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妙に高い『プリキュア』グッズに要注意!長年のファンが教える「転売品の避け方」とは

マグミクス / 2022年6月17日 6時10分

妙に高い『プリキュア』グッズに要注意!長年のファンが教える「転売品の避け方」とは

■ネットで購入する際は、販売元に注意を!

 突然ですが皆さん、「おしゃべりパムパム」が1万2980円、「おしゃべりコメコメ」が1万50円……これらが何の値段かわかるでしょうか?

 答えは、現在放送中のTVアニメ『デリシャスパーティ プリキュア』の玩具です。ただしこれらは通販サイト「Amazon」で検索すると最初の方に表示されるものです(価格は6月14日時点のもの)。

「かなり高いのでは」と感じた人は正解。こうした極端に高い値づけは、Amazonだけでなく「Yahoo!オークション」や「メルカリ」などでも見られるものです。こうした現象がなぜ起きているのか、「プリキュア」シリーズと日曜朝のテレビ朝日のアニメ「ニチアサ」をこよなく愛し、玩具などの事情にも詳しいAさんに聞きました。

「いわゆる『転売ヤー』のせいですね。これまでも、ガンプラやトレーディングカードなどで彼らの存在が知られていましたがが、近年は『ニチアサ』アニメのグッズも転売の標的にされています。彼らはグッズを買い占め、Amazonやオークションサイトなどで高く売っているのです」(Aさん)

 Aさんが把握している範囲では、「ニチアサ」アニメ玩具の転売が特に目についてきたのは(2010年放送開始の)『仮面ライダーオーズ/OOO』のメダルあたりからだといいます。「プリキュア」シリーズのグッズはこれまであまり影響はありませんでしたが、いま放送中の『デリシャスパーティ プリキュア』については転売品が顕著に見られるといいます。

「彼らのターゲットとなるのは、人気キャラクターのグッズやレア感のあるグッズです。『デリシャスパーティ プリキュア』の場合、前者はコメコメやパムパムといったエナジー妖精、後者はジェントルーです。ただ、少なくともコメコメたちに関しては主力商品ですので、いずれ再生産されるはずです。欲しい方は正規の値段で手に入るようになるのを待つのが得策です」

●転売を助長する「情報」もあふれかえる

 調べてみたところ、世の中には転売屋だけでなく、「転売のやり方」をレクチャーするブログなども数多く存在します。彼らの目的とは何なのでしょうか?

「やっぱり小遣い稼ぎではないでしょうか。そもそも転売はそれなりに手間がかかるわりに儲けが少ないため、同じ手間をかけるなら投資でもしたほうが儲かると思いますが……。

 ブログや動画などで転売を助長している人は、転売とあわせて広告収入も狙っているのでしょう。私は精神衛生上そうしたものは見ないようにしていましたが、あえて調査のために見てみたところ、記事の最後に怪しげなセミナーのようなものの案内やリンクも見られました。やっぱりそうした行動を取る人はうさんくさい人が多い……と思わざるを得ません」

■過去には転売屋を「退場」させた例も

Amazonでプリキュア玩具「にぎにぎ変身!おしゃべりコメコメ」を検索してヒットした商品の一例。おしゃべりぬいぐるみとしては高額で、販売元がメーカーではなく、マーケットプレイスの販売者の名前になっている(画像の一部を加工済)

●転売品を買うことは、リスクが大きい

「転売は悪」というイメージは、多くの方が持っているでしょう。古物商許可証の有無や脱税といった問題も考えられますが、転売屋が警察に捕まったという話はあまり聞きません。転売行為自体は違法と判断するのが難しいのかもしれません。それでも、彼らから商品を購入することのデメリットは存在すると、Aさんは強調します。

「不当に高いことはもちろんですが、一番大きいのは不具合があった場合にメーカー保証を受けられない可能性がある、ということです。ほかにも、商品の状態がよくないケース、最悪の場合商品が届かないこともあります。転売品を購入するのは、やはりリスクが大きいです」

●確実なのは、「店舗で買うこと」?

 それでは、転売屋から商品を購入しないためにはどうすればいいのでしょうか。

「一番確実なのは、実店舗に足を運ぶことですね。あとは、『プリキュア』の新商品が出るタイミングは毎年だいたい同じなのです。何年か観ていたらわかりますよね? 放送開始直後にぬいぐるみが出て、夏に水着が出て、秋にパワーアップフォームが出て……。そのタイミング合わせて、欲しいものは早めに予約するというのがひとつの手です。店舗ごとの予約数の上限という問題があるので、注意が必要ですが」

●Amazonで転売品を見分ける方法はあるが…

「Amazonに関しては、便利なだけに残念ですが、数年前から使いづらさを感じています。Amazon以外の第三者が販売するマーケットプレイスを推すようになったのか、どこが販売している商品なのか極端にわかりづらくなったためです。時折『参考価格』というものが表示されますが、あれはメーカー希望小売価格ではないため、まったく参考になりません。

 どうしてもAmazonで買いたい場合は、商品を検索して表示されているURLの最後に『&emi=AN1VRQENFRJN5』を追加することでAmazon販売の商品だけ表示される……という裏技もありますが、これが使えるのはブラウザ版だけですし、面倒なんですよね。どうしてもネット通販を使いたい場合は、『ヨドバシドットコム』や『あみあみ』などの大手通販サイトを使うのも手です」

●ファンの団結力で転売屋を退場させた例も

 そもそも転売屋から商品を買わないためには、好きな作品の周囲から「転売屋がいなくなる」ことが最も理想的といえるでしょう。しかし、そのためにはみんなが転売屋から購入するのを控え、彼らに「この作品・ジャンルは儲からない」と認識させる必要があります。Aさんによると、実際にそれを実現させた界隈があるといいます。

「有名なのは『TIGER&BUNNY』です。ファンが一丸となって転売屋から買わないように努めて、転売屋を退場させました。素晴らしい団結力で尊敬します。また『刀剣乱舞』界隈や一部のメーカーでは、人気商品はすぐに再生産して販売する、という対策が見られます。ユーザーやメーカーの枠をこえて、多くの人がこうした意識を持ち、『プリキュア』界隈からも転売屋がいなくなることを願います」

(はるのおと)

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