原作とは違う展開が楽しめる人気作のゲーム化3選！和解・救済ルートはファン必見！

■原作では見られないレア展開がたくさん！

　大ヒットアニメやマンガが原作のゲームのなかには、原作には見られない驚きの展開が楽しめるものもあります。たとえば『スーパーロボット大戦』シリーズでは本編で死んでしまうキャラクターが生存、また主人公機へライバルキャラクターを搭乗させることも可能でした。

　今回は、そんな驚きの展開が味わえるアニメ、マンガのゲーム化タイトルを紹介します。

●親子の和解を描いたifルートに感動！『新世紀エヴァンゲリオン2』

　日本のアニメ史に残る名作であり、2021年に公開された『シン・エヴァンゲリオン劇場版』でついに完結した「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズ。実はオリジナルのヒロインが登場し、ゲームでしか見られない展開を迎えるゲームタイトルが、複数発売されていました。

　なかでも2003年にPS2用ゲームとして発売された『新世紀エヴァンゲリオン2』では、親子でありながらすれ違ったままだった主人公・シンジとゲンドウが和解するエンディングが高く評価されています。

『新世紀エヴァンゲリオン2』は、プレイヤーが登場キャラクターのひとりを操作し、他キャラクターと会話や食事を通して交流を深めていくシミュレーションゲームです。シンジがゲンドウと親密な関係になると、休日にふたりで釣りに行く……といった展開を迎えます。シンジが作った弁当をふたりで食べ、語り合う姿は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を観た後では特別なものに感じるでしょう。

●過酷な運命を辿るキャラクターを救済できる？『魔法少女まどか☆マギカポータブル』

　かわいらしいキャラクターデザインからは想像もつかない、過酷で壮絶な展開で知られるアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の初ゲーム化作品が『魔法少女まどか☆マギカポータブル』です。

　プレイヤーは少女と契約することで魔法少女になる力を与える謎の生き物・キュゥべえを操作し、5人の魔法少女たちとコミュニケーションを取りながらストーリーを進めていきます。プレイの内容によって魔法少女のソウルジェムを濁らせて魔女にすることも、特定のステータスを調節して魔女になることを防ぐこともできるため、本編で魔女になってしまったキャラを救済するルートも存在します。

　ゲームで初めて過去が明らかになったキャラもいるほか、本編にはなかった新たなアニメパートも観られるなど、ファンにとって見逃せない要素が多いゲームです。

●ゲームが原作マンガの伏線になった？『東京喰種トーキョーグール JAIL』

　二度の実写映画化、アニメも人気のマンガ『東京喰種』のゲーム『東京喰種トーキョーグール JAIL』。ゲームオリジナルキャラクターの凛央（リオ）を操作しながら、原作マンガでおなじみのキャラクターたちと出会っていく作品です。

　リオは原作マンガの主人公・カネキたちと喫茶店「あんていく」で働きながら、凶悪な喰種「ジェイル」を追跡していきます。周回プレイを経てたどり着く真エンドでは、原作マンガでは死亡するはずだった複数のキャラクターが生存するという展開を迎えました。

　ちなみにリオは、原作第2部の『東京喰種トーキョーグール：re』にも別キャラクターとして登場します。別キャラクターの特徴がリオの特徴と似ていることから伏線となっており、原作マンガのなかで正体が確定したときは読者の間では大きな話題となりました。

　本編とは違うハッピーエンドを見られるだけでなく、原作がさらに楽しめるという意味でも、ぜひプレイしていただきたいゲームです。

（田中泉）