもなっているのです。

 同作のキーとなる火の鳥は、炎をまとった鳥で、人類の行く末を見守り続ける不死鳥です。100年に一度、火の中に飛び込んで自らの身体を焼き再生することで永遠に生き続けており、未来を見通す能力やテレパシーで会話する能力も持っています。

 火の鳥は「その生き血を飲むと、不老不死になれる」と信じられている、作品の「狂言回し」で、時空を超えて生き続けてさまざまな時代に登場します。手塚先生は、そんな火の鳥の周りで起こる「いつの世も変わらぬ人間の生への執着、それに関連しておこるさまざまな欲望や葛藤」をテーマに、彼なりの人類の歴史を描いたのです。

●バン『七つの大罪』

 人気ファンタジーマンガ『七つの大罪』に登場する不死身の肉体を持つ「強欲の罪のバン」は、かつて王国転覆をはかったとされる伝説の逆賊「七つの大罪」のひとりで、左の脇腹に狐の印があります。元盗賊で2mを超える立派な体格をしており、不死身という特性を活かした魔力や肉弾戦による戦いが得意です。
 
 彼が不死身となったのは、ある女性がきっかけでした。妖精の国でエレインと出会い、互いに惹かれ合うようになったバンでしたが、ある日、妖精の国に現れた赤い魔神にボロボロにやられてしまいます。そして、瀕死のバンにエレインは「生命の泉」の水を与え、バンは不老不死の身体になったのです。

 バンの不死身の身体がもっとも活かされたのは、煉獄でメリオダスの心を探した時でした。不死身とはいえ、骨を焼かれ、体を凍らされる煉獄で苦痛と孤独に耐え、ついには煉獄に住む魔物たちを倒すほどの力も手に入れたのです。メリオダスの心も無事発見し、闘級アップしたばかりか、自身の力や体力を相手に与える「ギフト」という技も得ました。

■敵が不死身で、厳しさを増す戦い!

亜人が呼び出すことができる黒い幽霊が描かれた『亜人』1巻(講談社)

●永井圭・佐藤『亜人』

『亜人』の主人公の高校生、永井圭は、友達と下校中に交通事故に遭って死にますが、直後に生き返り、「亜人」であることが発覚しました。亜人は驚異的な再生能力を持ち、死んでもすぐ生き返る特異な体質をしています。生前に受けたケガなども一度死ぬことで元の状態に再生できますが、寿命があるため、「有限の不死身」と言えるでしょう。

 大勢の目の前で生き返った圭は、亜人の研究をする政府の機関や報奨金を狙う人たちから身を隠すため、逃避行を余儀なくされます。そんな圭を一度は助け、その後宿敵となるのが佐藤という亜人です。ゲームのように殺りくを繰り返す佐藤と、人間側についた圭との闘いは、不死身の亜人ならではの奇想天外なものでした。

 麻酔銃を撃ち込まれた時は体が動かなくなって捕まるのを阻止するために自殺したり、足の怪我を治すために自殺したりと、死による体の再生を利用します。道具なしに壁を登ったり、効率的にテロを続けるために自殺と再生を繰り返したりと、彼らの不死身ゆえの普通の人間とは大きく違う思考の戦い方も見どころです。

●戸愚呂兄『幽☆遊☆白書』

『幽☆遊☆白書』に登場した戸愚呂(とぐろ)兄弟は、元人間の妖怪兄弟です。長髪で背が低いほうが兄で、弟の肩に乗って移動します。身体を自由自在に変形させることができ、爪や指を伸ばすのはもちろん、硬質化させた鋭い手刀や全身から出す鋭利な針などによる攻撃もでき、驚異的な再生能力以外も厄介な不死身キャラです。また、彼の体を食べて取り込んだ相手を内側から乗っ取ることもでき、その際には相手の能力まで手に入れます。

 しかし、巻原の正体が戸愚呂兄だと気づいていた蔵馬に「邪念樹」という魔界植物を埋め込まれ、寄生されたまま、永遠に蔵馬の幻影と戦い続けるという生き地獄に落とされました。不死身ゆえに招いてしまった恐ろしすぎる結末です。

●鬼舞辻無惨『鬼滅の刃』

『鬼滅の刃』のラスボスである鬼の始祖・鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)は、太陽の光を克服し、「完璧な生物になる」ために、配下の鬼を増やし「青い彼岸花」を探していました。彼にとって重要なのは、「自分が太陽の下でも生きられるようになる」ことであり、運よく日光を克服できる鬼が誕生したら、その鬼を喰って取り込み自分がその能力を手に入れるつもりだったのです。

 最終決戦では、自分のことを「限りなく完璧に近い生き物」と称す無惨のすさまじい強さと生への執着を前に、鬼殺隊の隊士たちは満身創痍になりながらも戦いました。

 上記で取り上げた以外にも、再生能力を持つ兄妹の悲運を描いた『ファイアパンチ』(著・藤本タツキ)、両親の敵討ちを誓う少女と不死身の武士の旅を描いた『無限の住人』(著・沙村広明)、不死身の強敵が登場する『ベルセルク』(著・三浦建太郎)、永遠に宇宙をさまようカーズ様が有名な『ジョジョの奇妙な冒険』(著・荒木飛呂彦)など、不死身キャラが登場する作品は数多くあります。あなたのお好みの「不死身キャラ」は誰ですか?

(山田晃子)

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