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父親になって進化・変化した主人公たち 忍者もサイヤ人もみんな悩んで成長した?

マグミクス / 2022年6月19日 11時50分

父親になって進化・変化した主人公たち 忍者もサイヤ人もみんな悩んで成長した?

■父親を知らずに育って、父親になったキャラクターたち

 本日6月19日は「父の日」です。CCCマーケティング株式会社が、2021年5月21日~5月25日に全国の子どもを持つ20~69歳の男性1003名に、インターネット上で『父の日に関するアンケート調査』を実施した結果、理想の父親像としては「尊敬できて、頼もしくて、思いやりがある」が挙がり、父親としての悩みの2位には、「父親としてのあり方」が挙がっていました。お父さん自身も悩みながら「父親としての自分」と向き合っていることがわかります。

 マンガやアニメのキャラでも、父親になってそれまでにない大きな変化を遂げる場合があります。今回は、父親になって変化、進化した人気マンガの主人公たちをご紹介します。

●「黄昏」ロイド・フォージャー『SPY×FAMILY』

 西国組織WISEに所属する敏腕スパイであるロイド・フォージャーは変装を得意とし、並外れた戦闘力と頭脳を武器に東国で諜報活動を行っています。元戦争孤児というつらい過去があるため、「子どもが泣かない世界」を目指している彼ではありますが、だからといって子供が大好きとか、子供に優しいというわけではありません。スパイとしての合理的な考え方が身に沁みついており、相手が子供であろうと冷静に計算して行動できるのが強みのはずでした。

 そんな彼にまかされた任務、「オペレーション〈梟〉」で、彼はスパイであることを隠してエスパー少女・アーニャを孤児院から引き取って即席の親子となり、初めて「父親」を経験します。スパイとしては完璧な彼も、子供相手では勉強を教えるのにも、留守番させるのにも予想外の苦労の連続です。

 アーニャを救出するために敵のアジトに乗り込むといった危険を冒したり、難関イーデン校に合格したことを知ると、安心して力が抜けて寝込んでしまったりと、それまでの彼にはなかった「父親」としての感情に翻弄されます。ただ、それがけっして嫌ではないことが彼にとっては想定外であり、少々照れ臭いことでもあるようです。

●うずまきナルト『NARUTO-ナルト-』→『『BORUTO-ボルト-』

 木ノ葉隠れの里の問題児だったナルトは、仲間たちとの絆や敵との闘いを通して成長し、ついには里一番の忍者「火影」になるという夢をかなえました。そして、幼い頃から彼を慕い続けていたおとなしいヒナタと結婚し、生まれたのが息子・ボルトです。

 ボルトは、七代目火影としての仕事に忙殺されるナルトを見て、「俺は火影になりたくもねぇ。こんな親ならはじめからいねぇ方がいいよ!」と反抗していました。ナルトはボルトのイタズラが、自分にかまって欲しいためのものだと理解しており、「忍者なら耐え忍ぶことも学ばないとな」など、余裕と威厳、そして愛情をもって叱ったり諭したりする父親らしい姿を見せています。

 ナルト自身も少年時代には両親がいない寂しさから悪さを繰り返しており、それが自分の息子への理解につながっているのでしょう。お調子者だったナルトの立派な父親としての姿は、自分の家族という新しい絆を得たからこその幸せな変化だと言えます。

■父親になって初めて理解できた父の気持ち……

山岡士郎が子供たちと一緒に表紙に描かれている『美味しんぼ』第101巻(小学館)

●山岡士郎『美味しんぼ』

 主人公の山岡士郎は、芸術家であり美食家である海原雄山のひとり息子ですが、「母親が亡くなったのは、雄山が自分の仕事のために彼女を犠牲にしたからだ」と思い込み、雄山とは長い間、絶縁状態でした。「おふくろを殺したのはあの海原雄山だ」といった恨み節まで聞かれるほど、父親を憎んでいたのです。

 そんな親子関係は、山岡の結婚や子供との関係にも影を落とします。まわりの協力もあり、同僚の栗田ゆう子と結婚したものの、「自分の父親とも良い関係が築けない自分は、生まれてくる子供を不幸にしてしまうかもしれない」と悩み、子供を持つ覚悟がなかなかできませんでした。しかしそれも、古くから雄山や士郎を知るチヨ夫婦やゆう子の伯父夫婦の助言で次第に変化し、今や一男二女の父親となったのです。

 もちろんこのころには、当初のグータラなダメ男ぶりは影をひそめており、逆に力の入った育児をしています。そして、父親になったことで、ただただ拒絶していた雄山に対しての気持ちも次第に変化し、ついに和解の日を迎えるのでした。

●孫悟空『ドラゴンボール』

 少年時代の孫悟空はとにかく元気で明るく、「ま、いいか」が口癖の、大らかというより能天気な少年でした。人里離れた山で暮らしていたため、ブルマが初めて見た女性で、男性と女性の違いはおまたをパンパンして確かめなければ分からないという超天然ぶり……。

 そんな悟空が牛魔王の娘・チチと結婚した時にも驚かされましたが、その後、息子の孫悟飯を連れて登場した時には、その場にいた登場人物たちはもとより読者も大いに驚いたものです。さらに、その息子の悟飯が賢く礼儀正しいのも驚きでした。

 父親としての孫悟空は素直で真面目、天然なのは少年時代と変わらず、悟飯に対してはわりと甘いところがありました。その分、妻のチチが厳しかったので、悟飯は真面目で礼儀正しく、かしこい子供に育ったのでしょう。しかし、そんな悟空も、敵はますます強大になり、戦いも激しくなるなかで、威厳ある父親として、また厳しい指導者として接する場面も出てきます。

 厳しい修行を積み、技や能力だけでなく精神的にも自分を鍛える父親、そして、命がけで地球を守るために戦っている父親の姿を見て、悟飯は多くを感じ、考えたはずです。そんな父からの教育もあって、悟飯はセルゲームで超サイヤ人2に覚醒することができたのではないでしょうか。

 上記で取り上げた以外にも、『あぶさん』(著・水島新司)の主人公で酒豪の強打者・景浦安武や「男塾」シリーズ(著・宮下あきら)の剣桃太郎、「MAJOR」シリーズ(著・満田拓也)の茂野吾郎、『ジョジョの奇妙な冒険』(著・荒木飛呂彦)の空条承太郎など、作中やシリーズ中に父親になって変化した主人公たちはさまざまいます。あなたの理想の父親キャラは、誰ですか?

(山田晃子)

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