2022夏アニメ新作・作画美麗＆声優豪華な3選 スタッフ陣に「鬱展開？」な気配も

■シナリオにも期待！　豪華スタッフがそろった作品も

　7月から放送が順次始まっていく2022夏アニメ、見る作品はもうチェックしていますか？　『メイドインアビス 烈日の黄金郷』『はたらく魔王さま！！』といった人気作品の続編も放送されるなか、新作にもかなりの期待作が名を連ねています。この記事では、作画美麗で声優豪華な夏アニメの期待作を3作品、ご紹介します。SNSでも「制作陣熱すぎる」「PVがめちゃめちゃ良かった」と評判です。

●『RWBY氷雪帝国』（2022年7月3日～放送）

　高度な科学技術と、「ダスト」「オーラ」といった魔法のような概念が同居する世界・レムナント。ここでは、人間や動物、「ファウナス」と呼ばれる獣人などが共存していました。しかし、魂のない狂暴なモンスター・グリムも存在し、人間とグリムは戦いの歴史を紡いできました。

　グリムの討伐やレムナントの平和維持を仕事とする職業・ハンターをになるべく、少女・ルビー・ローズ（CV：早見沙織）は、飛び級でハンター養成学校「ビーコン・アカデミー」に入学。4年間同じチームとなったお嬢様のワイス・シュニー（CV：日笠陽子）、謎めいた少女ブレイク・ベラドンナ（CV：嶋村侑）、ルビーの異母姉、ヤン・シャオロン（CV：小清水亜美）とともに、訓練に励むルビー。しかし、彼女たちに新たな脅威が襲いかかり――？

『RWBY氷雪帝国』は、アメリカのアニメ制作会社「Rooster Teeth Productions」が制作したWebアニメ『RWBY』を原作としています。アニメ原案に『魔法少女まどか☆マギカ』の虚淵玄さん、シリーズ構成・脚本に「蒼穹のファフナー」シリーズの冲方丁さん、制作会社には「化物語」シリーズの「シャフト」と、豪華スタッフが集結しています。

　ルビーはその天性の戦闘センスを見込まれ、ビーコン・アカデミーに飛び級入学しますが、その性格は消極的で人見知り。チームリーダーを任されるものの、PVでは早速気の強いワイスと衝突しており、前途多難な雰囲気が感じられます。

　そして何より「虚淵×冲方×シャフト」という、心をえぐられる展開に定評のある豪華スタッフ陣を見て、今から物語の展開を憂う視聴者もいるのでは。アメリカではすでに第8シーズンまで放送している大人気シリーズを、日本の名スタッフたちがどう制作してくれるのか、期待の高まる作品です。

この作品は、TOKYO MX・BS11・MBSで放送予定です。なおYouTubeでは、6月24日20時から第1話～第3話の先行配信が予定されています。また、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」ほか、多数のストリーミングサイトでの配信が決定しています。

●『プリマドール』（2022年7月8日～放送）

『プリマドール』　(C)VISUAL ARTS / Key / BAS・プリマドール製作委員会

　大戦争に際し、兵器として作られた自律人形（オートマタ）の少女たち。しかし戦争は数年前に終結し、彼女たちは新品同様に修復されました。色とりどりの着物に身を包み、思い思いの日々を過ごしている彼女たち。皇都五区の喫茶・黒猫亭で働く灰桜（はいざくら／CV：和気あず未）もそのひとりです。

　歌が大好きな灰桜は、真面目な鴉羽（からすば／CV：楠木ともり）や元偵察用人形の月下（げっか／CV：富田美憂）、ローべリア製の自律人形・レーツェル（CV：鬼頭明里）と一緒に日々給仕に精を出しつつ、自分の新たな役目を探すのでした。

『プリマドール』は、『CLANNAD』『AIR』などを手掛けたゲームブランド「Key」が原案・原作を務める、オリジナルアニメです。「歌と人形」をテーマに、少女たちの想いや成長を描きます。Na-Gaさん、藤ちょこさんほかキャラクター原案に5人のクリエイターを迎えるなど、重層的な世界観を表現しようとしている点も特徴です。

　一見ほのぼのした日常系アニメに見える本作ですが、「オートマタ（自律人形）には戦争以外にも役目があります」という灰桜のセリフからは、重厚な設定がうかがえます。首都機能が集まる要塞・山の手城や、人形たちを修復する薄暗い地下室など、物語のカギとなりそうな場所もちらほら。PVには、戦闘用と思われるロボットたちが大挙する、不穏な描写も見られました。

「泣きゲー」の代名詞と言われるゲームブランド「Key」は、本作で一体どんな感動を届けてくれるのでしょうか。役目を終えたはずの人形たちの今後に注目です。この作品は、TOKYO MX・MBS・BS朝日ほかで放送予定です。なお「ABEMA」では、7月3日から先行配信を予定。その他、「dアニメストア」「U-NEXT」「Amazonプライム・ビデオ」など多数のストリーミングサイトでの配信が決定しています。

●『よふかしのうた』（2022年7月7日～放送）

『よふかしのうた』　(C)2022コトヤマ・小学館／「よふかしのうた」製作委員会

「初めて夜に、誰にも言わずに外に出た」。中学2年生の夜守コウ（やもり・こう／CV：佐藤元）は、学生生活をこなすことに疲れ、なんとなく不登校を続けていました。夜も眠れない日々を送りますが、夜の外出がきっかけで、自分の居場所を見つけます。

　しかも、そこで出会った謎の美少女・七草ナズナ（ななくさ・なずな／CV：雨宮天）は、実は吸血鬼。夜の住人である彼女は、コウをよふかしに誘います。そして「俺を吸血鬼にしてください」と頼み込むコウでしたが、その条件は「人が吸血鬼に恋をすること」で――？

『よふかしのうた』は、同名マンガ（作：コトヤマ／小学館）を原作としたアニメです。原作は、週刊マンガ雑誌「少年サンデー」にて連載中で、2021年11月時点で累計発行部数160万部（電子版含む）を突破。同作のタイトルはヒップホップユニットのCreepy Nutsが歌う「よふかしのうた」であり、エンディングテーマにも採用されました。

　原作者のコトヤマさんは、アニメ『だがしかし』の原作者でもあります。「なんとなく眠れない」という気持ちや、どこか魅力的な「よふかし」をテーマにした本作には、おしゃれでありながら少し危うい雰囲気が漂います。

　そして、主人公のコウは吸血鬼になりたいものの、女子が苦手でまだ恋を知りません。「モテパワーマックス」な吸血鬼たちも次々と登場するなか、コウは無事恋をして、吸血鬼になることができるのでしょうか。特別な「よふかし」の世界に、視聴者もいつの間にか魅入られてしまうかもしれません。

　この作品は、フジテレビ「ノイタミナ」枠・関西テレビ・アニマックスほかで放送予定です。また、各種配信サイトでの配信は未発表となっています。

＊　＊　＊

　美麗な作画に豪華声優陣が加われば、それだけで鬼に金棒。そのうえ豪華スタッフ陣まで控えているとあれば、見逃すわけにはいきませんね。夏アニメの話題に乗り遅れないよう、7月からの放送をお楽しみに。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

（新美友那）