『シン』を見た「ウルトラマン初心者」に次勧めるならどれ?割れたファンの意見
マグミクス / 2022年6月19日 13時10分
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■初心者が見て楽しめるウルトラ作品とは?
公開から一か月近く経った空想特撮映画『シン・ウルトラマン』。その人気は衰えることなく、順調に興行収入を伸ばし、いまだにネットでは日々話題にあふれています。
そのネットでの話題で興味深かったのが、『シン・ウルトラマン』でウルトラマンにハマった人にどんな作品を勧めたらいいか?……という話題でした。それこそ人によってそれぞれ大きく意見が異なる話題ですが、主だったものをいくつか紹介していきましょう。
まずはストレートな意見として、原典である『ウルトラマン』(1966年)を勧めるというものです。『シン』の元ネタも豊富に入っているので、違和感なく楽しめるという意見がありました。
しかし、『ウルトラマン』は原典であるだけに半世紀以上前の作品です。現代の目線で見るとアラも目立つことでしょう。筆者やファンのような作品が好きで仕方ない人間にはアラは時代を感じさせる「味」として、むしろ美味しく受け入れられるものですが、一般的な人には好意的にはとらえられないかもしれません。
また、『シン』を見に行く人で『ウルトラマン』を見たことがない人がいるのかが疑問のわく筆者のような古参の方もいることでしょう。しかし、これが意外と少なくないようで、我々の年代の感覚で最近の若い世代を考えるのは正確な判断ではないようです。
TVシリーズという点では、近年に放送した『ウルトラマンZ』(2020年)を挙げる人も多くいました。実際、ネット配信での数字が『シン』公開直後に伸びたそうです。
『Z』は近年に放送したシリーズの中でも特に人気が高く、作品内容も笑いからシリアスまでバラエティ豊か。近年に製作しただけに作品のテンポもよく、前述の若い人たちにはちょうどいい塩梅の作品だと思います。さらに最初から最後まで見た時、キャラの成長やドラマの流れといった部分が作品全体の完成度を上げていました。
確かにウルトラの沼にハメるにはいい作品だと思いますが、特撮作品に興味のない人がTVシリーズ25本最後まで見てくれるのか?という部分に疑問がわきます。他の作品もそうですが、TVシリーズを最後まで視聴して完走するにはなかなかハードルが高いかもしれません。
特に最近のウルトラシリーズは、昭和の頃と違って1話と最終回以外、途中の話が前後するなど、途中の話が抜けてもつじつまが合う作りにはなっていないのです。ウルトラに限らず昭和の作品ですと、重要なエピソードを5本前後見ると話がだいたいわかるもの。
そういった点で考えるとTVシリーズを見て興味を持ってもらうというのは、見る方にある程度の気持ちが必要不可欠になってきます。興味のない人は作品を長時間見ないものですから。
■短く完結している劇場版の名作
『ULTRAMAN』DVDジャケット(バンダイビジュアル)
それでは一本で完結する劇場版はどうでしょうか? 最長でも2時間程度で観れますので、ハードルはTVシリーズよりは低いと思います。当然、そのように思う方は他にも多く、初心者に映画を勧める人は少なくありません。
そんな中、多くの人が勧めた作品が『ULTRAMAN』(2004年)です。この作品には『シン』と共通点があることも勧める理由のひとつでした。
まず、この作品は『シン』と同じく『ウルトラマン』を原典にした作品です。しかも『シン』では大幅にカットされた第1話「ウルトラ作戦第一号」をベースにしていました。本作に登場する敵「ビースト・ザ・ワン」は、『ウルトラマン』第1話に登場した怪獣「ベムラー」がベースになっています。
もう一点が、この映画が子供向けでなく全年齢対象作品ということ。それゆえに大人が見ても子供向けと思わない硬質な作りになっています。また、ウルトラマンに変身する主人公が子供を持った父親という点も、子供よりも一定の年齢になった大人に響くものがあるかもしれません。
この他、ウルトラシリーズで初めて本格的なCGを使って空中戦を描いています。防衛庁の全面協力を受け、F-15の離陸シーンなどは特撮でなく実写映像を使うなど、全体的にかなり気合の入った作品作りになっていました。
最後に筆者がウルトラ初心者におススメしたい作品が『ウルトラマンサーガ』(2012年)です。
子供向けでシンプル。ストーリーの起承転結がハッキリしている。時折インサートさせる「笑い」と、絶望と感動の両方での「泣き」、そしてラストでの感動的な「大団円」というところが映画として完成度が高いと思います。
この他にも役者陣が一般的に知名度が高いこともハードルを低くしていました。ウルトラマンに変身する3人がDAIGOさん、つるの剛士さん、杉浦太陽さんというバラエティ番組などでおなじみの顔ぶれ。本作に登場するウルトラシリーズ初の全員女性隊員の防衛チームであるチームUのメンバーを演じるのがすべてAKB48。最大の敵役であるバット星人の声が元宮崎県知事の東国原英夫さんという、いずれも知名度の高い顔ぶれでした。
以上が『シン』でウルトラシリーズに興味を持った人におススメしたい作品になります。もちろん本人が見たいと興味を持った作品が一番だと思いますが、みなさんならどんなウルトラ作品を初心者に勧めようと思いますか?
(加々美利治)
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