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魅惑の 「ビキニアーマー」 ゲーム4選 肌色か防御力、どちらを取るかジレンマも…

マグミクス / 2022年6月4日 6時10分

魅惑の 「ビキニアーマー」 ゲーム4選 肌色か防御力、どちらを取るかジレンマも…

■「ビキニアーマー」の知られざる原点とは?

 ゲームに限った話ではありませんが、ファンタジーを舞台とする作品のほとんどはフィクションです。史実や時代考証をうまく取り入れるケースもありますが、ファンタジーゆえに自由な発想力で楽しませてくれる作品も数多く存在します。

 ファンタジーの産物と言えば、「ビキニアーマー」もそのひとつ。これは、ビキニの水着部分に相当する箇所を防具で守り、その他は素肌を晒すという特徴的な鎧のデザインを指す言葉です。

 ビキニアーマーと一口に言っても、セパレートやワンピース型、ミニスカートを組み合わせたタイプなどもあり、その種類は意外と豊富。最近のゲームで見かけることは少なくなりましたが、今よりも描画の解像度が低かった時代は、荒いドット絵でも判別がつきやすい特徴的なデザインが好まれていたこともあり、[b]ビキニアーマーが登場するゲームは珍しくありませんでした。

 海外で発信され、国内では漫画やアニメ、PCゲームなどで活躍し始めたビキニアーマー。それがより多くの方に知られるようになったきっかけのひとつは、ファミコンソフトからの伝播でした。そこで今回は、ファミコン史のなかで活躍したビキニアーマーの代表作や、その原点へと迫ります。

●「ビキニアーマー戦士」で目覚めたファミコン少年多し…

 多くのファミコンユーザーは、1988年2月に発売された『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の「女戦士」を通して、ビキニアーマーの存在を知りました。鍛え上げられた四肢を持ちながら、それを覆う鎧は最小限。盾や兜はしっかり身につけている分、下腹部、二の腕、太ももの露出が目立ち、ついつい目が奪われます。

 ちなみにビキニアーマーは、その見た目から防御力は低いだろうという印象を受けやすく、時に頼りなく映る場合もありました。ですが『ドラクエIII』の女戦士は、引き締まった筋肉美を備えており、戦士としての信頼感も満点。強さと美しさを兼ね備えたその姿は、まさに理想的なビキニアーマーでした。

●ビキニアーマーの元祖? 1987年8月にファミコンへ上陸

『ドラクエIII』のビキニアーマーに魅せられたゲーム少年は多かったものの、ファミコン史におけるビキニアーマーの原点までの道のりには、まだいくつもの作品があります。1987年8月に登場したファミコンソフト『夢幻戦士ヴァリス』の存在も、決して外すことはできません。

女子高生の「麻生優子」がヴァリスの戦士となり、ミニスカなビキニアーマーに身を包んで戦いに挑むアクションゲーム『夢幻戦士ヴァリス』。当時のビキニアーマーはデフォルメが効いた描写が主流でしたが、優子のキャラクタービジュアルは等身が比較的高め。黎明期ながらこだわりを感じさせるドット絵として、一部のゲームファンから注目を集めました。

 なお、この『夢幻戦士ヴァリス』は一足先にパソコン版がリリースされ(1986年12月)、ファミコン版はその移植作に当たります。初出の古さから、優子はゲーム史全般におけるビキニアーマー戦士の代表格としてよく語られますが、ファミコン史に絞った場合、『夢幻戦士ヴァリス』は元祖ではありません。ここから、さらに時間を遡る作品へと迫っていきます。

■人気『アテナ』よりもさらにに古い作品が!

『アテナ』のビキニはアーマーなのか衣服なのか、諸説分かれる面も。画像は、ニンテンドースイッチ版『アーケードアーカイブス アテナ』(ハムスター)

●アーケード発のビキニ美少女も

 ファミコン版『夢幻戦士ヴァリス』に2ヶ月ほど先駆ける形でリリースされたのが、1987年6月発売の『アテナ』。タイトルと同じ名前の女性キャラクターが主人公を務めるアクションゲームで、王女・アテナが「帝王ダンテ」の打倒を目指して旅立ちます……が、そのゲーム内の目的よりも、パッケージのイラストやドット絵で描かれたビキニ姿が当時衝撃的でした。

『ドラクエIII』の女戦士は最初から最後まで、また『夢幻戦士ヴァリス』の優子は姿が切り替わった以降はずっとビキニ姿でしたが、この『アテナ』は少々方向性が異なっており、ゲームを開始するとドレスからビキニ戦士に一変。そして、プレイを進めると鎧に身を包むようになり、なんとビキニ姿が隠れてしまいます。

 ビキニ姿を堪能したい、でも鎧を身につけるとゲーム攻略が楽になる……どれくらいの少年たちが、この板挟みに苦しんだかは分かりませんが、なかなか罪なゲームのひとつと言えます。ちなみに本作も、まずアーケード版が先に出ており、その後ファミコンソフトになったという経緯があります。

●ファミコンのビキニアーマー史は、1986年まで遡る!

 知名度と影響度が大きかった『ドラクエIII』、ゲーム史におけるビキニアーマーの原点的な存在『幻戦士ヴァリス』、パッケージイラストも衝撃的だった『アテナ』などが1987年~1988年に登場し、ファミコンのビキニアーマー黎明期を盛り上げました。ですが1986年にも、華麗なビキニアーマー戦士を描いたファミコンソフトがありました。

 そのソフトの名は、『マドゥーラの翼』。戦士「ルシア」の戦いを綴った本作は、RPG的な要素も盛り込まれたアクションゲームで、上下にも広がるフィールドは探索要素もありました。

 敵の猛攻が続く厳しい冒険の最中、目の前にはいつでもビキニアーマーのルシアが。アーマーが剥がれたりする要素はないので、ゲームプレイ中は常にビキニ姿を拝める安心感がそこにあります。

 また、パッケージにはビキニアーマーなルシアのイラストが右側に大きく描かれており、この絵が目当てで手に取った方も少なくありません。今はごく普通にありますが、美少女がパッケージを飾るファミコンソフトは1986年だとかなり珍しく、惹かれる方が多いのも無理のない話です。そもそも、女性キャラが主人公のゲーム自体が貴重な時代でもありました。

 ゲーム史上のビキニアーマー代表格としては『夢幻戦士ヴァリス』がよく知られていますが、歴史的には『マドゥーラの翼』もかなりのもの。しかもファミコン史に限れば、約半年の差ですが先駆けています。

 際どい格好という設定、だけど荒いドット絵……そんな時代だからこそ、逆に想像が膨らんだファミコンソフトのビキニアーマーたち。写実的な描写も可能になった現代では、このファンタジーが儚い存在になりつつあるのかもしれません。

(臥待)

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